媚薬騒動は、韓爍(かんしゃく) の忠実な部下である白芨(はくきゅう)の思わぬ行動によって呆気なく幕を閉じます。この一件をきっかけに、芊芊は今まで気づかぬふりをしていた韓爍への特別な感情をはっきりと自覚するのでした。しかし、時を同じくして、姉の楚楚が芊芊に対し、少城主の座と韓爍を巡っての宣戦布告を行います。物語を本来の筋書きに戻したい芊芊は、心を鬼にして韓爍を突き放し始め、二人の間には切ないすれ違いが生じてしまいます。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ13話
第13話、見ましたか!?前半のコメディ展開から一転、後半は胸が締め付けられるようなシリアスモードへ…。感情がぐちゃぐちゃになる、まさに神回でした!さっそく、あらすじと感想をお届けします。
媚薬事件、まさかの結末!
前回、媚薬合歓香のせいで理性を失いかけた韓爍(かんしゃく) も彼の熱にあてられ、もうダメか…!と覚悟を決めた、まさにその瞬間!
バリーン!とけたたましい音を立ててドアを破壊し、登場したのは我らが白芨(はくきゅう)!彼が持ってきたのは…なんと、特大の桶に入った冷水!これを二人に思いっきりぶちまけ、せっかくのムーディーな雰囲気は一瞬で台無しに(笑)。韓爍(かんしゃく) のお前を玄虎(げんこ)城に送り返してやる…と言わんばかりの殺意のこもった視線と、何が起きたか分からずずぶ濡れでポカンとする芊芊。いやもう、白芨、君は最高だよ!
この一件で、芊芊は自分の心に大きな変化が起きていることに気づきます。韓爍(かんしゃく) に襲われそうになった時、怖さよりも期待のような気持ちがあったこと、そして助けられなかったことに少しがっかりしている自分。もしかして私、韓爍のことが好きなの…?と。脚本上の紙の男だったはずの彼が、いつの間にか自分にとってかけがえのない存在になっていることに、ようやく自覚した瞬間でした。
ついに韓爍が告白!しかし…
自分の気持ちに戸惑う芊芊のもとへ、韓爍が謝罪にやってきます。そして、もし君が玄虎(げんこ)城の生まれなら、正式な手順を踏んで、生涯ただ一人、君だけを妻として迎えたいと、超ストレートな愛の告白!これには芊芊の心臓もドキドキが止まりません。韓爍がキスをしようと顔を近づけた、その時…!
またしても現れた中断の天才、今度は梓鋭(しえい)!本当にこのドラマの従者たちは、いい仕事をしすぎますね(笑)。
楚楚、ついに宣戦布告!
一方、この媚薬事件を裏で操っていた蘇子嬰(そしえい) に嘘の報告をします。芊芊は、物語の筋書きを元に戻すため、あえて蘇子嬰(そしえい) を泳がせることに。
そして、楚楚は芊芊を呼び出し、囲碁を打ちながら衝撃的な言葉を口にします。これからは、あなたと真っ向から争う。少城主の座も、韓爍も。ついに、優しい姉は仮面を脱ぎ捨て、ライバルとして芊芊の前に立ちはだかったのです。芊芊は平静を装い、花垣(かえん)城に戻ったら韓爍とは離縁すると約束しますが、心の中では大きな喪失感に襲われていました。物語が正しい道筋に戻るはずなのに、どうしてこんなに辛いのでしょうか。
すれ違う二人の心
花垣(かえん)城への帰り道、芊芊は楚楚との約束を守るため、韓爍の好意を冷たく突き放し始めます。私たちは住む世界が違うと壁を作る芊芊。韓爍は、それが彼女の本心ではないと感じながらも、二人の間には少しずつ溝ができていきます。
城に戻り、山賊討伐の手柄で民からの称賛を一身に浴びる芊芊。その一方で、誰からも注目されなくなった楚楚の心には、嫉妬の炎が燃え盛っていました。
韓爍から逃れるため、芊芊は裴恒(はいこう)を盾に使い始めますが、これがさらに韓爍の嫉妬心を煽る結果に。芝居小屋で裴恒(はいこう)と韓爍が火花を散らし、芊芊が韓爍を誤解してますます関係が悪化するなど、完全な悪循環に陥ってしまいます。最後は韓爍が開いた宴の席で、気まずさに耐えきれなくなった芊芊が酔ったふりをして逃げ出す始末。二人の恋の行方は、一体どうなってしまうのでしょうか。
『花の都に虎(とら)われて』第13話の感想
今回は、物語が大きく動いた転換点となる回でした。前半のコミカルなやり取りで笑わせてくれたかと思えば、後半は登場人物たちの感情がぶつかり合う、見ごたえのある展開でした。特に印象的だったのは、芊芊がようやく自分の恋心を自覚したにもかかわらず、脚本家としての使命感からその想いを押し殺そうとするところです。韓爍の一途な愛を受け止めたいのに、突き放さなければならない。その葛藤が痛いほど伝わってきて、胸が苦しくなりました。そして、楚楚の豹変。彼女の宣戦布告は、物語に新たな緊張感をもたらし、今後の姉妹対決から目が離せません。芊芊と韓爍のすれ違いはもどかしいですが、この試練を二人がどう乗り越えていくのか、見守りたいと思います。
つづく