弟・只没(しぼつ)が宮刑に処され、心を痛める耶律賢(やりつけん) 。彼は掟を破り宮殿を抜け出し、約束の酒楼で待っていた蕭燕燕(しょう・えんえん) にだけ、胸に秘めた弱さを見せる。一方、韓徳譲(かんとくじょう)は激しさを増す権力争いに愛する燕燕を巻き込むことを恐れ、結婚に踏み切れずにいた。そんな中、耶律賢は太平王(たいへいおう)らの監視から逃れるため、ある結婚式の場で大胆な策を実行に移す。それぞれの思惑が交錯し、燕燕を巡る運命の歯車が静かに、だが確実に狂い始める。

「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ13話

まったく、とんでもない回だったな。友情とか、愛とか、信じてたものがガラガラと崩れていく音が聞こえたよ。今回は、耶律賢(やりつけん) の恐ろしさと、韓徳譲(かんとくじょう)の不器用さが際立っていた。じゃ、さっそく見ていこうか。

揺れる想い、それぞれの夜

耶律賢(やりつけん) 、初めて見せた涙

物語は、宮殿で起きた大事件から始まる。耶律賢(やりつけん)が宮刑に処されたんだ。この一件で絶望の淵にいる弟を救うため、耶律賢は原因を作った宮女の安只(あんし)を呼びつける。 弟が死んだら、お前も後を追え。そう言い放つ耶律賢の顔は、いつもの冷静な彼じゃない。弟を思う気持ちは本物なんだろう。安只の看病もあってか、只没は少しずつ生きる気力を取り戻していく。

弟の件が少し落ち着くと、耶律賢は掟を破って夜中に宮殿を抜け出す。向かった先は、蕭燕燕(しょう・えんえん) と約束していた酒楼だ。驚いたことに、燕燕はそこにいた。彼女はもともと韓徳譲(かんとくじょう)と会う約束だったけど、すっぽかされたらしい。その後、宮殿の騒ぎを聞いて、耶律賢のことが気になって待っていたんだと。

燕燕の前で、耶律賢の心のダムが決壊する。彼は子供のように泣きじゃくり、これまでの不安や恐怖を吐き出した。そして、酔いつぶれて眠ってしまう。悪夢にうなされることなく、穏やかに眠れたのは何年ぶりだろうか。目覚めた耶律賢は、燕燕こそが天が与えてくれた最高の贈り物だと確信する。この夜が、彼の運命を大きく変えることになる。

韓徳譲(かんとくじょう)の迷い

その頃、韓徳譲は悩んでいた。彼は燕燕を深く愛している。愛しているからこそ、結婚をためらっていた。皇族の権力争いは日に日に激しくなっている。自分は耶律賢を支える立場だ。この争いに燕燕を巻き込みたくない。それが彼の本心だった。

でも、燕燕は強い女だ。そんな彼の迷いを見透かした上で、いくらでも待つと言ってくれる。耶律賢が素晴らしい君主になると信じ、徳譲の選んだ道を全力で支える覚悟ができていた。この二人の信頼関係は、本当に固いものに見えたんだけどな。

策略の結婚式

耶律賢、病を演じる

只没と安只の結婚が決まる。同時に、別の皇族の娘・胡古典(ここてん)の婚礼も行われることになった。この合同結婚式で、耶律賢はとんでもない芝居を打つ。祝杯をあげたその場で、持病が再発したフリをして倒れたんだ。

もちろん、これは太平王(たいへいおう)たちの監視の目から逃れるための策略だ。韓徳譲の父である侍医・韓匡嗣(かんきょうし)の離宮での療養が必要という診断も計画通り。主上はこれを許可し、耶律賢はまんまと自由を手に入れる足がかりを掴んだ。

隠された妊娠

同じ頃、もう一つの秘密が生まれていた。燕燕の次姉、蕭烏骨里(しょう・うこつり) の妊娠だ。夫の耶律喜隠(やりつきいん)は大喜びだけど、すぐに口止めを命じる。この妊娠が、いずれ権力争いの新たな火種になることを、彼は予感していたんだろう。

友への裏切り、そして決意

奪われる運命

離宮に移る準備を進める耶律賢は、韓徳譲の父から衝撃の事実を聞かされる。韓徳譲が結婚の準備を進めていること。そして、その相手が蕭思温(しょう・しおん)の末娘、つまり自分が心惹かれている蕭燕燕(しょう・えんえん) だということを。

耶律賢は韓徳譲を呼び出す。そして、国家と愛する女性、どちらが大切かと問うんだ。徳譲は迷わず国家だと答える。耶律賢はさらに畳み掛ける。国家のために誰かを犠牲にしても、私は許されるだろうか?犠牲になるのが、お前でも?。徳譲は、耶律賢の大業のためなら百回死んでも後悔しないと誓う。

耶律賢は、その言葉を待っていた。この先何があっても、私と共に改革の道を歩んでほしい。そう言って固い握手を交わす。でも、その心の中では、友からすべてを奪う決意を固めていた。蕭燕燕(しょう・えんえん) は未来の皇后。自分の隣に立つべき女性。韓徳譲との婚約を、力ずくで止めようと決めたんだ。

感想

いやー、耶律賢、お前ってやつは 。本当に恐ろしい男だよ。弟を思う気持ちは本物だし、国の未来を憂う志も高い。燕燕の前で見せた涙も、嘘じゃなかったはずだ。でも、その目的のためなら、親友を裏切ることも厭わない。その非情さにはゾッとする。彼が韓徳譲に国家と愛する女、どっちが大事かなんて問い詰めるシーンは、見ていて本当に辛かった。徳譲が誠実に国家ですと答えるから、余計にな。その誠実さが、皮肉にも自分の首を絞めることになるなんて、誰も思わないだろ。

燕燕を巡る三角関係が、ただの恋愛沙汰じゃなくて、国の運命を左右する壮大な話に繋がっていく。このスケール感が、このドラマのすごいところだ。友情と愛、そして大義。どれも大切だけど、全部は手に入らない。耶律賢が下した決断は、これから多くの人の運命を狂わせていくんだろうな。

つづく