いやあ、今回もすごかったですね!物語がクライマックスに向けて一気に動き出した、まさに神回でした!それでは早速、第23話のあらすじとネタバレを見ていきましょう!
闇に堕ちた楚楚、花垣(かえん)城を掌握
前回、衝撃の事実が明かされましたが、やはり陳楚楚(ちんそそ)は裴司軍の娘でした。自分の出生の秘密を知った彼女は、裴家の祠堂で自分の人生は壮大な茶番だったと自嘲します。駆けつけた兄・裴恒(はいこう)の慰めも、今の彼女には届きません。全ての怒りと憎しみの矛先は、陳芊芊(ちんせんせん)へと向かっていました。
そして楚楚は、ついに恐ろしい行動に出ます。自らの出自を公表し、それを大義名分として裴恒(はいこう)から兵権を強引に奪い取ってしまったのです!これより護城軍は、花符ではなく私に従うと宣言し、花垣(かえん)城の実権を完全に掌握。城主代理となった彼女が最初にしたことは、なんと玄虎(げんこ)城との交易停止。そして、芊芊を引き渡すよう要求するという、あまりにも無謀なものでした。楚楚、完全に闇堕ちしちゃいましたね…。
最強の味方、現る!韓爍(かんしゃく) の母、覚醒!
一方、その知らせを受けた玄虎(げんこ)城。韓爍(かんしゃく) の父である城主は、厄介払いのために芊芊を差し出そうとします。なんて薄情な!と怒りに震える韓爍(かんしゃく) と芊芊。しかし、ここで誰も予想しなかった最強の助っ人が立ち上がります。そう、韓爍の母・城主夫人です!
実は彼女、かつて男装し父の代わりに戦場に出ていたほどの猛者。芊芊が語った夫婦は対等であるべき。男女関係なく、誰もが自由に生きるべきだという言葉に心を揺さぶられ、眠っていた獅子が目を覚ましたのです!
女を見下すな!とばかりに、城主夫人は夫である城主に休書(離縁状)を叩きつけ、私が軍を率いて芊芊を助ける!と宣言。亡き父の腹心から兵権の証である花符を受け取り、再び将軍として立ち上がる姿は、鳥肌モノのかっこよさでした!妻に去られ、兵も失った韓城主は花垣(かえん)城の女は疫病神だ!と息子に八つ当たり。その小物っぷりもまた、面白いところです。
花垣(かえん)城への帰還、そして反撃へ
芊芊は、かつて楚楚に仕えていた蘇子嬰(そしえい) に、楚楚の暴虐の数々を伝え、味方に引き入れます。さらに、密道から脱出してきた姉の陳沅沅(ちんげんげん)とも合流。仲間が揃い、いよいよ反撃開始です!
作戦は、蘇子嬰(そしえい) が芊芊を人質に取ったと見せかけ、花垣(かえん)城に潜入するという苦肉の計。これがまたハラハラする展開で…。作戦は順調に進むかと思いきや、こっそり軍についてきていた韓城主が、妻(城主夫人)にいいところを見せようとして敵に見つかり、あっけなく捕まってしまいます。どこまでもお騒がせな人ですね(笑)。
牢屋では、花垣(かえん)城主と玄虎(げんこ)城主がまさかの初対面。そこで繰り広げられるのは、なんと孫が生まれたら婿入りか、嫁入りかという世にも呑気な口論!最終的には城主夫人の仲裁で男の子なら韓姓、女の子なら陳姓で手打ちとなります。この緊張感の中でのコミカルなシーン、最高です。
そしてついに、楚楚が軍を率いて芊芊を包囲。絶体絶命かと思われたその時、楚楚の独裁に不満を募らせていた護城軍の兵士たちが、一斉に芊芊側へ寝返るという劇的な展開が待っていました!民を苦しめる楚楚に、もはや誰もついていかなかったのです。
ついに形勢逆転!花垣(かえん)城の運命、そして芊芊と韓爍の恋の行方はどうなるのか。物語は最終決戦へと向かっていきます!
『花の都に虎(とら)われて』第23話の感想
今回は、物語の二つの大きな柱である女性の自立と為政者の器というテーマが、非常に色濃く描かれた回でした。特に印象的だったのは、韓爍の母・城主夫人の覚醒です。良妻賢母の仮面を脱ぎ捨て、本来の猛々しく聡明な将軍の姿を取り戻す場面は、本作屈指の名シーンと言えるでしょう。彼女の決断は、芊芊が蒔いた男女平等という種が見事に花開いた瞬間であり、見ているこちらの胸も熱くなりました。一方で、私怨に駆られ暴走する楚楚と、妻に去られて狼狽する韓城主の姿は、リーダーとしての器の違いを浮き彫りにしています。物語が終盤に向けて大きく舵を切る中、それぞれのキャラクターの信念と覚悟がぶつかり合う、非常に見ごたえのあるエピソードでした。
つづく