父の死の真相を突き止めるため、半夏(ハンゲ)に助けを求めるが、高額な報酬を要求され、一度は断られてしまう。しかし、半夏は諦めずに宣夜の家の隣に部屋を借り、彼の力を借りようと奮闘する。実は、宣夜が半夏を冷たく突き放したのには、彼女をある危険から守るための深い理由があった。一方、城内では名家の夫人が失踪する新たな怪事件が発生。二人は調査の過程で、奇妙な願いを持つ舞姫たちと出会い、物語は新たな謎へと進んでいく。

「無憂渡~瞳に映った真実の愛~」あらすじネタバレ4話

父の死は偽りだと信じる半夏(ハンゲ)は、わらにもすがる思いで再び宣夜(センヤ)の元を訪れます。父を捜すのを手伝ってほしいと必死に頼み込む半夏(ハンゲ)の態度は驚くほど冷たいものでした。金がないなら引き受けないと、にべもなく断られてしまいます。

がっかりして宣夜の元を去る半夏と侍女の汀州(テイシュウ)。でも、このまま引き下がる彼女ではありません!なんと、宣夜の家のすぐ隣が空き家になっているのを見つけ、そこを借りることに。この健気さ、応援したくなりますよね!

一方、宣夜が半夏を冷たく突き放したのには、実は深い理由がありました。半夏の母を殺した妖魔・曲蛮娘(キョク・バンジョウ)の仲間である音鰻(おんまん)が、復讐のために半夏の命を狙っていると気づいていたのです。宣夜は、あえて半夏を遠ざけることで、音鰻をおびき出す作戦でした。まさにツンデレな優しさ!

その夜、案の定、音鰻が半夏の寝床を襲います。しかし、そこに寝ていたのは宣夜本人!彼はとっくに半夏を安全な場所へ移しており、見事な作戦で音鰻を捕らえます。命までは奪わず、妖力の源である元丹だけを取り上げて川に放してやるあたり、宣夜の優しさがにじみ出ています。

翌朝、半夏は宣夜の家で起きたとされる一家惨殺事件の噂を耳にしますが、あなたがそんなことをするはずがないと、彼への信頼は揺るぎません。その真っ直ぐな瞳に、宣夜の心も少しずつ動かされていきます。

彼は半夏を街を見下ろせる建物に連れて行き、この世界には人間と妖が共存していること、そして水の下には地下城と呼ばれる世界が広がっていることを教えます。父がその地下城にいるかもしれないと考えた半夏は、調査費用として千両もの大金を約束し、改めて宣夜に協力を依頼するのでした。

二人が向かったのは、人気の舞姫・田蕊(デン・ズイ)の舞が見られるという燕来楼。しかし、舞が最高潮に達したその時、中心で舞っていた田蕊が突然、糸が切れたように倒れ込んでしまいます。

時を同じくして、城内では名家の張夫人(チョウふじん)が忽然と姿を消し、代わりに老婆の遺体が見つかるという奇怪な事件も発生していました。新たな事件の匂いがプンプンしますね!父の捜索、そして新たな怪事件。二人の前には、まだまだ多くの謎が待ち受けているようです。

『無憂渡~瞳に映った真実の愛~』第4話の感想

宣夜の不器用な優しさと、それを疑わずに信じ抜く半夏の健気な姿が心に残る回でした。冷たい態度で突き放す裏には、命がけで守ろうとする深い愛情が隠されているという展開は、王道ながらもやはり胸を打ちます。二人の心の距離が少しずつ縮まっていく様子が丁寧に描かれていて、見ているこちらも温かい気持ちになりました。また、音鰻との対決があっさりと片付いたことで、これから始まるであろう地下城の謎や、舞姫たちにまつわる新たな事件が本筋であることを予感させます。複数の事件が絡み合い始め、物語の歯車が大きく動き出したことを感じさせる、非常に見ごたえのあるエピソードでした。

つづく