夫・耶律喜隠(やりつきいん)の流罪をめぐり、蕭燕燕(しょう・えんえん) と次女・烏骨里の関係に深い亀裂が入る。 夫の無実を信じる烏骨里は、韓徳譲(かんとくじょう)に助けを求めた。 韓徳譲は調査を進める中で、一連の事件の裏にいる真の黒幕の存在に気づき始める。一方、追い詰められた太平王(たいへいおう)・耶律罨撒葛(やりつえんさつかつ)は、燕燕と韓徳譲に関する悪質な噂を都に流し、朝廷を揺るがす新たな策略を仕掛けてきた。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ30話
姉妹の絆に、最大の亀裂
夫の耶律喜隠(やりつきいん)が流罪になった。烏骨里は、それが妹の燕燕の決定だと知って皇宮に乗り込んでくる。なんであいつを流罪にしたのよ!まあ、そりゃ怒るよな。自分の旦那がいきなり流されるんだから。燕燕は冷静に事実を告げる。添盤の儀で赤ん坊が落とされた一件、あれは喜隠が関わっている。それだけじゃない。父さん、蕭思温(しょう・しおん)が殺された事件にも、あいつは一枚噛んでるんだ、と。烏骨里は耳を疑う。信じられるわけがない。泣きながら走り去っていく。見ていて辛いシーンだ。ちょうどそこへやってきたのが長女の胡輦。事情を知った胡輦は、打ちひしがれる燕燕をそっと慰める。あなたは間違ってない。妹である前に、大遼の皇后なんだからこの一言が、今の燕燕にはどれだけ救いになったことか。でも、三姉妹の心はもうバラバラになり始めてる。
喜隠の叫びと、見えてきた真実
烏骨里は屋敷に戻って、酔っぱらっている喜隠に真実を問いただす。喜隠は、父さんを殺してはいないと必死に誓う。その言葉を、烏骨里は信じることにした。もう燕燕は頼れない。烏骨里が次に頼ったのは、韓徳譲(かんとくじょう)だった。夫の無実を訴える彼女の姿は、痛々しい。話を聞いた韓徳譲(かんとくじょう)は、直接、喜隠に会うことにした。韓徳譲が屋敷を訪ねると、喜隠は荒れ狂っていた。お前と燕燕、胡輦のせいだ!まあ、気持ちはわかる。韓徳譲が冷静に問い詰めると、喜隠は他の悪事はあっさり認めた。でも、蕭思温(しょう・しおん)殺害だけは、首を縦に振らない。高勲(こうくん)と女里(じょり)に近づいたのは、奴らが父殺しの黒幕だと突き止めたからだ、と叫ぶ。脅して真相を吐かせるつもりだったらしい。その言葉を聞いて、韓徳譲の中で何かがつながった。喜隠が流罪になった後、韓徳譲は決定的な証拠を手に入れる。喜隠の部下の供述書だ。そこから、粘木衮(ねんぼくこん)という人物の名前が浮かび上がる。全てを操っていた黒幕。それは太平王(たいへいおう)、耶律罨撒葛(やりつえんさつかつ)だった。喜隠は、ただ利用された駒に過ぎなかったんだ。
最低なウワサと、朝廷の嵐
胡輦の妊娠がわかって、太平王(たいへいおう)は有頂天になる。と同時に、計画を前倒しにしてきた。太平王が次に打った手は、実に陰湿だった。皇后と韓徳譲は、デキてるらしいぜ都中に、そんなウワサを流し始めたんだ。皇室のメンツ丸つぶれの、最低なゴシップだ。高勲(こうくん)と女里(じょり)は、このチャンスを逃さない。朝廷で燕燕を追い詰め、廃后に追い込もうと動き出す。朝議の場で、女里が燕燕に噛みついた。ウワサの件、どうなんですかい!休哥(きゅうか)が間に入って燕燕を守るけど、女里はしつこい。韓徳譲を流罪にしろ、とまで言い出す始末だ。その時、皇帝・耶律賢(やりつけん) が登場する。彼の威厳の前では、さっきまで吠えていた女里も黙るしかない。耶律賢(やりつけん) は、あっという間にその場を収めてしまった。
それぞれの苦悩
朝議の後、燕燕は少し不満そうだった。あともう少しで、女里を罠にかけられたのに耶律賢は静かに首を振る。女里の背後には太平王がいる。今、女里を潰せば、太平王の思うツボだ、と。奴が馬脚を現すまで、待つんだ皇帝として、耶律賢は冷静に先を見据えていた。一方、韓徳譲も苦しんでいた。父の韓匡嗣(かんきょうし)からは、ウワサの火消しのために早く結婚しろと迫られる。皇帝からも、同じことを求められている。夜、一人で弓を握りしめる韓徳譲。口では国のため、陛下のためと言いながら、本当はただ、燕燕への想いを断ち切れないだけじゃないのか。自分の心に、そう問いかけていた。
このエピソードの感想
いやあ、今回はマジで話が動いたな。今まで、喜隠ってただの野心家で、ちょっと頭の足りないヤツだと思ってたんだよ。それが、まさかの冤罪だったとは。太平王にうまくハメられたってわけだ。もちろん、喜隠自身も色々やらかしてるから同情はしないけど、見方がガラッと変わった回だった。
太平王のやり口が、どんどん陰湿になってきてるのがヤバい。燕燕と韓徳譲のウワサを流すなんて、一番えげつない手だよな。これ、二人の純粋な信頼関係を知ってるこっちとしては、胸が締め付けられる。耶律賢は信じてるって言うけど、内心穏やかじゃないだろうし。
そんな中で、耶律賢が皇帝としての器を見せ始めたのは、ちょっと安心したポイントかな。冷静に状況を分析して、今は耐える時だって燕燕を諭すシーンは良かった。彼は彼で、妻と親友のウワサに耐えなきゃいけないんだから、相当なもんだよ。
何よりキツいのは、やっぱり三姉妹の関係だよな。烏骨里は完全に燕燕を敵視しちゃったし、胡輦は太平王の妻として板挟み。あの仲良しだった三人が、権力争いのせいで壊れていくのは、見ていて本当に辛い。
つづく