太平王(たいへいおう)の死後、胡輦は北の国境へ、韓徳譲(かんとくじょう)は南の幽州へとそれぞれ旅立ち、燕燕は上京で孤独を深めます。それから11年の歳月が流れ、宮中では平穏な日々が続いているかのように見えました。しかし、耶律賢(やりつけん) の病状は悪化し、喜隠の不満は募る一方です。そんな中、韓徳譲が守る幽州に南軍が侵攻。味方の勝手な行動で兵力を失い、韓徳譲は絶体絶命の危機に陥ります。朝廷にその危機はまだ伝わっていません。

「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ34話

別れの季節、それぞれの道へ

胡輦の決意

太平王(たいへいおう)が死んだ。姉さんの胡輦は、太平王(たいへいおう)のために最後の儀式を執り行う。その姿は、見ていて胸が痛むよ。駆けつけた燕燕に、胡輦は自分の気持ちを正直に話すんだ。これからは自分のために生きる。もう嫁いだりしないって。

そりゃそうだ。皇帝である耶律賢(やりつけん) と皇后の燕燕が下した決断は、国のためには正しかったのかもしれない。理屈では分かってる。でも、愛した夫を殺されたんだ。感情が追いつかないのは当然だよな。胡輦は上京にいるのが辛いみたいだ。太平王の軍だった国阿輦斡魯朵(こくあれんあろだ)を連れて、北の国境を守りに行くことを決める。これはもう、事実上の決別宣言みたいなもんだよ。

韓徳譲(かんとくじょう)、幽州へ

国の大きな悩みの種だった太平王がいなくなった。これで一安心、と思いきや、今度は韓徳譲(かんとくじょう)が幽州に帰らせてくれって言い出した。南の国境を守るっていう名目だ。耶律賢(やりつけん) は、正直ホッとしたんだろうな。あっさり許可する。

でも、燕燕は納得できない。新しく始めた改革には韓徳譲の力が必要だって、必死に引き留めるんだ。だけど韓徳譲の意志は固い。国の発展のためには農業が重要で、そのためには南人が多い幽州が最適なんだってさ。彼はそう言って、妻の李思(りし)を連れて去っていく。燕燕はただ黙って、その背中を見送るしかなかった。一番頼りにしてた男までいなくなって、上京が急にがらんとしちまった感じだ。

11年の時が流れて

それぞれの今

話は一気に11年後に飛ぶ。宮中では再生礼っていう、12年に一度のおめでたい儀式が行われていた。耶律賢も元気そうに見える。皇子たちを連れて、黒山へ狩りに行くなんて話もしてる。妊娠中の燕燕も一緒に行くことになった。

その頃、喜隠は家で荒れていた。病弱な耶律賢はすぐ死ぬと思ってたのに、11年も皇帝の座にいやがる。ずっと虐げられてきたって、不満が爆発してるんだ。妻の烏骨里が必死になだめてるけど、こいつはいつか何かやらかしそうだな。

案の定、黒山に着いた夜、耶律賢は倒れちまう。長旅の疲れが出ただけだって医者は言うけど、やっぱり体は限界に近いんじゃないか。

姉妹の再会

北方を守っていた胡輦も、この機会に駆けつけた。久しぶりに会う姉妹。燕燕は姉さんの再婚を心配するけど、胡輦は一人が自由でいいって笑うだけ。北の暮らしがすっかり馴染んだみたいだ。姉妹の絆は変わらない。でも、お互いの立場はもう、昔とは違いすぎるよな。

忍び寄る戦乱の影

幽州の危機

その頃、韓徳譲がいる幽州では、とんでもない事態が起きていた。劉漢っていう国をめぐって、南の王朝と一触即発の状態なんだ。韓徳譲は下手に動くなって指示してた。

なのに、手柄を焦った敵烈(てきれつ)っていうヤツが、命令を無視して一万の兵を連れて勝手に出撃しやがった。案の定、敵のワナにはまって大敗。助けを求めてくる始末だ。マジで何やってんだか。

さらに悪いことに、韓徳譲が皇帝に送ったはずの救援要請の手紙が、途中で誰かに奪われて届いていない。完全に孤立無援だ。

絶体絶命

その間にも、南の軍が総力を挙げて幽州に押し寄せてくる。まるで国のすべてを賭けてきたような勢いだ。残された兵力じゃ、どう考えたって厳しい。韓徳譲は、残った兵士たちと死ぬ気で幽州を守ると誓う。

朝廷では、耶律賢と燕燕が敵が疲れるまで待つなんて悠長な作戦を立ててる。幽州がそんな絶体絶命の状況に陥ってるなんて、夢にも思ってないんだ。

感想

11年という歳月のジャンプには驚かされたな。子供だった皇子たちが成長し、耶律賢の体はますます弱っていく。一方で、喜隠の不満は限界まで溜まってる。時の流れが、登場人物たちの立場や関係性を残酷なまでに変えてしまった回だった。特に、国の安定のために愛した男を手放した燕燕と、その男が今、最前線で孤立無援の戦いを強いられている皮肉な状況には、胸が締め付けられる。胡輦との再会シーンは束の間の癒やしだったけど、それもまた、彼女たちの埋められない溝を浮き彫りにしていた。平和な時間は終わり、ここからまた大きな嵐が吹き荒れる。そんな予感がひしひしと伝わってきたよ。

つづく