38話あらすじとネタバレ
耶律賢(やりつけん) の秘密
皇帝・耶律賢(やりつけん) の体はもう限界みたいだ。医者も匙を投げるほど悪化していて、鎮痛薬でなんとか痛みを抑えている状態。そんな彼のそばには、玉簫(ぎょくしょう)っていう新しい女が付きっきりで世話をしている。でも、皇后の蕭燕燕(しょう・えんえん) にはその存在を隠してるんだ。
燕燕は、耶律賢の病気がそこまで重いとは知らなかった。知らされた時、病気のことを隠されていたことに少し腹を立てていたけど、それどころじゃない。耶律賢は、残された時間を穏やかに過ごしたいと願っている。
一方、韓徳譲(かんとくじょう)の妻、李思(りし)は気が気じゃなかった。徳譲が頻繁に宮殿へ呼ばれるのが不安で、仮病を使ってまで夫を屋敷に呼び戻そうとする。徳譲は彼女の心配を理解しつつも、国のために退くわけにはいかない。二人の間には、少しずつ溝ができていく。
喜隠の誘いと徳譲の忠誠
相変わらず空気が読めない耶律喜隠(やりつきいん)は、この状況をチャンスと見て韓徳譲(かんとくじょう)を宴に誘う。そこで、耶律賢が新しい女にうつつを抜かしていると吹き込み、自分に協力すれば燕燕との夢を叶えてやるとまで言った。
もちろん、徳譲がそんな誘いに乗るわけがない。主上を侮辱するなと一喝し、喜隠に警告してその場を去った。徳譲の忠誠心は揺るがない。大遼の今の平和が、誰のおかげで成り立っているか、彼はよくわかっているからね。
宮中に広がる黒い噂
耶律賢と燕燕が子供たちの様子を見に行くと、娘の観音児(かんのんじ)がとんでもないことを口にする。乳母から韓徳譲に近づいちゃダメって言われた、と。
問いただされた乳母は、宮中に流れる悪質な噂を白状した。燕燕が幽州の包囲を解きに行った時期に身ごもった第二子は、実は韓徳譲の子ではないか、というものだ。これには耶律賢も激怒し、噂の出所を徹底的に調べるよう命じる。
そこに、姉の烏骨里がやってきて、燕燕に耳打ちする。あの噂を流しているのは、韓徳譲の妻・李思(りし)に違いない、と。夫の出世を邪魔して、一緒に幽州へ帰りたいからだろう、という推測だった。燕燕は証拠がないと慎重だけど、疑念は生まれてしまう。
悲劇の引き金
燕燕は真相を確かめるため、侍女の青哥(せいか)を韓徳譲の屋敷へ遣わす。表向きは、皇后から下賜された貴重な酒を届けるという名目だ。
徳譲が留守だったため、酒は妻の李思が受け取った。彼が帰宅して酒を飲もうとしたその時、宮中から急な呼び出しがかかる。徳譲はこれが最後だと李思に約束し、急いで宮殿へ向かった。
毒酒と引き裂かれた二人
一人残された李思は、絶望と不安の中で、夫が決して口にしなかった酒をあおる。それは、皇后から贈られた酒だった。しかし、その酒には毒が仕込まれていたんだ。
宮殿で燕燕と話している最中に、徳譲のもとへ李思が毒酒を飲んで危篤だという知らせが届く。彼は急いで屋敷に戻るけど、もう間に合わなかった。
目の前で息絶えた妻を見て、徳譲は我を失う。その毒酒が、皇后の侍女から届けられたものだと知り、彼は燕燕が李思を殺したのだと確信してしまう。
後日、李思の葬儀に燕燕が弔問に訪れる。彼女は自分は潔白だと訴えるが、徳譲の心には届かない。君が上京に呼び戻さなければ、思児は死ななかったと、冷たく突き放すだけだった。かつて誰よりも信頼し合った二人の絆は、この悲劇によって完全に引き裂かれてしまった。
このエピソードの感想
今回は、李思が可哀想すぎる回だったな。夫の心がつなぎ止められない不安と孤独から、少しずつ心を病んでいったんだろう。彼女の行動も褒められたものじゃないけど、最後はあまりにも悲劇的だ。一番悪いのは、この状況を利用して徳譲と燕燕を引き裂こうと画策した黒幕だよ。徳譲が燕燕を信じられなくなり、憎しみさえ抱くようになってしまったのが、見ていて一番きつかった。純粋な愛が、ここまでドロドロの憎しみに変わるなんて。誰かが仕組んだ罠のせいで、誰も幸せにならない結末に向かっているのが本当に辛い。
つづく