物語の筋書きを元に戻すため、陳芊芊(ちんせんせん)は姉の陳楚楚(ちんそそ) を恋仲にしようと一念発起。ロマンチックな出会いを演出しようと計画を立てるが、韓爍の盛大な勘違いにより、甘い雰囲気のはずがまさかの真剣勝負に発展してしまう。計画は次々と裏目に出て、周囲を巻き込む大騒動に。一方、花垣城(花垣(かえん)城)は、蘇沐(そぼく)の励ましを受け、リハビリに前向きになる。芊芊の恋のキューピッド作戦が思わぬ方向へ転がっていく中、山賊との遭遇という新たな危機が彼らを襲う。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ11話
いやはや、今回の芊芊(せんせん)ちゃん、完全に脚本家魂が燃え上がってましたね!自分の物語の主人公である韓爍(かんしゃく) と、本来のヒロイン陳楚楚(ちんそそ)をくっつけるため、あの手この手で大奮闘!でも、その努力がことごとく裏目に出ちゃうのが、このドラマの面白いところなんですよね~。
威猛山(いもうさん)への道中、芊芊を気遣う韓爍(かんしゃく) と、それに割って入る蘇子嬰(そしえい) の火花バチバチなやり取りからスタート。韓爍(かんしゃく) の嫉妬むき出しな態度、もう芊芊のことが好きでたまらないって顔に書いてありますよ!
さて、芊芊の楚楚と韓爍をくっつけよう大作戦が本格始動!
彼女が仕掛けたのは、二人を後山の小屋で会わせるという、なんとも古典的でロマンチックな計画。それぞれに手紙を渡し、あとは甘いムードになるのを待つだけ…のはずが!
なんと、恋愛偏差値が底辺レベルの韓爍さん、芊芊からのラブレター(のつもり)を果たし状だと盛大に勘違い!楚楚との待ち合わせ場所で、いきなり剣を抜いて本気のバトルを始めちゃうんですから、もう笑うしかありません。美しいBGMが流れるはずのラブシーンが、まさかの本格武侠アクションに早変わり。物陰から見ていた芊芊が頭を抱える姿が目に浮かびますよね。
この計画がバレてしまい、楚楚は私に恥をかかせた!とカンカン。一方の韓爍は、芊芊が自分のために嫉妬してくれたんだと、これまた盛大な勘違いでニヤニヤ。もう、この男、どうしてくれようか…!
一度の失敗でへこたれないのが我らが芊芊。今度は蘇子嬰(そしえい) に命じて、楚楚をわざと罠に落とし、韓爍に助けさせるという強硬策に打って出ます。廃寺で二人きりになった楚楚は、ついに韓爍への想いを告白。もし時間を戻せるなら、あなたと結ばれたかったと切々と訴えます。
しかし、韓爍の心はもう完全に芊芊のもの。彼はきっぱりとたとえ時間を戻しても、私が選ぶのは芊芊だと告げるのでした。いやー、ここはグッときましたね!
そんな中、芊芊サイドでは新たなトラブルが発生!お粥を作っていた煙のせいで山賊に見つかってしまい、頭の孟過(もうか)にお前を女房にする!とさらわれそうになる大ピンチ!そこに颯爽と現れたのが、我らが韓爍!芊芊をかばって刀傷を負いながらも、見事彼女を救い出します。
捕らえられた孟過を、楚楚は処刑しようとしますが、芊芊は彼の命を救うだけでなく、巧みな話術で説得し、韓爍の忠実な部下にしてしまうのです。この一件で、韓爍の芊芊への愛と尊敬は、さらに深まったようですね。芊芊の恋のキューピッド作戦は空回りしたけれど、結果的に二人の絆はもっと強くなった、そんなお話でした。
『花の都に虎(とら)われて』第11話の感想
今回のエピソードは、芊芊の脚本家としての性(さが)が暴走し、物語を本来あるべき姿に戻そうと奮闘する姿が非常にコミカルで面白かったです。良かれと思って仕掛けた計画が、韓爍という究極の鈍感男によって、ことごとく斜め上の結果を招いてしまう展開には、思わず声を出して笑ってしまいました。恋愛ドラマのはずが、いきなり武術大会になるなんて誰が想像するでしょうか。しかし、そのすれ違いコントのようなやり取りの中に、韓爍の芊芊への一途な想いがしっかりと描かれているのが見事です。楚楚の切ない告白と、それを真っ直ぐに断る韓爍の誠実さには胸を打たれました。コメディとシリアスのバランスが絶妙で、キャラクターたちの感情がより深く伝わってくる回でした。
つづく