燕雲台 第10話あらすじ
姉たちの政略結婚で、燕燕の心は少し沈みがちだ。そんな時、草原で耶律賢(やりつけん) と二人きりになる。彼は燕燕を励まし、すっかり笑顔を取り戻させた。燕燕は耶律賢(やりつけん) の人柄に触れ、彼こそ皇帝にふさわしい器だと感じ始める。二人の間には特別な友情が芽生えた。
その頃、宮廷では嫁いだ姉たちに明暗が分かれていた。長女の胡辇は夫の太平王(たいへいおう)とともに主上から手厚い歓迎を受ける。家宴が開かれ、後継ぎを早く産むよう期待をかけられた。
一方で、次女の烏骨里と夫の喜隠は、主上からあからさまに冷遇される。挨拶に訪れたのに、長時間待たされた挙句、追い返されてしまった。二人は宮殿の外で、今日の屈辱を必ず晴らすと固く誓う。
燕雲台 第10話ネタバレ
草原での悲劇、そして二人の誓い
燕燕は恋人の韓徳譲(かんとくじょう)と草原で楽しい時間を過ごしていた。そこに、いかにもガラが悪そうな男、磨魯古(まろこ)が現れる。磨魯古(まろこ)は徳譲の家柄が低いことをあざ笑った。そして、徳譲はただの奴隷だと罵る。後族の娘である燕燕とは釣り合わないと言い放った。
口論だけでは収まらなかった。磨魯古は仲間を呼び、徳譲に襲いかかる。多勢に無勢で、徳譲は打ちのめされてしまった。止めに入った燕燕まで、揉み合いの中で怪我を負ってしまう。そこに耶律斜軫(やりつしゃしん)と休哥(きゅうか)が駆けつけ、ようやく騒ぎは収まった。
燕燕は徳譲の傷を手当てする。彼女は絶対に屋敷に帰りたくないと言った。そして、家柄や身分を理由に自分から離れないでほしいと徳譲に伝える。徳譲は燕燕を巻き込みたくないと思っていた。でも、燕燕の覚悟は固い。あなたと生死を共にしたいと告げた。その言葉に徳譲も心を決め、二人はお互いの傷に薬を塗りながら、愛を確かめ合った。
耶律賢の策略と磨魯古の失態
耶律賢は太平王(たいへいおう)の監視を常に受けている。彼はその目を欺くため、ある計画を立てた。まず蕭思温(しょう・しおん)の屋敷を訪ね、ちょうど徳譲の家から帰ってきた燕燕を誘う。行き先は酒肆だ。
酒肆で、耶律賢は燕燕の顔の傷に気づく。彼はすぐに婆儿に薬を持ってこさせた。燕燕から事情を聞き、徳譲が磨魯古のせいでひどい目に遭ったことを知る。その時、向かいの酒肆から磨魯古の声が聞こえてきた。チャンスだ。耶律賢と燕燕は、徳譲の仕返しをするための作戦を練り始める。
実は、耶律賢が今日外出した本当の目的は、高官である高勲(こうくん)と密会することだった。太平王の監視の目をごまかすため、彼は燕燕を利用したのだ。
計画はこうだ。燕燕がおとりになり、徳譲の名前を使って磨魯古を挑発する。そして、高勲(こうくん)が使っている個室へ誘導した。案の定、頭に血が上った磨魯古は部屋に殴り込み、高勲の部下たちと大乱闘を始める。結果、磨魯古は袋叩きにされた。
その騒ぎを聞きつけ、太平王が駆けつける。彼は、弟分の磨魯古がボロボロにされているのを目撃した。高勲は太平王にきつく抗議する。太平王は高勲の顔を立て、磨魯古を叱りつけて追い返した。
一部始終を離れた場所から見ていた燕燕と耶律賢。太平王は二人の後ろ姿を見つめる。彼は、耶律賢が蕭思温(しょう・しおん)を味方につけ、その娘である燕燕を娶ろうとしているのだと見抜いていた。
感想
いやあ、今回は色々なことが一気に動いた回だったな。恋愛模様と権力争いが、見事に絡み合ってきた。
まず、徳譲と燕燕カップル。いきなり大きな試練が来た。磨魯古、本当に腹の立つ奴だ。ああいう家柄だけで人を判断する奴は、いつの時代にもいる。徳譲が殴られているシーンは見ていて辛かった。でも、この事件があったからこそ、二人の絆は前よりもずっと強くなった。燕燕の生死を共にするっていうセリフ、グッときたよ。
そして、ついに耶律賢が本格的に動き出した。ただの病弱な皇子じゃないことは分かっていたけど、ここまで頭が切れるとは。太平王の監視をかわすために燕燕をダシに使うなんて、なかなかの策士だ。彼の目的は、本当に皇位だけなのか。それとも、燕燕を手に入れることも計算に入っているのか。あの優しい笑顔の裏にある野心が、少しずつ見えてきてゾクゾクする。
太平王もやっぱりただ者じゃない。耶律賢の狙いをすぐに見抜くあたり、さすがだ。この二人の頭脳戦は、これからもっと面白くなりそうだ。
あと、地味に印象的だったのが烏骨里と喜隠のカップル。宮殿の外で屈辱に耐える姿は、見ていて同情した。こっちのカップルも、このまま黙ってはいないだろう。復讐の炎がどう燃え上がるのか、そっちの展開も目が離せない。
つづく