絵画の世界に囚われた人々を救うため、宣夜(センヤ)は絵の中の広平城を探索します。二人は縁結びの木で、半夏(ハンゲ)の父・段英恒(ダン・エイコウ)の行方を示唆する重要な手がかりを発見。その後、宣夜は絵の中に存在する自身の生家を訪れ、あり得べからざる両親との再会を果たし、束の間の家族の温もりに触れます。一方、現実世界では司馬令嬴(スーマー・リンイン)が信安王(シンアンオウ)の捜索を開始し、不穏な空気が漂い始めます。物語の鍵を握る信安王の情報を得るため、二人は南湖の夜宴に潜入しますが、そこで半夏は思わぬ窮地に立たされることになります。
「無憂渡~瞳に映った真実の愛~」あらすじネタバレ21話
今回の21話、見ましたか?もうね、絵の中の世界の探索が本格化して、物語がググっと動きましたね!切ないやら、ハラハラするやら、ちょっと笑えるやらで、感情が大忙しでしたよ。
さて、幽篁(ユウコウ)。二人は絵に描かれた広平城のさらなる謎を解くため、探索を続けます。
父の手がかりと不吉な占い
まず二人が訪れたのは、縁結びの木があるロマンチックな場所。ここで宣夜(センヤ)はうっとり。でも、宣夜(センヤ)がこの場所に詳しすぎるもんだから、もしかして誰か他の人と来たことあるの?なんて、可愛らしいヤキモチを焼いちゃうんですよね。健気だなぁ、半夏(ハンゲ)!
宣夜はここは俺の故郷、広平城を描いたものだから詳しいだけ。君が初めてだよと優しく否定。この一言で半夏の機嫌は一気に上昇!ホッとしたのも束の間、とんでもないものを発見してしまうんです。
なんと、願い事を書こうとした半夏が、偶然落としてしまった願い札に書かれていたのは、父・段英恒(ダン・エイコウ)の名前!やっぱりお父さんもこの絵の中に囚われていたんだ…!二人の確信は深まります。
そこにいた道士に話を聞くと、彼はもう60年以上もこの絵の中にいて、自分が誰なのか、ここが現実なのか夢なのかも曖昧になっている様子。時間の流れが歪んだ世界の恐ろしさが垣間見えます。おまけに、この道士が占った宣夜の縁談は、まさかの大凶。半夏は必死に宣夜を慰めますが、不穏な空気が漂いますよね…。
獅子吼で父(?)を召喚!まさかの鬼ごっこ
場面は変わって、花朝節の縁日。たくさんの人でごった返す中、半夏はこうなったら大声で叫んで父を呼ぶ!と、まさかの必殺技獅子吼を披露!
するとどうでしょう、本当にお父さんが現れたんですよ!…ただし、絵の中で半夏の父親とされている何(か)旦那が!家の恥さらしめ!と怒り心頭の何旦那に追いかけられ、宣夜と半夏は命からがらお寺に逃げ込みます。
武術の達人なんだから、やり返しちゃえば?と言う宣夜に、偽物でも父は父!殴れないわ!と返す半夏。どこまでもお人好しで可愛いですよね。そして、危険が去った後もまだ怖いから…と口実をつけて宣夜のそばを離れないあたり、本当に策士なんだから!ごちそうさまです!
宣夜の生家へ…涙なしには見られない家族の時間
次に二人が向かったのは、なんと宣夜の生家。そこには、幼い宣夜に書を教える父の姿がありました。あまりの光景に立ち尽くす宣夜。
半夏は機転を利かせて仮病を使い、医者である宣夜の父に診てもらうことに成功。ちゃっかり夕食までごちそうになる約束を取り付けます。さすが半夏、行動力が違います!
食卓を囲み、まるで本当の家族のように過ごす四人。半夏の息子さんは将来、立派になりますよという言葉に、大した出世は望まない。ただ、平穏無事に生きてくれればと答える両親の愛情が、宣夜の胸に、そして見ている私たちの胸に突き刺さります。
その後、宣夜は父から家伝の八荒拳を教わります。父と拳を交わす宣夜、そしてそれを見守る半夏と母。それは、あまりにも幸せで、そしてあまりにも切ない光景でした。
現実世界の陰謀と、詩会での大ピンチ!
一方、現実世界では、司馬令嬴(スーマー・リンイン)が信安王(しんあんおう)の捜索のため、呂春眠(ルィ・チュンミエン)に協力を要請。その報告を受けた沈図南(シェン・トゥーナン)は、すべてお見通しといった様子で、不気味な動きを見せます。
再び絵の中。宣夜と半夏は、信安王がかつて催したという南湖の夜宴に潜入します。ここで信安王の手がかりが見つかるかもしれない!二人に緊張が走ります。
詩の会で、半夏はこれは10年前の出来事だから、有名な詩を暗唱すれば乗り切れる!と、またもや機転を発揮。しかし、その才能(?)を褒められ、なんと皆の前でもう一首詠むように求められてしまいます!
その頃、捕らわれていた幽篁(ユウコウ)が脱出し、部下を集めて二人を捜索開始。そして夜宴の会場には、信安王の側近・曹祭酒(そうさいしゅ)の姿が…!
内からも外からも迫る危機!半夏はこのピンチをどう乗り越えるのか!?続きが気になりすぎます!
『無憂渡~瞳に映った真実の愛~』第21話の感想
今回のエピソードは、物語の核心に迫るスリリングな展開と、胸を締め付けるような感動的なシーンが絶妙に織り交ぜられていました。特に心に残ったのは、宣夜が絵の中で両親と再会する場面です。あり得ないと分かっていながらも、そこには確かに温かい家族の時間が流れていて、幸せそうでありながらもどこか寂しげな宣夜の表情が忘れられません。彼が背負ってきた過去の重さと、半夏と出会って少しずつ人間らしい感情を取り戻していく様子が丁寧に描かれており、物語に一層の深みを与えています。また、半夏のおてんばで機転の利くキャラクターも最高でした。彼女の明るさが、このドラマのダークな世界観の中で唯一の救いのように感じられます。シリアスな中にもクスッと笑えるユーモアがあり、緩急の付け方が見事な回でした。
つづく