城主から韓爍(かんしゃく) との離縁を迫られる芊芊。一方、韓爍は芊芊との結婚を続けるため、城主から屈辱的な要求を突きつけられる。七夕祭りが近づく中、芊芊の姉・楚楚は密かに野心を燃やし、ある人物と手を組んで暗躍を始める。それぞれの思惑が渦巻き、芊芊と韓爍の間には次々と試練が訪れる。果たして二人の恋の行方はどうなるのか。そして、花垣(かえん)城に迫る危機とは一体何なのか。恋と陰謀が加速する波乱の展開。

「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ15話

いやー、今回の15話は本当に心が揺さぶられましたね!芊芊(せんせん)と韓爍(かんしゃく) の間に、これでもかというほどの試練が押し寄せます。

まず、城主である母から韓爍(かんしゃく) との離縁を改めて命じられてしまう芊芊。なんとかごまかそうとしますが、うまくいきません。裴恒(はいこう)にまでお母さんを説得して!と頼む始末。もちろん裴恒(はいこう)は芊芊のことが好きなので、これをチャンスとばかりに優しく慰めながら、遠回しに告白しちゃいます。

そんな中、城主は韓爍にとんでもない要求を突きつけます。芊芊との結婚を続けたいなら、花垣(かえん)城の男の証として、一生外せない“銅環”を腕にはめろと。これ、玄虎(げんこ)城では奴隷や下僕につける印なんです。とんでもない屈辱ですよね…。

一方、芊芊の姉・楚楚(そそ)の黒化が止まりません!狩りの場で芊芊の暗殺を企てますが、間一髪で韓爍が助けに入ります。物陰でその会話を聞いてしまった芊芊、姉の裏切りに気づいてしまったようです…。

さらに、脱獄した蘇子嬰(そしえい) が楚楚に接触。玄虎(げんこ)城が七夕の夜に花火に紛れて火薬で城を攻撃するという密告をし、楚楚をそそのかして芊芊を失脚させようと企みます。楚楚は裴恒に芊芊を手に入れる手助けをすると持ちかけ、協力を取り付けます。もうドロドロの展開!

韓爍は、芊芊との未来のために、あの屈辱的な銅環をはめる儀式に耐えることを決意します。熱く溶けた金属を腕に流し込まれる激痛…想像するだけで鳥肌が立ちます。白芨(はくきゅう)が心配そうに見守る中、韓爍は歯を食いしばって耐え抜きました。

しかし、そんな韓爍の覚悟も知らず、芊芊は彼を突き放し、離縁に同意してしまいます。もちろん、これは韓爍を守るため、そして脚本家である自分の物語の筋書きに戻すための苦渋の決断だったのかもしれません。

そして七夕の夜。芊芊は韓爍が城を爆破するつもりだと誤解し、止めようと楚楚に助けを求めますが、逆に屋敷に閉じ込められてしまいます。裴恒の手助けでなんとか脱出し、街で韓爍を探していると、韓爍本人にぐいっと腕を引かれ、路地裏へ。

そこで芊芊は、韓爍の腕にはめられた痛々しい銅環を見てしまいます。後悔と愛しさで胸がいっぱいになった芊芊は、ついにあなたが好き!と涙ながらに告白!

やっと想いが通じ合った二人。しかし、喜んだのも束の間、韓爍は城主の乗った花車が通りかかるのを見ると、ニヤリと笑い、導火線に火をつけたのです!一体どうなるの!?という、最高に気になる場面で今回は幕を閉じました。

『花の都に虎(とら)われて』第15話の感想

今回のエピソードは、登場人物それぞれの覚悟と策略が交錯し、物語が大きく動いた回でした。特に、韓爍が芊芊のために屈辱的な銅環を受け入れるシーンは、彼の愛の深さを痛感させられ、胸が締め付けられる思いでした。一方で、姉の楚楚が私怨と野心から本格的に闇に堕ちていく姿は、見ていて心が痛みます。彼女の行動が、芊芊と韓爍の関係だけでなく、国全体の運命をも揺るがしていくことになるのでしょう。甘いラブコメ要素と、シリアスな宮廷闘争のバランスが秀逸で、それぞれのキャラクターが抱える想いの複雑さに見入ってしまいました。芊芊の最後の告白は、これまでのすれ違いがあったからこそ、より一層感動的に響きました。

つづく