あらすじとネタバレ

悲劇の狩り

いやあ、今回は本当にきつい回だった。物語がいきなり重苦しい方向に舵を切った感じだ。皇帝・耶律賢(やりつけん) と宰相の蕭思温(しょう・しおん)が狩りに出かける。その道中で事件は起きた。どこからともなく現れた刺客たちが、一行に襲いかかったんだ。最初の矢は、蕭思温(しょう・しおん)に命中する。でも、話はそれだけじゃ終わらない。直後に、別の刺客の一団が現れた。そいつらの狙いは、明らかに耶律賢(やりつけん) だった。現場はもう大混乱。女里(じょり)がとっさに耶律賢をかばって、なんとか命拾いする。だけど、蕭思温はもう助からない。耶律賢は血を流して倒れる義父に駆け寄る。そして、彼の目を見て誓うんだ。蕭家と燕燕のことは、必ず俺が守ると。その言葉を聞いて、蕭思温は静かに目を閉じた。

隠された真実

この暗殺、実は一枚岩じゃなかった。蕭思温を狙った連中と、耶律賢を狙った連中は別グループ。裏で糸を引いていた高勲(こうくん)と女里(じょり)も、耶律賢を狙ったのは誰だ?ってパニック状態だ。彼らは、耶律喜隠(やりつきいん)の仕業じゃないかと疑い始める。その耶律喜隠(やりつきいん)も、自分がやったわけじゃないから困惑してる。彼は逆に、高勲(こうくん)たちが怪しいと睨んで、証拠を探ろうと動き出す。もう、宮廷の中は疑心暗鬼だらけだ。

耶律賢は悲しみに打ちひしがれながらも、決断を下す。妊娠中の皇后・蕭燕燕(しょう・えんえん) にこの事実を知らせるな、と。彼女が受ける衝撃を考えたら、当然の判断かもしれない。耶律賢は燕燕の姉、胡輦を呼び出す。そして、二人きりになったところで、父の死を告げた。胡輦は当然、泣き崩れる。耶律賢はいつか彼女に恨まれても構わない。今はただ、燕燕を守りたいと打ち明ける。でも、宮中の秘密なんて、そう長くは続かない。太妃たちが、わざと燕燕の耳にこの悲報を入れたんだ。知らせを聞いた燕燕は、その場で意識を失ってしまう。

戻ってきた男

目が覚めた燕燕は、悲しみと怒りで我を忘れていた。彼女は耶律賢をまっすぐに見て、こう言い放つ。あなたが父に過大な権力を与えたから、殺されたんだ!これは耶律賢にとって、かなりこたえる一言だ。燕燕は実家へ弔問に帰る時も、耶律賢の同行をきっぱりと拒絶した。二人の間に、深くて冷たい溝ができてしまった瞬間だった。

そんな最悪の状況の中、あの男が都に帰ってきた。韓徳譲(かんとくじょう)だ。蕭思温の訃報を聞いて、馬を飛ばして駆けつけたんだ。彼は宰相府で、燕燕と再会する。でも、もう昔の二人じゃない。彼はただの臣下として、皇后である彼女の前にひざまずく。そして、静かに誓う。必ず、宰相を殺した犯人を見つけ出しますと。本当はもっとかける言葉があったはずだ。でも、彼が言えたのはどうかご自愛くださいという一言だけだった。

捜査開始

その後、韓徳譲(かんとくじょう)は耶律賢に呼ばれて宮殿へ向かう。耶律賢は彼を再び重用したいと考えている。でも、韓徳譲は首を縦に振らない。俺が戻ったのは、ただ事件の真相を究明するためだと。彼はもう、耶律賢に仕えるつもりはないと言い切る。冷たく背を向けて去ろうとする韓徳譲に、耶律賢が声をかけた。刺客は、俺を狙っていた。もし俺が死んでいたら、誰が燕燕を守れた?その言葉に、韓徳譲の足が止まる。彼の背中が、複雑な心境を物語っていた。

韓徳譲はすぐに捜査に取り掛かる。刺客の遺体にあった刺青から、彼らが海東青という組織の者だと突き止めた。さらに、靴の素材が南方特有のものだと見抜く。仕事が早い。彼は耶律賢にもう一度、事件当日の状況を詳しく聞いた。耶律賢も、自分を殺そうとする別の意志を感じていたことを認める。事件の裏には、まだ見えない黒幕がいる。物語は一気にサスペンスの様相を呈してきた。

感想

いやー、今回は本当に息が詰まる展開だったな。蕭思温の退場はあまりにも突然で、ショックが大きかった。彼の死が、登場人物たちの関係性を根底から揺さぶっていく。特に、耶律賢と燕燕の間に生まれた亀裂は見ていて胸が痛む。燕燕を守りたいという耶律賢の不器用な優しさが、逆に彼女を深く傷つけてしまう皮肉な構図がたまらない。

そして、待ってましたの韓徳譲の帰還!でも、燕燕との再会シーンは甘さゼロ。ただただ切ない。かつての恋人同士が、皇后と臣下という越えられない壁を前に立ち尽くす姿は、本当にグッとくるものがあった。耶律賢が韓徳譲に誰が燕燕を守るのかと問いかける場面は、男同士の嫉妬とプライド、そして燕燕への深い愛情がぶつかり合う、今回屈指の名シーンだと思う。犯人捜しも本格化して、誰が敵で誰が味方なのか、まったく先が読めなくなったな。

つづく