妖怪ハンターの宣夜(センヤ)を狙う鏡妖・遅忘川(チ・ボウセン)と激しく対立します。戦いの後、宣夜の体にある古い傷跡に気づいた半夏(ハンゲ)は、自身の失われた記憶との繋がりを感じ始めます。一方、街で噂の若返りの梨をめぐる事件は、舞姫・季離(キリ)とその背後に潜む影の歪んだ関係により、新たな犠牲者を生み、悲劇的な展開を迎えます。事件の真相を追う宣夜たちがたどり着いたのは、異世界へと通じる巨大な鏡。物語は予測不能な新たな局面へと突入します。

「無憂渡~瞳に映った真実の愛~」あらすじネタバレ7話

今回は碧玉梨をめぐる事件が、あまりにも切なく、そして恐ろしい結末へと突き進んでいきましたね。半夏(ハンゲ)があったし、もう情報量が多すぎて頭がパンクしそう!

さっそく、怒涛の展開だった第7話の世界にどっぷり浸かっていきましょう!

鏡の向こうから現れる恐怖と、明かされる宣夜(センヤ)の傷

物語は、半夏(ハンゲ)の部屋に鏡妖・遅忘川(チ・ボウセン)が現れるという、いきなりクライマックス級のシーンからスタート。恐怖におびえながらも、必死に抵抗しようとする半夏(ハンゲ)が颯爽と登場!半夏と侍女の汀州(テイシュウ)を部屋から逃がし、一人で遅忘川に立ち向かいます。

そこに駆けつけた楚幽篁(ソ・ユウコウ)も加勢するんだけど、これがまさかの裏目に…。彼女が持っていた剣の輝きが鏡の代わりになってしまい、遅忘川は剣の中を通り抜けてまんまと逃走!うーん、楚幽篁、ナイスファイトだったけど、ちょっとドジっ子属性が出ちゃいましたね。

激しい戦いの後、宣夜は憾山剣を使った反動で急激な眠気に襲われます。半夏を部屋に連れ込み、眠りにつく前にもし鏡妖が現れたら、これで俺を起こしてくれと一本の錐(キリ)を渡すんです。そして、半夏の手を縛ってしまうという強引さ!

身動きが取れない半夏は、水を飲もうとして誤って宣夜の体にかけてしまいます。慌てて水を拭いていると、彼の体にある古傷に気づくのです。それは、まるで何か鋭いもので体を貫かれたかのような、痛々しい傷跡でした。

悲劇の恋人たち――季離と周景元

一方、舞姫の季離(キリ)の物語は、悲劇へと転がり落ちていきます。彼女は恋人の周景元(シュウ・ケイゲン)と共に街から逃げる約束をしていました。しかし、その計画は、彼女に歪んだ愛情を注ぐ遅忘川に筒抜けだったのです。

季離が家を空けている間に、遅忘川は周景元を殺害。そして、彼の命から作った碧玉梨を、何も知らない季離に食べさせてしまいます。梨の味に異変を感じた季離に、遅忘川は死んだのは読書人だったと告げ、恋人が犠牲になったことを悟らせるのでした。あまりにも残酷すぎる…。

周景元の遺体は、これまでの被害者とは違い、干からびてはおらず少し老いただけでした。捜査に来た楚幽篁は、笠で顔を隠して恋人の亡骸にすがりつき、泣き崩れる季離の姿を目撃します。

繋がる過去の記憶と、鏡の世界への扉

朝食を届けに来た半夏は、宣夜の傷について尋ねますが、彼自身も幼い頃の記憶がないため、覚えていませんでした。しかし半夏は、その傷跡を見て、ある記憶が蘇ります。それは、夢の中で自分を救ってくれた少年の体に、まったく同じ傷があったことでした。点と点が繋がり始め、二人の運命的な繋がりが、より色濃く示唆された瞬間でしたね。

宣夜と楚幽篁は、事件の鍵を握る季離を訪ねて雲門舞坊へ向かいますが、彼女はすでに辞めた後。その頃、季離は遅忘川を呼び出し、復讐を果たそうとします。あなたと一緒に隠居すると涙ながらに語り、油断させた隙に刃を突き立てる季離!しかし、その企みは簡単に見破られ、遅忘川によって鏡の中の世界へと引きずり込まれてしまいます。

鏡の中は、かつて季離が虐げられ、毎日鏡の前で泣いていた場所でした。遅忘川は、彼女を救うために邪魔者を殺し、永遠の若さを与えるために碧玉梨を作り続けた過去を語ります。彼はそれを愛だと信じていますが、季離はあなたに騙されただけあなたとだけは一緒にいたくないと激しく拒絶。

二人の歪んだ関係がむき出しになる中、彼らを追ってきた宣夜たちも大きな鏡を発見。宣夜がその鏡に手を触れた瞬間、強大な力に引きずり込まれ、物語は衝撃的な形で幕を閉じました。

『無憂渡~瞳に映った真実の愛~』第7話の感想

今回は、若さと美貌を保つために多くの犠牲を強いた季離と、その願いを歪んだ愛で叶え続けた遅忘川の物語が、痛ましい結末を迎えました。季離は被害者でありながら、結果的に多くの命を食らった加害者でもあります。彼女のもっと美しくなりたいという純粋な願いが、遅忘川という恐ろしい存在を引き寄せ、悲劇の連鎖を生んでしまった構図は、非常に考えさせられるものがありました。

遅忘川の行動原理は一途な愛なのでしょうが、相手の心を無視した独善的なそれは、もはや呪いと変わりません。彼の深い執着と、それに心まで支配されることを拒絶した季離の最後の抵抗が、物語に重厚な深みを与えていました。

また、宣夜と半夏の過去の繋がりが、夢の記憶と体の傷という形で明確に示されたのも大きなポイントです。二人がただの偶然で出会ったわけではないことがはっキリし、今後の物語が彼らの宿命をどう解き明かしていくのか、ますます目が離せなくなりました。

つづく