顧廷燁(こていよう)の妻となった明蘭(みんらん)。しかし新居では、姑の小秦氏(しょうしんし)が送り込んだ侍女たちが問題を起こし、早くも当主の妻としての手腕が試される。明蘭は力ずくではなく、その知恵で家の中の騒動を鮮やかに収めていく。一方、夫の顧廷燁は明蘭に心から信頼されたいと願うが、二人の間にはまだ微妙な距離があった。家の問題を片付けた明蘭は、次に皇室から下賜された荘園の視察に向かう。そこでは新たな問題が彼女を待ち受けていた。
「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ46話
、第46話、新婚の明蘭(めいらん)と顧廷燁(こていよう)の新居で、さっそく波乱の幕開けですよ!
内なる敵はまず一掃!明蘭の鮮やかな采配
結婚早々、顧廷燁(こていよう)では、姑の小秦氏(しょうしんし)が送り込んできた侍女たちが大喧嘩を繰り広げるという、とんでもない状況に。普通なら頭を抱えてしまうところですが、我らが明蘭は違います。まずは家の中を平定してこそと、冷静沈着。
騒ぎの中心人物たちを城外の荘園送りにあっさりと言い渡します。特に威張り散らしていた頼媽媽(らいまま)は、自分がケガをしたのをいいことに、他の侍女たちが罰されるのを見てほくそ笑んでいたのですが…まさかの自分も追放処分に!養生のためという名目で城外の荘園へ送られることになり、呆然とする姿は痛快でしたね。
笑顔の裏の火花!嫁姑の腹の探り合い
もちろん、この騒ぎを姑の小秦氏(しょうしんし)が見過ごすはずがありません。さっそくお見舞いと称して澄園に乗り込んできます。表向きは私がよこした人間がご迷惑を…と殊勝な態度ですが、その目は笑っていません。
しかし、明蘭も負けていません。いいえ、お義母様の人選は完璧でした。ただ、私が若輩者ゆえに、彼女たちが本性を現しただけですと、見事に責任を自分にあるように見せかけ、小秦氏(しょうしんし)に反撃の隙を与えません。嫁と姑の、笑顔の裏で繰り広げられる心理戦!ピリピリとした空気がたまりません。小秦氏は、まだ騒動に加わっていない侍女・春月(しゅんげつ)に最後の望みを託し、馬車に乗った途端に憎々し気な表情に変わるのが、彼女の本性を物語っていました。
力ではねじ伏せない!明蘭の知略
さて、残った小秦氏のスパイ、春月と如月(じょげつ)。明蘭は彼女たちを力ずくで追い出すような野暮なことはしません。数日後、追放された頼媽媽の見舞いに行くという名目で、春月を呼び出します。
頼媽媽は、娘の春月が顧廷燁(こていよう)の側室になることを夢見ていましたが、現実は顧廷燁に会うことすらできず、計画はとん挫。不安がる春月に、明蘭は優しく手を差し伸べます。小秦氏の命令でスパイをしていたことを白状した春月は、母と妹と共に故郷へ帰りたいと懇願。明蘭は最初からそう言えばよかったのにと微笑み、彼女たちの身請けを約束するのでした。見事な心理戦で、敵を自ら去らせる…明蘭の賢さが光る名場面です!
夫婦の距離と新たな戦いの予感
家の中が片付き、肘肉を美味しそうに頬張る明蘭の姿に、顧廷燁はお前にはずっと、そんな風に自由に生きてほしいと優しい言葉をかけます。しかし、彼の元に、かつての恋人・朱曼娘(しゅまんな)の目撃情報が。顧廷燁は見つかったら家を空けるかもしれないと明蘭に伝えますが、明蘭は当然のことですと冷静に受け止めるだけ。
自分のことを心から頼ってくれない明蘭の姿に、顧廷燁は少し寂しさを感じている様子。そして、明蘭が自分に頼りきらず、いつか彼も重荷に感じる日が来ると侍女に語っているのを、戸の外で聞いてしまうのでした。この夫婦、まだまだ距離が縮まるには時間がかかりそうですね。
物語の最後は、皇室から下賜された荘園の視察へ。黒山荘(こくさんそう)では早速、管事の不正を見抜く明蘭。しかし、次の古岩荘(こがんそう)はさらに手強そう。明蘭の新たな戦いが始まろうとしています!
『明蘭~才媛の春~』第46話の感想
今回のエピソードは、明蘭の静かなる強さが際立つ回でした。力や権威を振りかざすのではなく、相手の心理を読み、巧みに誘導して問題を解決していく様は見事の一言です。特に、小秦氏が送り込んだ侍女たちを、自ら去るように仕向けた手腕には感心させられました。また、顧廷燁との関係性にも深みが出てきましたね。夫の深い愛情を感じつつも、まだ完全には心を開かず、自立した個人であろうとする明蘭の姿は非常に現実的です。彼女が顧廷燁を心から信じ、頼れるようになる日はいつ来るのか。そして、新たに始まった荘園での不正との戦い。家庭内の問題から、領地の経営へとステージが移り、明蘭の多才ぶりがさらに発揮されることでしょう。今後の展開から目が離せません。
つづく