皇帝・耶律賢(やりつけん) が病に倒れ、皇后の蕭燕燕(しょう・えんえん) は一人で朝廷の危機に立ち向かう。摂政の座を公然と狙う耶律喜隠(やりつきいん)に対し、燕燕は腹心の韓徳譲(かんとくじょう)と共に大胆な策を仕掛ける。それは、敵の野心を利用して自滅を誘う危険な賭けだった。一方、韓徳譲は父・蕭思温(しょう・しおん)の死の真相にあと一歩まで迫る。それぞれの思惑が渦巻く中、燕燕は皇后として、そして一人の人間として大きな決断を迫られる。権力闘争の裏で、真の黒幕が静かに動き始めていた。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ29話
策士、燕燕の逆襲劇
皇帝の耶律賢(やりつけん) が倒れた。 このチャンスを逃すはずがない連中が、さっそく動き出す。太平王(たいへいおう)の罨撒葛と、あの懲りない男、耶律喜隠(やりつきいん)だ。
太平王(たいへいおう)はすぐさま耶律賢(やりつけん) の見舞いを口実に探りを入れに来る。 でも、今の燕燕はもう昔の彼女じゃない。陛下は治療中ですの一言でピシャリと追い返した。見事な対応だ。
一方、もっと単純なのが喜隠。こいつは妻の烏骨里をそそのかす。お前が燕燕に頼んで、俺を摂政にしてくれってさ。烏骨里はさすがに気まずい。でも喜隠のこれもすべて燕燕のためなんていう嘘に丸め込まれちゃうんだな。
もちろん、燕燕はすべてお見通し。韓徳譲(かんとくじょう)たち腹心を集めて、作戦会議を開く。 ここで韓徳譲(かんとくじょう)がとんでもない策を提案する。いっそ喜隠に権力を与えてみては?もちろん、実権のない名ばかりの役職だ。おだてて木に登らせて、勝手に敵を作らせて自滅させる。まさに悪魔的な作戦。
朝廷での大芝居と、それぞれの思惑
そして朝議の日。燕燕はたった一人で、居並ぶ重臣たちの前に立つ。 案の定、喜隠がしゃしゃり出てきた。皇后は陛下の世話に専念すべき。政治は太祖の子孫である俺がやる!これに高勲(こうくん)たちが反発して、議場はもうめちゃくちゃ。誰も燕燕のことなんて見ていない。
その時、燕燕が静かに口を開いた。わかりました。摂政の権限を喜隠に譲りますこれには喜隠も、周りの連中もあっけにとられる。喜隠はもう有頂天。そこに韓徳譲がすっと出てきて、陛下の病が重い今、摂政を決めるのは時期尚早。後日にしましょうと提案する。一度は権力を約束された喜隠は、余裕綽々でこれを承諾した。完全に燕燕と韓徳譲の芝居にハマったわけだ。
この一部始終を見て、太平王は燕燕の真意に気づく。 蕭燕燕(しょう・えんえん) を侮っていた。これは退くことで進む策だと。 喜隠が権力を握れば、自分たちも危ない。太平王は、先手を打って喜隠を排除することを決めた。 敵の敵は味方、とはいかないのが権力争いの面白いところだ。
ついに暴かれる真犯人
その頃、韓徳譲は父・蕭思温(しょう・しおん)を殺した犯人を追い続けていた。そして、ついに決定的な証拠を見つける。犯人が履いていた特殊な靴を作った職人を探し当てたんだ。職人の証言から、犯人は喜隠の屋敷の人間だと判明する。
すべての証拠が、一夜にして喜隠へと繋がった。あまりに出来すぎている。韓徳譲も燕燕も、裏で誰かが糸を引いていることに気づいていた。でも、今は好機。燕燕は耶律賢と相談し、喜隠の逮捕を決断する。姉の烏骨里と甥の留礼寿(りゅうれいじゅ)は絶対に傷つけないでそう韓徳譲に釘を刺す燕燕の顔は、皇后であり、一人の妹でもあった。
喜隠、あっけない最後
喜隠は屋敷で祝杯をあげていた。もう自分が摂政になった気でいる。烏骨里が得意になるのはまだ早いと忠告しても、まったく耳に入らない。その時、韓徳譲が兵を率いて屋敷に踏み込み、あっという間に制圧。喜隠は屋敷に軟禁された。
かつて喜隠とつるんでいた高勲(こうくん)や女里(じょり)は、手のひらを返して喜隠の断罪を要求する。燕燕もこの醜い裏切りには呆れるしかない。結局、喜隠は太平王の提案通り、祖州への流罪が決まった。 先祖の墓守をして一生を終える。 権力を夢見た男の、あまりに惨めな末路だ。
事件は一見、落着した。でも、最後に不気味な動きを見せる男がいた。太平王だ。彼は蒲哥太妃のもとを訪れ、彼女と燕燕の過去の確執をちらつかせる。本当の黒幕は、まだ静かに笑っている。
今回の見どころと感想
いやー、今回の燕燕はすごかったね。完全に策士の顔だった。皇帝が倒れて大ピンチかと思いきや、それを逆手にとって邪魔者を一掃するんだから。特に朝議で、あっさり喜隠に権力を譲ると見せかけた場面は鳥肌が立ったよ。あの韓徳譲とのコンビネーションも最高。昔の恋人っていう関係性を超えて、国を動かす最高のパートナーになってる。この二人の信頼関係が、見ていて本当に気持ちいいんだ。
一方で、相変わらずなのが喜隠。もう小物感というか、単純すぎて逆に面白いくらい。毎回同じような手で持ち上げられては、叩き落とされる。今回も、摂政になれると信じ込んで酔っぱらってるところを捕まるなんて、コントみたいだった。
でも、本当に怖いのはやっぱり太平王だね。燕燕の策をすぐに見抜いて、自分に有利なように立ち回る。最後の蒲哥太妃とのシーンも不気味だった。喜隠が退場してスッキリしたけど、本当の戦いはこれからだって感じがして、ゾクゾクするよ。
つづく