信安王(シンアンオウ)の失踪事件を解明するため、半夏(ハンゲ)は捉妖師の姜尚雲(ジャン・シャンユン)らと共に、人妖が入り乱れる謎多き地下城へと足を踏み入れる。彼女を案じる宣夜(センヤ)もまた、父との約束を破り、後を追うことを決意。時を同じくして、事件の公式な調査担当となった司馬令嬴(スーマー・リンイン)と幽篁(ユウコウ)も地下城に到着する。そこは危険と陰謀が渦巻く混沌の場所だった。それぞれの目的で捜査を進める中、彼らは予期せぬ出会いや衝突を繰り返す。新たな舞台で、物語が大きく動き出す。
「無憂渡~瞳に映った真実の愛~」あらすじネタバレ17話
今回は、人妖が入り乱れ、謎と危険が渦巻く地下城がメインステージです。信安王の失踪事件を追って、半夏(ハンゲ)と司馬令嬴(スーマー・リンイン)のコンビまで、主要人物たちが続々とこの怪しげな場所に集結。それぞれの思惑が交錯し、一筋縄ではいかない展開が待っていました!
地下城へ、それぞれの決意
まずは我らがヒロイン・半夏(ハンゲ)。彼女は姜尚雲(ジャン・シャンユン)と共に一足先に地下城へ乗り込みます。でも、そこは彼女が幼い頃に誘拐された思い出の場所…。不安と決意を胸に、危険な捜査に身を投じます。
一方、半夏を一人で行かせるなんてできない!と、宣夜(センヤ)も後を追う決心を固めます。父の霊前で立てた約束を破るという彼の覚悟、半夏への深い想いが伝わってきて、グッときますよね。ウサギの妖・遲雪(チーシュエ)を連れて、いざ地下城へ!
そして、もう一組の気になるコンビ、幽篁(ユウコウ)。信安王の失踪事件の担当になった司馬令嬴は、強引に幽篁を捜査に引き込みます。令牌(身分証)を盾に有無を言わさぬ司馬令嬴と、それにやれやれと付き合う幽篁。この二人のやり取りも、だんだんクセになってきました(笑)。
人妖渦巻く混沌の街
地下城は、まさにカオスな場所。人間と妖が共存し、独自のルールで成り立っています。宣夜と遲雪(チーシュエ)は、入口で出会った蛇妖・呂春眠(ルィ・チュンミエン)の案内で中へ。一方、半夏は財布をスられ、それを助けてくれたのが巡城馬(警備員のようなもの)の宋奇(ソン・チー)でした。
この宋奇(ソン・チー)、実は妖なのですが、とても人の良い青年。しかし、半夏と合流した捉妖師の姜尚雲(ジャン・シャンユン)たちは、彼が妖だと見抜くや否や、問答無用で襲いかかります。
ここで半夏の正義感が爆発!自分をかばってくれた宋奇を良い妖だと判断し、捉妖師たちの追跡を妨害して彼を逃がすのです。
ぶつかり合う想い、深まる絆
人妖の区別もつかないのか!と姜尚雲に厳しく叱責される半夏。そこに駆けつけたのが、宣夜でした。
捉妖師たちを追い払い、半夏を自室に連れ帰った宣夜は、なぜ無茶をするんだ!と彼女を叱ります。でも、その言葉の裏には心配でたまらないという気持ちが透けて見えるんですよね。あなたには関係ないと強がる半夏と、怒りながらも彼女のケガを手当てする宣夜。
お互いに衝動的だと責め合いながらも、その瞳には深いいたわりと愛情が浮かんでいる…。この素直になれない二人のもどかしいやり取りこそ、このドラマの真骨頂!口論の末、二人は明日から一緒に行動し、何事も相談しあうことを約束するのでした。
物語のラストでは、宣夜が呂春眠(ルィ・チュンミエン)に案内され、小洞天の主人であり、彼の師叔にあたる沈図南(シェン・トゥーナン)という人物に引き合わされます。地下城の謎、そして宣夜自身の過去にも関わる新たな展開を予感させて、17話は幕を閉じました。
『無憂渡~瞳に映った真実の愛~』第17話の感想
今回のエピソードは、物語の新たな扉を開く重要な回でした。人妖が共存する混沌とした地下城という舞台設定が、本作の世界観をさらに奥深いものにしています。そこで浮き彫りになるのが、妖だから悪、人間だから善とは限らないというテーマです。自分を助けてくれた妖・宋奇を守るため、捉妖師に反抗する半夏の姿は、彼女の持つ確固たる信念と優しさの表れでした。
一方で、半夏を心配するあまり、つい厳しい言葉をぶつけてしまう宣夜。彼の不器用な愛情表現と、それに反発しながらも、心の底では彼を頼りにしている半夏の姿が、見ていて非常にもどかしく、そして愛おしく感じられます。口論の中にさえ、互いを深く思いやる気持ちが滲み出る二人の関係性から目が離せません。様々な人物の思惑が絡み合い、物語が大きく動き出したことで、今後の展開への期待がさらに高まりました。
つづく