母との別れを済ませた陳芊芊(ちんせんせん)は、韓爍(かんしゃく) と共に彼の故郷・玄虎(げんこ)城へ。しかしそこは、女性が虐げられる男尊女卑の社会だった。花垣(かえん)城の常識が全く通用しない世界で、芊芊は早速トラブルに巻き込まれてしまう。だが、韓爍の深い愛情に支えられ、芊芊は持ち前の才覚で玄虎(げんこ)城の旧態依然とした風習に一石を投じていく。一方、花垣(かえん)城では、権力を握った陳楚楚(ちんそそ)の暴走が続き、周囲との溝は深まるばかり。そして彼女は、自身の出生に関する衝撃の事実を知ることに…。
「花の都に虎(とら)われて~The Romance of Tiger and Rose~」あらすじネタバレ22話
花垣(かえん)城を離れ、ついに韓爍(かんしゃく) の故郷・玄虎(げんこ)城へ向かうことになった芊芊(せんせん)。前回、母である城主との感動(?)の別れを果たしたわけですが、今回は新天地でまたまた大騒動の予感!
一方、花垣(かえん)城に残された楚楚(そそ)の動きも不穏で…。早速、波乱万丈の22話の世界に飛び込んでみましょう!
暴走する楚楚と、ついに明かされる真実
まずは花垣(かえん)城の様子から。芊芊の暗殺に失敗した陳楚楚(ちんそそ)は、完全に我を忘れてしまったようです。蘇子嬰(そしえい) が生きていると知るやいなや、逆上して追手を放つなんて、もう完全に悪役の行動…。
そんな彼女に愛想を尽かした裴恒(はいこう)は、楚楚のもとを去り、護城軍の司軍に復帰します。楚楚が玄虎(げんこ)城の捕虜を処刑しろと命じても、裴恒(はいこう)は彼らを鉱山で働かせるという冷静な判断を下し、将軍たちの信頼を勝ち取ります。
そして、城主と大喧嘩した楚楚は、ついに自身の出生に関する衝撃の事実を突きつけられます。なんと、自分は城主の実の娘ではなかったのです!自分が城主の器ではないとまで言われ、楚楚の心はさらに闇に堕ちていくのでした…。
玄虎(げんこ)城への道中〜脚本家、正体を明かす〜
さて、我らが芊芊と韓爍(かんしゃく) は、玄虎(げんこ)城への旅の真っ最中。退屈する芊芊のために、韓爍(かんしゃく) が講談師を呼んであげるなんて、どこまでも優しい!
そこで芊芊は、自分がこの物語の脚本家であることを韓爍にカミングアウトします!韓爍は最初こそ驚きますが、すぐにそれを受け入れ、物語の結末まで尋ねるのです。芊芊がいつか元の世界に帰るかもしれないと話した時、韓爍は悲しそうな顔を見せますが、あなたを愛してしまったから、ここに残るという芊芊の決意を聞いて、安堵の表情を浮かべます。二人の絆の強さが伝わってきますね。
ようこそ玄虎(げんこ)城へ!常識が通じない世界
ついに玄虎(げんこ)城に到着した一行ですが、そこは男尊女卑が当たり前の世界。花垣(かえん)城とは真逆の価値観に、芊芊は早速カルチャーショックを受けます。韓爍が芊芊の馬を引いているだけで、周りの人々は信じられないといった様子。
城主夫人が開いてくれた宴では、悪気なく林七(りんしつ)が芊芊様は教坊司(きょうぼうし)によく遊びに行ってましたよ!なんて爆弾発言!これには城主夫人も他の夫人たちもドン引き。芊芊は罰として『女徳』を百回書き写すよう命じられてしまいます。
韓爍の神対応が玄虎(げんこ)城を揺るがす!
こんな所、もうイヤ!と花垣(かえん)城に帰ろうとする芊芊。そこへ戻ってきた韓爍は、事情を知ると驚きの行動に出ます。芊芊の代わりに『女徳』を書き写すだけでなく、なんと使用人たちの前で、ひざまずいて芊芊の足を優しく洗ってあげたのです!
この若君が嫁の足を洗うという前代未聞の事件は、あっという間に玄虎(げんこ)城中に知れ渡ります。今まで芊芊を軽んじていた役人たちの妻たちは、手のひらを返したように夫を意のままに操る術を教えてください!と芊芊の元へ教えを乞いに来る始末(笑)。
芊芊は宴の席で、男尊女卑が行き過ぎているから結婚率が下がるのでは?と玄虎(げんこ)城が抱える問題点を鋭く指摘し、花垣(かえん)城との通婚を提案しますが、玄虎(げんこ)城主は猛反対。さあ、芊芊の型破りな改革は、この男尊女卑の城を変えることができるのでしょうか?
『花の都に虎(とら)われて』第22話の感想
玄虎(げんこ)城という新たな舞台で、花垣(かえん)城との価値観の違いが浮き彫りになり、物語に新しい風が吹きましたね。男尊女卑が根付く玄虎(げんこ)城で、芊芊が持ち前の気の強さと現代的な感覚で立ち向かっていく姿は非常に痛快でした。特に、韓爍が玄虎(げんこ)城の常識にとらわれず、芊芊への深い愛を貫くシーンには胸を打たれます。使用人の前で芊芊の足を洗う場面は、彼の愛情の深さを象徴する名シーンと言えるでしょう。一方で、花垣(かえん)城では陳楚楚(ちんそそ)が自身の出自を知り、ますます追い詰められていく様子が描かれ、物語の緊張感を高めています。二つの城で巻き起こる対照的な出来事が、今後の展開をより一層興味深いものにしています。
つづく