捺鉢(ナーボー,辽帝の行营)からの帰り道、皇帝一行が刺客に襲われる。耶律賢(やりつけん) は身を挺して皇帝をかばい、信頼を得ることに成功する。彼は、この襲撃が耶律李胡(やりつりこ)とその息子・喜隠の仕業だと見抜いていた。一方、追い詰められた喜隠は、蕭家の次女・烏骨里に接近し、彼女の純粋な恋心を利用しようと企む。時を同じくして、辺境で戦が勃発。太平王(たいへいおう)は酔いつぶれた皇帝を無理やり出陣させ、都の実権を掌握する。そんな中、烏骨里は愛する喜隠のために、蕭家を揺るがす重大な過ちを犯してしまう。

「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ4話

第4話は、マジでいろんなことが一気に動き出す回だった。それぞれの恋心と、ドロドロの権力争いが絡み合って、見てるこっちもハラハラしっぱなしだ。

草原の誓いと、迫りくる刺客の影

まず冒頭、韓徳譲(かんとくじょう)と蕭燕燕(しょう・えんえん) のシーンからだ。草原で二人きり、いい雰囲気だよな。燕燕が遼の未来について熱く語るんだ。ただのおてんば娘じゃない。彼女の芯の強さ、国のことを真剣に考えてる姿に、韓徳譲(かんとくじょう)も心を打たれる。ここで二人の距離はグッと縮まった感じがする。

その頃、耶律賢(やりつけん) は燕燕が落とした玉佩を手にしていた。それが蕭思温(しょう・しおん)の娘のものであることを知り、彼女への興味をさらに深めていく。この玉佩が、後で彼の命を救うことになるんだから、運命ってやつは面白いよな。

一行が都へ帰る道中、事件は起きる。突然、刺客が襲いかかってきたんだ。狙いは主上(皇帝・耶律璟(やりつけい))だ。この主上がまたひどいヤツで、自分の侍女を盾にして矢を防ぐんだぜ。信じられるかい? そんな中、耶律賢(やりつけん) は主上をかばって斬りつけられる。もちろん、これは計算ずくの行動だ。主上の信頼を得るための、命がけのパフォーマンスってわけさ。

それぞれの思惑が渦巻く宮廷

耶律賢は、刺客が主上と自分を同時に狙っていたことを見抜く。こんなことができるのは、太祖の血を引くもう一つの勢力、耶律李胡(やりつりこ)しかいない。犯人の目星はすぐについた。

一方、暗殺に失敗した李胡と息子の耶律喜隠(やりつきいん)は、大慌てだ。とりあえず屋質大王に助けを求めるけど、そう簡単にはいかない。追い詰められた喜隠は、今度は蕭家の次女・烏骨里を利用しようと企む。

耶律賢の怪我は、燕燕の玉佩のおかげで大事には至らなかった。でも玉佩は真っ二つ。これは何かを暗示してるのかもな。見舞いに来た韓徳譲と耶律賢は、腹の探り合いを始める。耶律賢は、韓徳譲が燕燕に気があるのかとカマをかける。徳譲は大業を成すまでは所帯は持てないとクールにかわすけど、耶律賢の燕燕への執着は隠しきれていない。親友同士なのに、恋のライバルになる未来が見えるようだ。

純粋な心が招いた、蕭家最大の危機

喜隠の甘い言葉に、烏骨里はすっかり心を奪われてしまう。父親の蕭思温(しょう・しおん)に助けを求めるように言われ、純粋な彼女はその通りにしようとする。でも、さすがに父親の蕭思温は一枚上手だ。娘を諭して、喜隠から離れるように釘を刺す。

その間に、太平王(たいへいおう)・罨撒葛が動く。皇帝暗殺未遂の容疑で、李胡の屋敷を封鎖。一気に追い詰めていく。切れ者だよな、この男は。

そんな緊迫した状況なのに、主上は宮殿で酒に溺れてる。太平王(たいへいおう)にお前に位を譲るなんて言い出す始末。そこに、南の国境が攻められたとの急報が! でも主上は泥酔して使い物にならない。太平王は、このチャンスを逃さない。酔った主上を無理やり出陣させ、自分は都に残って実権を握る。頭がキレすぎる。

ここからが悲劇の始まりだ。父親が出兵して留守になった隙に、烏骨里はとんでもないことをしでかす。喜隠を助けたい一心で、蕭家の通行許可証を盗み出し、彼に渡してしまうんだ。

でも、二人はその場で太平王に捕まる。太平王は、烏骨里のあまりの世間知らずさに呆れるしかない。これはただの窃盗じゃない。主上暗殺計画に加担したと見なされる、一族郎党が皆殺しにされてもおかしくない大罪なんだ。

知らせはすぐに蕭家に届き、姉の胡輦は愕然とする。そして燕燕は、二番目の姉が家を出ていくのを見ながら止められなかった自分を、激しく責めることになる。

感想

いやあ、今回は烏骨里が可哀想で見てられなかったな。彼女はただ、好きな人を助けたいだけなんだ。その純粋な気持ちを、耶律喜隠(やりつきいん)みたいな男に徹底的に利用されてる。喜隠のクズっぷりには本当に腹が立つぜ。人を愛することを知らない男が、愛を利用してのし上がろうとする。一番タチが悪いタイプだ。

一方で、男たちの権力争いはますます面白くなってきた。特に太平王の動きはすごい。冷静沈着で、常に二手三手先を読んでる。弟の耶律賢も負けず劣らずの策略家だけど、太平王にはまだ老獪さで及ばない感じがする。この二人の対決は、これからもっと激しくなるだろうな。

そして、燕燕と韓徳譲の関係だよ。お互いに惹かれ合っているのは間違いない。でも、耶律賢という大きな障害が立ちはだかる。燕燕自身も、ただの恋する乙女ではいられない立場だ。烏骨里が起こした事件で、蕭家は最大のピンチを迎えた。燕燕がどう動くのか、彼女の決断が物語を大きく左右するのは間違いない。とにかく、次回が気になって仕方ないぜ。

つづく