水鬼事件を解決した趙遠舟(ちょうえんしゅう) たち緝妖チームは、帰還を急ぐ道中で不思議な少年・英磊(えいらい)と出会います。彼の持つ特別な力のおかげで、一行は時間内に緝妖司へ戻り、窮地を脱することに成功。事件解決の祝宴で仲間との絆を深める中、趙遠舟の秘密の一端が垣間見えます。しかし平穏も束の間、都で新たな殺人事件が発生。その裏では、宿敵・離崙(りろん)が次なる陰謀を企てていました。緝妖チームは、休む間もなく新たな謎に立ち向かいます。
「大夢帰離~明かせぬ想い、宿命の朱~」あらすじネタバレ7話
水鬼事件をなんとか解決した趙遠舟(ちょうえんしゅう) チーム。でも、のんびりしている暇なんてありません!緝妖司(しゅうようし)では、ライバルの崇武営(すうぶえい)を率いる甄枚(しん ばい)がまだ帰ってこないのか?とプレッシャーをかけてきて、まさに一触即発のムード。
急いで帰路につく一行ですが、その途中、白玖(はくきゅう)が妖怪だー!と叫ぶ声が。声のする山神(さんしん)廟に駆けつけると、そこには倒れた兵士たちと、やたらと態度のデカい黄色の髪の少年が一人。
この少年、なんと自らを山神廟の神仙・英磊(えいらい)と名乗るじゃないですか!しかも、修行歴は一万年だとか。趙遠舟(ちょうえんしゅう) の見立てでは、彼は神と妖のハーフ。話を聞いてみると、彼の祖父は人間界と妖界を隔てる結界を管理する大神・英招(えいしょう)で、最近その結界が弱まっているとのこと。多くの小妖が人間界に忍び込んでいるらしく、祖父も英磊が下界に降りるのを黙認しているようです。
緝妖司への帰還を急ぐ一行は、英磊が持つ瞬間移動の宝物山海寸境(さんかいすんきょう)に目をつけます。しかし、この宝物は持ち主でないと使えない!そこで文瀟(ぶんしょう)が協力してくれたら、緝妖司の料理人として紹介してあげると提案。料理人になるのが夢だという英磊は、この提案に即OK!彼の力で、一行は時間ギリギリに緝妖司へ帰還し、待ち構えていた甄枚の鼻を明かすことに成功したのでした。
事件も無事解決し、趙遠舟の家で祝杯をあげる緝妖チーム。一度は都を去ろうとしていた裴思婧(はいしせい)も、過去の執着を捨てて緝妖司に残ることを決意し、仲間との絆が深まります。宴の途中、文瀟(ぶんしょう)は英磊のボーボーの髭が気になり、趙遠舟の部屋で剃らせることに。髭を剃った英磊は、なかなかのイケメンに大変身!
その際、文瀟は趙遠舟がいつも飲んでいる水筒の中身が、体力を増強し寿命を延ばす玉膏(ぎょくこう)であることを英磊から聞かされます。趙遠舟の謎がまた一つ深まりましたね。
和やかな雰囲気も束の間、卓翼宸(たくよくしん)は事件解決の賭けに負けたことに納得がいかない様子。そんなギクシャクした空気の中、裴思婧(はいしせい)が血相を変えて飛び込んできます。都でまた新たな殺人事件が起きた!と。
その頃、黒幕である離崙(りろん)は女の姿に化け、黒衣の人物と密会していました。彼が裴思婧に情報を流し、次なる罠を仕掛けていることが明らかに…。緝妖チームは、休む間もなく新たな怪事件の調査へと向かうのでした。
『大夢帰離~明かせぬ想い、宿命の朱~』第7話の感想
今回は、物語に新しい風を吹き込むキャラクター、英磊の登場がとても印象的でした。彼のコミカルな言動は、シリアスな展開が続く中での清涼剤のようです。しかし、ただのコメディリリーフではなく、大荒の結界の危機という物語の根幹に関わる重要な背景を背負っているのが面白いところ。彼の夢が料理人というのも、壮大な世界観とのギャップがあって魅力的です。
また、裴思婧が過去を乗り越えてチームに残る決意をするシーンは、彼女の人間的な成長が感じられて心打たれました。仲間との絆が深まる一方で、趙遠舟が飲む玉膏の秘密や、離崙(りろん)の新たな陰謀が動き出すなど、物語は一気に加速。一難去ってまた一難、息つく暇もない展開に、ますます引き込まれていきます。
つづく