なあ、聞いてくれるか。今回の話は、マジで心がザワザワする展開だった。父の仇を討つっていう大きな目的は果たされるんだけど、その裏でとんでもないことが起きて、姉妹の絆が音を立てて崩れていくんだ。

あらすじとネタバレ

父の仇、ついに断罪へ

親父さん、蕭思温(しょう・しおん)を殺した犯人として、蕭海只(しょう・かいし)と蕭海里(しょう・かいり)が朝廷に突き出された。高勲(こうくん)と女里(じょり)っていう二人がこいつらが主犯です!って大声で告発したんだ。理由は蕭家の財産目当てだった、と。捕らえられた二人は、お互いにお前のせいだ!って罪をなすりつけ合って、まあ見苦しいのなんの。燕燕はイライラして、その場で平手打ちを命じるくらいだ。結局、女里(じょり)がうまく立ち回って、二人が犯人だってことで話が固まった。

でもな、韓徳譲(かんとくじょう)と皇帝の耶律賢(やりつけん) は分かってたんだよ。

こいつらはトカゲの尻尾で、真犯人は他にいるって。

韓徳譲(かんとくじょう)は、親父さんの致命傷になった傷の話をちょっと漏らしただけで、高勲(こうくん)と女里が慌ててこの二人を犯人に仕立て上げたのを見抜いてた。

一番怪しいのは、あんたたちじゃないか、と。

ただ、ここでそいつらを追求すると、また国がグラつく。だから耶律賢(やりつけん) は、今は泳がせておくことに決めたんだ。

何より、お腹に子供がいる燕燕を安心させるために、早く誰かを犯人として差し出して、彼女の心を落ち着かせたかったんだよな。

処刑台に隠された罠

犯人として断罪された蕭海只(しょう・かいし)と蕭海里(しょう・かいり)。その処刑は、三姉妹の手で執り行われることになった。射鬼箭(しゃきせん)っていう、罪人を矢で射る儀式でな。ここで動いたのが、烏骨里の旦那、喜隠だ。あいつ、摂政の座を燕燕に取られたって逆恨みしてて、とんでもないことを考えやがった。処刑で燕燕が登る高台の階段に、こっそり細工をしたんだ。身重の燕燕を殺す気満々だよ。

そして最悪なことに、烏骨里はその計画を聞いてしまうんだ。自分の旦那が、実の妹を殺そうとしてる。喜隠は殺すつもりはない、ちょっと痛い目にあわせるだけだなんて言ってたけど、信じられるかよ。烏骨里は、どうすることもできず、ただ苦しむしかなかった。

ギリギリの救出劇と姉妹の亀裂

処刑当日。燕燕が、何も知らずにその罠が仕掛けられた階段を一段、また一段と登っていく。烏骨里は顔面蒼白だけど、何も言えない。まさに燕燕が細工された段に足をかけようとした、その瞬間だった。気をつけろ!韓徳譲が馬を飛ばして駆けつけ、大声で叫んだんだ。間一髪、胡輦と烏骨里が燕燕を支え、代わりに侍女が落ちたけど、幸い大した怪我はなかった。

危機は去った。三姉妹は改めて高台に登り、父の仇である蕭海只と蕭海里に無数の矢を放ち、ついに復讐を遂げた。でも、燕燕の心は晴れない。彼女は、助けられた瞬間の烏骨里の目を見て、全てを察してしまったんだ。姉さん、知ってたんだね。言葉にはしないけど、その視線が全てを物語っていた。一番信じてた姉の一人が、自分を見殺しにしようとした。この事実は、姉妹の間に深くて冷たい溝を作ってしまったんだ。

新たな一手、太平王(たいへいおう)を呼び戻す

宮廷では、喜隠、高勲、女里の三人が手を組んで、どんどん力を増していた。

このままじゃヤバい。

そう考えた燕燕は、とんでもないカードを切る決断をする。

北の辺境にいる太平王(たいへいおう)・耶律罨撒葛(やりつえんさつかつ)を都に呼び戻すこと。

そう、姉の胡輦の旦那で、かつては敵だったあの男だ。

敵の敵は味方、ってことなんだろうけど、リスクがデカすぎる。韓徳譲も反対した。

でも燕燕は、姉の胡輦が太平王をコントロールできると信じたんだ。

胡輦は燕燕の想いを汲んで、太平王を説得するために、一人で彼の元へと向かった。

第27話の感想

今回は本当にキツかったな。父の仇を討つっていうカタルシスはあるんだけど、それ以上に姉妹の絆が壊れていく様がリアルで胸が痛んだよ。特に烏骨里の立場は見ていて辛い。愛する夫と、大切な妹。どっちも選べない地獄って、こういうことなんだろうな。結局、彼女の弱さが最悪の事態を招きかけた。喜隠のクズっぷりも、ここにきて一気に加速した感じだ。権力のためなら身重の義理の妹さえ平気で手にかけようとする。一方で、燕燕はどんどん皇后として、政治家としての顔になっていく。私情を殺して、国のために太平王を呼び戻すなんていう非情な決断を下せるようになった。その隣で、ただ彼女を守ることしかできない韓徳譲の切ない表情が、またたまらないんだよな。

つづく