あらすじとネタバレ
ついに、この時が来た
韓徳譲(かんとくじょう)が、ついに腹をくくったぞ。彼は親父さん、つまり韓匡嗣(かんきょうし)に自分の気持ちを全部ぶちまけた。相手はもちろん、蕭燕燕(しょう・えんえん) だ。もしこれから何かあって、自分の計画が全部ダメになったとしても、燕燕は文句ひとつ言わずにそばにいてくれるはずだ、と。徳譲の親父さんは、内心では別の娘さんを推してたみたいだけど、息子の本気の想いを知って、ついに折れた。恥を忍んで蕭家へ求婚に行くことを約束してくれたんだ。
その頃、宮廷はとんでもないことになっていた。南の国が攻めてきたのに、トップである主上(穆宗(ぼくそう))は酒に溺れてぐでんぐでん。朝廷の仕事なんてそっちのけで、宮女を殺して震え上がらせる始末。こんな情報が耶律賢(やりつけん) の耳にも入る。彼は自分が描いた燕燕の肖像画を見つめていた。この国を守るには、燕燕のような聡明で心優しい女性が隣に必要だ。彼はそう確信し、蕭家へ求婚するタイミングを静かに探っていた。
そんなドロドロした宮廷の事情なんて知らない徳譲と燕燕は、幸せの絶頂にいた。二人で手をつないで街を歩き、馬に乗り、花を愛でる。徳譲が親父が求婚に行ってくれることになったと伝えると、二人の未来への期待は最高潮に達した。
まさかのダブルブッキング
でも、燕燕を狙っているのは徳譲だけじゃなかった。磨魯古(まろこ)に泣きついて、蕭家への求婚を頼み込んでいた。虎古は韓徳譲(かんとくじょう)の家柄を見下しているから、本当は不満だったみたいだけど、息子の頼みには逆らえなかった。
そして、運命の日。韓徳譲(かんとくじょう)親子が蕭家を訪れると、なんと同じタイミングで虎古と磨魯古親子もやって来た。まさかの求婚ダブルブッキングだ。父親の蕭思温(しょう・しおん)も困り果てて、最終的に燕燕本人に選ばせることにした。燕燕は一瞬も迷わなかった。彼女はまっすぐに韓徳譲を選ぶ。これには虎古が激怒。あんな家柄の男に!と捨て台詞を吐いて、息子を連れて帰って行った。
幸せの裏でうごめく闇
その頃、宮廷では別の火種が燃え上がっていた。主上の弟である只没(しぼつ)は、兄の暴政に我慢ならなかった。彼は兵権を握って皇位を取り戻そうと、ひそかに皇族たちと連絡を取っていた。この動きはすぐに太平王(たいへいおう)、つまり耶律罨撒葛(やりつえんさつかつ)にバレて、主上に報告される。
さらに悪いことに、只没が宮女の安只(あんし)と密通していたことまで発覚してしまう。二人は捕らえられ、開皇殿に引きずり出された。弟の危機を知った耶律賢(やりつけん) は、急いで太平王に助けを求める。只没の身を案じる胡輦(これん)の言葉もあり、太平王も只没の助命のために宮殿へ向かった。
怒りと絶望の果てに
でも、もう遅かった。開皇殿で主上と対峙した只没は、恐怖を怒りに変えて叫んだ。皇位を奪っておきながら、国の主としての責任を果たさず、この遼をめちゃくちゃにしている!と。これは完全な反逆行為だ。
主上は激怒し、その場で只没を八つ裂きの刑に処そうとする。耶律賢(やりつけん) と太平王が駆けつけて止めようとするが、只没の口は止まらない。ついに主上は刀を投げつけ、それは只没の右目に突き刺さった。
太平王たちの必死のとりなしで、なんとか死罪だけは免れた。でも、その代償はあまりにも大きかった。主上は只没に宮刑、つまり去勢を命じ、さらに10日後には百叩きの刑に処すと宣言したんだ。耶律賢は、血まみれで虫の息の弟が宮殿から放り出されるのを、ただ見ていることしかできなかった。怒りと無力感のあまり、彼はその場で血を吐いて倒れてしまう。
燕燕は酒場で徳譲を待っていた。でも、彼が来ることはなかった。徳譲は意識を取り戻した耶律賢に付き添い、変わり果てた只没の見舞いに行っていた。只没は薬も飲まず、ただ死を待っているかのようだった。耶律賢は涙ながらに生きろと訴えるが、宦官にされ、片目を失った只没にその言葉は届かない。耶律賢は、たった一人の肉親である弟を前に、深い絶望に打ちひしがれるしかなかった。
今回のエピソード、天国と地獄の落差がエグい
いやー、今回はキツかったな。前半の徳譲と燕燕のいちゃいちゃシーンが、もはや遠い昔のことみたいだ。二人が手をつないで未来を語り合ってたあの幸せな時間は、これから始まる地獄への序曲だったわけだ。燕燕が迷いなく徳譲を選んだ場面ではよっしゃ!ってなったけど、その後の展開が壮絶すぎて、喜びが全部吹き飛んだよ。
それにしても、主上の狂気っぷりは本当にヤバい。酒飲んで人殺して、気に入らない奴は平気で残酷な刑に処す。あんなのがトップにいたら、国がどうなるかなんて火を見るより明らかだよな。只没がブチ切れる気持ちもよく分かる。分かるけど、やり方がストレートすぎた。相手は理性なんてない暴君なんだから、正面からぶつかったらどうなるか、考えれば分かりそうなもんだけど。まあ、それだけ追い詰められてたってことか。
一番つらいのは耶律賢だよな。病弱な体で、狂った皇帝と戦おうとしてる。唯一の味方だった弟は、あんな無残な姿にされてしまった。目の前で弟が切り刻まれていくのを見て、血を吐いて倒れるシーンは、こっちまで胸が苦しくなった。彼が燕燕を求める理由が、ただの恋心じゃないってことがハッキリした回だった。この国を救うための、唯一無二のパートナーとして彼女を見ているんだ。徳譲と燕燕の恋路も心配だけど、耶律賢の背負うものが重すぎて、応援せざるを得ない気持ちになる。
つづく