少城主の座を姉の楚楚に譲りたい芊芊は、自分にかけられた謀反の嫌疑をわざと受け入れようと画策する。しかし、芊芊を深く愛する韓爍(かんしゃく) がその計画に気づき、予想外の行動に出たことで、事態は思わぬ方向へ。この一件がきっかけで、芊芊は新たな求婚者を得ることになり、韓爍との関係はさらに複雑化していく。一方、韓爍も故郷からの圧力と芊芊への想いの間で苦悩を深めていた。それぞれの恋心が交錯し、物語は新たな局面を迎える。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ14話
第14話は、芊芊の計画がまさかの方向へ転がり、恋の四角関係がますます熱を帯びる、見どころ満載の回でしたよ!
策士、策に溺れる?芊芊の計画と韓爍(かんしゃく) の愛
物語は、芊芊が蘇子嬰(そしえい) の策略にわざと乗っかるところから始まります。蘇子嬰(そしえい) が謀反の証拠として城防図を芊芊の部屋に隠すことを見越していた彼女。これでやっと少城主の座を姉さんの楚楚に押し付けられる!と、むしろウキウキ。脚本家としての知識を活かし、自ら罪を着ることで物語を本来のルートに戻そうとしたわけですね。
ところが、そこに待ったをかけたのが、我らが韓爍(かんしゃく) !楚楚が兵を率いて月璃(げつり)府に乗り込んできたその時、押収された箱から出てきたのは、なんと城防図ではなく…裴恒(はいこう)の美男画集!そう、韓爍がこっそりすり替えていたのです。芊芊を思うがゆえの行動でしたが、計画を台無しにされた芊芊はカンカン!もう離縁よ!と韓爍にブチ切れます。
しかし、韓爍も負けていません。裴恒(はいこう)の絵なんか隠し持って!と嫉妬心をむき出しにしたかと思えば、芊芊に怒られるとすぐさまいや、何でもない…とシュンとなる姿が、もう大型犬のようでたまりませんね。
新たな求婚者登場で、恋の嵐はさらに激しく!
この一件で、とんだとばっちりを受けたのが裴恒。街中では芊芊様が裴恒様の絵を隠し持っていたと噂が広まり、彼の名誉はガタ落ち。これに責任を感じたのか、はたまた本心か、裴恒はなんと芊芊に正式に求婚!城主もこれを認め、芊芊に韓爍との離縁と裴恒との結婚を命じます。
もちろん芊芊は大慌て。裴恒は愛してない!と母親に反発しますが、強気な城主に押され気味。板挟みになった芊芊は、脚本家仲間(?)の講談師たちに相談を持ちかけます。そこで思い出すのは、自分が書いた脚本のクライマックス。七夕の夜、韓爍が爆薬で城主を手にかけ、物語が悲劇に終わるという展開でした。日に日に愛情が深まる韓爍が、本当にそんなことをするのか…芊芊の心は揺れ動きます。
一方、韓爍も玄虎(げんこ)城の役人たちから計画の実行をと迫られていましたが、まだ好機ではないと決断を保留。芊芊への想いと故郷への使命の間で、彼もまた苦しんでいたのです。
宴の席では、酔った楚楚が韓爍に愛を告白する場面も。しかし韓爍は冷たくあしらい、逆に玄虎(げんこ)城の役人に無礼な態度をとられた芊芊を俺の妻だ!と一喝。その場にいた誰もが、彼の芊芊への深い愛情を目の当たりにしたのでした。
事態はますます複雑に。芊芊は裴恒の求婚をきっぱりと断りますが、韓爍は城主の命令と裴恒の存在に嫉妬の炎を燃やします。そして、このエピソードの最後には、芊芊の何気ない一言がきっかけで、姉の沅沅と楽人の蘇沐(そぼく)の間に、新たな恋の予感が芽生えるという、心温まる一幕もありました。
『花の都に虎(とら)われて』第14話の感想
今回のエピソードは、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合い、物語が大きく動いた回でした。芊芊が良かれと思って立てた計画が、韓爍の愛情によって全く違う結果を生んでしまう展開は、このドラマならではの面白さですね。彼女の現代的な思考と、物語の登場人物たちの古典的な価値観がぶつかり合うことで生まれる化学反応から目が離せません。
特に印象的だったのは、韓爍の愛情表現の変化です。当初は冷酷な策略家だった彼が、芊芊を守るためなら全てを投げ打つことも厭わない姿には、胸を打たれました。嫉妬にかられる場面も、彼の人間味と芊芊への想いの深さを感じさせます。
芊芊、韓爍、裴恒、そして楚楚。四角関係が本格化し、それぞれの切ない想いが交錯する様子は、今後の展開にさらなる深みを与えてくれることでしょう。コメディとシリアスな恋愛模様のバランスが絶妙で、物語の世界にぐっと引き込まれました。
つづく