皇帝・耶律賢(やりつけん) は、権力基盤を固めるため、重臣・女里(じょり)の姪である喜哥(きか)を新たな妃として迎える。 この政略結婚を、貴妃の蕭燕燕(しょう・えんえん) は冷静に受け止めるが、対抗心を燃やす喜哥は早々に燕燕に敵意をむき出しにし、宮廷に波風を立て始める。 一方、耶律賢は燕燕との心の距離を縮めようと、不器用ながらも努力を続ける。そんな中、二人は先帝の陵墓を訪れ、共に漢制改革を進めるという国の未来に向けた決意を新たにするのだった。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ21話
新しい妃の登場で、宮廷がざわつき始める
耶律賢(やりつけん) は皇帝になったけど、まだまだ足元はぐらついている。叔父たちは油断ならないし、耶律喜隠(やりつきいん)みたいな野心家の存在も気になる。そんな状況で、味方だと思っていたはずの女里(じょり)までが、権力欲をむき出しにしてきた。
きっかけは、蕭思温(しょう・しおん)の出世。娘の燕燕(えんえん)が貴妃になったことで、蕭思温(しょう・しおん)の権力は増すばかり。それが面白くない高勲(こうくん)が、女里をそそのかしたんだ。 お前も身内の女を宮中に入れて、権力を握れってね。単純な女里は、その言葉にまんまと乗せられてしまう。
そして送り込まれてきたのが、女里の姪にあたる喜哥(きか) からすれば迷惑な話だけど、ここで断れば女里との間に角が立つ。敵だらけの今、それは避けたい。だから、耶律賢(やりつけん) はあっさりと喜哥を妃として受け入れた。もちろん、このことはすぐに燕燕の耳にも入る。でも、彼女の反応はクールなものだった。どうぞご勝手にとでも言いたげな態度で、全く気にしていない様子だ。
燕燕 vs 喜哥、女の戦いが勃発?
さて、鳴り物入りで入宮してきた喜哥。豪華な天幕を前に、すっかり自分が特別な存在になったと勘違いしている。燕燕に対抗心むき出しで、初日から皇帝の寵愛を独り占めしようと意気込んでいた。
でも、耶律賢が向かったのは、彼女のところじゃなく燕燕のいる天幕だった。これに喜哥はブチギレ。翌日、さっそく燕燕の元へ怒鳴り込んできた。私の初日に陛下を独り占めするなんて、あんまりじゃない!ってね。
でも、相手が悪かった。燕燕はそんなことで動揺するタマじゃない。騒ぐ喜哥をちらりと見て、一言。この子に作法を教えてやれ。この貫禄、さすがは未来の皇太后だ。
当然、この一件は耶律賢の耳にも入る。彼は燕燕が嫌な思いをしたんじゃないかと心配するけど、燕燕本人はどこ吹く風。一方の喜哥は、作法指導で膝にあざを作り、ますます燕燕への憎しみを募らせる。そして、今度は宮中の太妃たちに取り入ろうと画策し始めるんだ。
鉄の心は溶けるのか? 耶律賢の不器用なアプローチ
耶律賢は、どうにかして燕燕の心を手に入れたい。喜哥を妃にしたのも、本当は燕燕を試すような気持ちがあったのかもしれない。彼は燕燕に理由を説明しようとするけど、彼女は聞く耳を持たない。 あなたのことは知りたくないと、冷たく突き放されてしまう。
そのやり取りを見ていた侍女は、耶律賢に同情する。あんなに尽くしてくれるのに、あんまりですと言われて、燕燕は私の心は鉄でできてるのよなんて強がってみせる。
でも、そんな彼女の心も、少しずつ変化しているみたいだ。世宗皇帝の陵墓へ向かう馬車の中で、耶律賢がわざとらしく咳をすると、燕燕は思わず心配そうな顔を向けてしまう。その一瞬の表情を、耶律賢は見逃さない。彼はそっと燕燕の肩に上着をかけてやる。二人の間に、少しだけ穏やかな空気が流れた瞬間だった。
同じ未来を見つめる二人
世宗の陵墓に着くと、耶律賢は改めて漢制改革を進めることを宣言する。彼の隣には、深紅の衣装をまとった燕燕が立っている。もう彼女は、ただの妃じゃない。耶律賢と共に国を動かす、政治的なパートナーとしての覚悟を決めていた。
その頃、遠く離れた草原では、韓徳譲(かんとくじょう)が奴隷制度の非人道的な現実に直面していた。病気の奴隷を助け、理不尽な扱いに怒りを覚える彼は、結局、助けた若者・十五(じゅうご)を連れてその部族を去る。彼もまた、燕燕と同じように、この国の改革が必要だと強く感じていた。いる場所は違っても、二人の心は同じ未来を見つめている。
感想
いやー、今回も面白かったな。まず、喜哥っていう最高に分かりやすい噛ませ犬キャラが出てきたのがいい。ああいう自信満々で、でも中身が空っぽなタイプって、見ていて清々しいほどムカつくよな。燕燕が作法を教えろって一言で黙らせたシーンは、思わずよく言った!って声が出たよ。
耶律賢の健気なアプローチも、だんだん応援したくなってきた。わざと咳して気を引こうとするとか、ちょっと可愛いじゃないか。それに対して私の心は鉄よ!なんて強がる燕燕も、ツンデレが極まってて最高だ。もう素直になっちゃえよって、君も思わないか?
でも、ただの恋愛ドラマで終わらないのがこの作品のすごいところ。燕燕が妃としてじゃなく、政治家として耶律賢の隣に立つシーンは鳥肌が立った。そして、遠い場所にいる韓徳譲(かんとくじょう)も同じ志を持っているっていう演出が、三人の運命の糸を感じさせて、グッとくるんだよな。
つづく