顧廷燁(こていよう)は、都に戻ってきた乳母の常(じょう)ばあやと再会します。彼女の口から、顧廷燁(こていよう)の出生と、亡き母・白氏(はくし)にまつわる衝撃的な過去が明かされることになります。一方、盛(せい)家では、娘たちの行儀作法を指導するため、宮中から孔(こう)ばあやが招かれます。正室の王若弗(おうじゃくふつ)と側室の林噙霜(りんきんそう)は、自分の娘にこの貴重な教育を受けさせようと、水面下で激しい火花を散らします。それぞれの家で、新たな波乱の幕が静かに上がろうとしていました。

「明蘭~才媛の春~」あらすじネタバレ7話

今回は第7話、物語が大きく動き出す、とんでもない神回だったよ!顧廷燁(こていよう)の過去に隠された衝撃の事実が明らかになって、もう心が揺さぶられっぱなし。一方で、盛(せい)家では相変わらず女たちの静かなるバトルが勃発。さっそく、波乱万丈の第7話の世界へ飛び込んでみよう!

顧廷燁(こていよう)、母の死の真相を知る

親友の盛長柏(せいちょうはく) に見送られ、都を離れる顧廷燁(こていよう)。でも、彼の周りは敵だらけ。腹違いの兄・顧廷煜(こていよく)が放った間者を軽くあしらうあたり、さすがの一言だね。彼は、功名を得て、愛する側室・朱曼娘(しゅまんな)と二人の子供を正式に迎え入れる日を夢見ているんだ。

そんな中、顧廷燁が心から信頼する乳母の常(じょう)ばあやが都に到着。彼はばあやを安全な屋敷にかくまうんだけど、そこで父・顧偃開(こえんかい)に打たれた背中の傷の手当てをしてもらうことになる。

傷を見て心を痛める常ばあや。ふと、顧廷燁の胸にある古い傷跡に気づく。それは、彼が親戚の濡れ衣を着せられてできた傷だった。この傷をきっかけに、常ばあやの口から、今まで固く閉ざされていた顧廷燁の出生にまつわる、あまりにも悲しい真実が語られるんだ。

実は、顧廷燁の母・白氏(はくし)は、もともと裕福な塩商の娘。当時、財政難に陥っていた顧家は、その莫大な持参金を目的として白氏を後添えに迎えたんだって。顧廷燁の父・顧偃開には、もともと深く愛した正室・大秦氏(だいしんし)がいた。しかし、顧家を救うため、彼は大秦氏を離縁。そのショックで大秦氏は亡くなってしまったというんだ…!

何も知らずに嫁いできた白氏は、夫に冷遇され、屋敷の使用人たちにも笑いものにされる日々。そしてある日、ついに真実を知ってしまう。自分は愛されて嫁いできたのではなく、家のための金づるだったこと。そして、夫の前の妻は、自分のせいで死に追いやられたこと…。妊娠8ヶ月だった白氏は、あまりの衝撃に夫と激しく口論し、そのまま流産し、自らも命を落としてしまったんだ。

この話を聞かされた顧廷燁の衝撃は、計り知れないよね。今まで信じてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れていく…。彼は呆然と立ち尽くし、その場を去ることしかできなかった。

盛家の新たな火種

その頃、盛家では、娘たちの行儀見習いのために、宮中から孔(こう)ばあやという超エリートな先生がやってきた。正室の王若弗(おうじゃくふつ)は、自分の娘である如蘭(じょらん)と、仕方なく明蘭(めいらん)を連れて挨拶に行く。

これを見て黙っていられないのが、側室の林噙霜(りんきんそう)こそ、この英才教育を受けるべきだと、外から様子を伺うんだけど、王若弗(おうじゃくふつ)の侍女に水をかけられて追い払われる始末。

でも、このまま引き下がる彼女じゃない。夜になると、得意の色仕掛けと涙で夫・盛纮(せいこう)を骨抜きに。墨蘭がかわいそう…と訴え、まんまと夫を言いくるめて、孔嬷嬷(こうまま)の授業に墨蘭をねじ込もうと画策するんだ。この女の執念、恐るべし!

一方、斉国公府の若様・斉衡(せいこう)は、明蘭のことが気になって仕方がない様子。盛家に宮中の先生が来たと聞いて、なにかと理由をつけて盛家を訪ねようとするんだけど、母である平寧郡主(へいねいぐんしゅ)に家柄が違うと一蹴されてしまう。彼の恋心は、母親にすっかり見透かされているみたいだね。この恋、前途多難だ…!

『明蘭~才媛の春~』第7話の感想

今回のエピソードは、物語の核心に触れる、非常に重厚な回でした。特に、顧廷燁の出生の秘密が明かされる場面は圧巻です。彼がなぜあれほどまでに荒々しく、そして同時に深い孤独を抱えているのか、その理由が痛いほど伝わってきました。母親の死の真相は、単なる悲劇ではなく、家門や面子といったものに翻弄された人々の業の深さをも描き出しています。彼が背負わされた運命の過酷さに、ただただ言葉を失います。一方で、盛家では相変わらず女たちの静かな戦いが繰り広げられており、林噙霜(りんきんそう)のしたたかさには感嘆すら覚えます。この対照的な二つの家の物語が、今後どのように交錯していくのか。顧廷燁の心の傷が、明蘭との出会いによって癒やされる日は来るのでしょうか。物語の深みに、より一層引き込まれるエピソードでした。

つづく