いや~、今回も芊芊(せんせん)と韓爍(かんしゃく) から目が離せませんでしたね!こじれにこじれた二人の関係は、一体どこへ向かうのやら。それでは早速、第20話のあらすじとネタバレいってみましょう!
林七は生きていた!芊芊、自分の能力に気づく
林家の執事にかくまってもらっていた芊芊と裴恒(はいこう)。そこへ謎の箱が届き、中にはなんと、死んだはずの林七(りんしつ)の金牌と手紙が!彼女は無事だったのです。
これを知った芊芊はハッとします。もしかして、私が書いた物語の登場人物の運命を、私が変えられる…?と。だとしたら、韓爍(かんしゃく) を都から追い出すためにやったあの苦肉の策は、全くの無駄骨だったということ!?キーッ!となった芊芊は、真実を伝えるため、韓爍(かんしゃく) の元へ戻ることを決意します。
誤解が誤解を呼ぶ!史上最悪のすれ違い
その頃、韓爍は城主の座を奪おうと、城主に印を渡すよう迫っていました。しかし、韓爍の心に芊芊がいることを見抜いている城主は、簡単には応じません。
月璃府(月璃(げつり)府)に戻った芊芊ですが、運悪く韓爍と鉢合わせ。裴恒(はいこう)と駆け落ちしようとしていたと勘違いした韓爍は、もう聞く耳を持ちません。
業を煮やした芊芊は、なんと離縁状をビリビリに破り捨て、こうなったら既成事実を作ってしまえばいいんでしょ!とベッドにダイブ!しかし、この捨て身の行動が裏目に出ます。韓爍は裴恒(はいこう)や母を救うために、俺に身を捧げるつもりか!とさらに激怒。芊芊を妻の座から引きずり下ろし、今日からお前は奴婢だ!と宣言してしまうのでした。
奴婢になっても愛してる!
ここから韓爍の、愛ゆえの意地悪タイムがスタート。やってきた陳楚楚(ちんそそ)の前で、わざと芊芊に甲斐甲斐しく世話をさせ、楚楚と親密なフリをして嫉妬させようとします。芊芊は誤解を解くため、健気に奴婢として振る舞い、かいがいしく働くのでした。
そんな中、芊芊がアイロンがけで火傷したと聞いた韓爍。口では知ったことかと言いながらも、心配のあまり芊芊の部屋へダッシュ!
布団をめくると、そこには涙目の芊芊が。私がケガしてるのに、まだ既成事実を作る気!?この人でなし!と泣きじゃくる芊芊に、韓爍も毒気を抜かれます。結局、芊芊にそばにいてと頼まれ、同じ部屋で夜を明かすことに。
ただし、韓爍がベッドを独占し、芊芊は床の上。床が硬くて眠れないわと文句を言う芊芊に、硬い方が腰にいいと返す韓爍。このやり取り、最高じゃないですか?
束の間の和解と、迫りくる嵐
一夜明け、すっかり仲直りした二人。韓爍は、城主が退位したら一緒に玄虎城(玄虎(げんこ)城)へ帰り、芊芊を少君夫人にすると言いますが、芊芊は病気の母を花垣城(花垣(かえん)城)に置いてはいけないと大反発。またしても喧嘩になり、韓爍は芊芊を部屋に閉じ込めてしまいます。
その裏では、大変なことが起きていました。芊芊を救い出すため、裴恒がクーデターを決意。楚楚の出生の秘密を知る老婆の手を借りて兵符を盗み出し、護城軍の元へ。
男のお前に指揮は執れないと反発する司軍を斬り捨て、兵権を掌握した裴恒。彼が率いる軍勢が、何も知らずに痴話喧嘩を繰り広げる芊芊と韓爍がいる月璃府へと、雪崩れ込もうとしていたのでした…。
『花の都に虎(とら)われて』第20話の感想
今回は、芊芊と韓爍の壮絶な痴話喧嘩がメインでしたね。お互いを深く愛しているのに、素直になれず、意地を張り合ってしまう不器用な二人が、もどかしくも愛おしかったです。特に、芊芊を奴婢に落としていじめ抜く韓爍の行動は、彼の独占欲と嫉妬深さの裏返し。火傷したと聞いて、心配のあまり駆けつける姿には、彼の深い愛情が透けて見えました。一方で、物語の筋書きを変えられると気づいた芊芊が、自分の力で運命を切り開こうと奮闘する姿には、心から声援を送りたくなります。そんな二人の関係から目が離せない中、裴恒がとうとう動きました。彼の決死の行動が、花垣城に新たな嵐を呼び込むことは間違いありません。物語が大きく動く予感に満ちた、非常に見ごたえのある回でした。
つづく