あらすじ(ネタバレあり)

まず、牢屋のシーンから。謀反の罪で捕まった耶律喜隠(やりつきいん)と親父の耶律李胡(やりつりこ)は俺の運命の人だ!とか言ってて、まあ、恋は盲目ってやつだ。親父の李胡は抜け目ない。烏骨里が自分たちを助ける唯一のカードだと分かってるから、息子に烏骨里を頼んだぞって感じ。

とんでもない嘘と、暴走する三女

太平王(たいへいおう)が牢屋にやってきて、李胡を尋問する。そしたら李胡、あっさり罪を認めるんだよ。でも、ここからがヤバい。俺だけじゃない、蕭思温(しょう・しおん)もみんな仲間だ!って大嘘をつく。狙いは、道連れを増やすか、皆を反乱に追い込むかの二択。太平王もこいつ、ふざけてるなとは思うけど、一応、この嘘の告発を書いた密書を幽州にいる蕭思温(しょう・しおん)のもとへ送るわけ。

この情報を掴んだのが、長女の胡輦(これん)。彼女は韓徳譲(かんとくじょう)たちと集まって対策を練る。結論は一つ、密書を途中で奪うしかない。

ここで黙ってないのが三女の燕燕(えんえん)だ。私の愛馬、烏雲蓋雪(ううんがいせつ)なら追いつける!って言って、自分がやると言い出す。もちろん姉の胡輦は猛反対。でも、燕燕が大人しく言うこと聞くわけないよな。案の定、置き手紙一つで一人で飛び出して行っちゃった。それを知った韓徳譲(かんとくじょう)が、慌てて後を追いかける。

作戦失敗、でも二人の距離は急接近?

燕燕は駅館で密書の配達人を見つけるんだけど、作戦は失敗。逆に自分が怪我をしてしまう。そこにヒーローみたいに現れるのが韓徳譲(かんとくじょう)。彼は燕燕を助け出す。

もう密書どころじゃない。徳譲は湖のほとりで燕燕の傷の手当てをする。燕燕は自分のせいで作戦が台無しになったって落ち込むんだけど、徳譲は彼女の勇気を褒めるんだよ。でも、無茶はするなって釘を刺すのも忘れない。

二人はそのまま幽州へ向かうことに。夜になって野宿するんだけど、テントは一つしかない。徳譲は当然、燕燕に譲ろうとする。でも燕燕は寒いから一緒に入ろうって言い出す。マジか。徳譲もタジタジだったけど、結局、一つのテントで夜を明かすことに。寝る前、燕燕が好きな人いるの?って聞いたら、徳譲は君みたいに勇敢な女性が好きだって、ほぼ告白みたいなことを言うんだよ。

姉、胡輦の重い決断

その頃、姉の胡輦は妹の烏骨里を助けるために、一人で太平王に会いに行ってた。自分の身を犠牲にしてもいい、とまで言う。太平王は、謀反の罪は見逃せないと言いつつ、とんでもない条件を出す。俺の妻になれと。そうすれば、誰も彼女の家族に手出しはできなくなると言うんだ。

太平王は胡輦に、牢屋にいる烏骨里を会わせる。でも烏骨里は喜隠のことしか頭になくて、喜隠を助けて!としか言わない。胡輦はもう、がっかりだよ。太平王の屋敷を出る時、彼女は母親の形見の腕輪を太平王に渡す。これが、彼の条件を受け入れるっていう答えだったわけだ。

幽州到着、新たな火種?

徳譲と燕燕は幽州に到着。街では、主上が酒と遊びに溺れてるっていう悪い噂が流れてる。二人はまず燕燕の父、蕭思温(しょう・しおん)に会って事情を報告。蕭思温は、徳譲を友人の李継忠(りけいちゅう)の家に泊まらせることにする。燕燕も私もそこがいい!って言い張って、結局ついていく。

そこで紹介されたのが、李継忠の娘、李思(りし)。彼女が燕燕の傷の手当てをしてくれるんだけど、その時に以前、徳譲様の傷も私が手当てしたんですみたいな話をする。それを聞いた燕燕、明らかに嫉妬してる。新しい恋のライバル登場って感じだね。

感想

いやあ、今回は恋愛模様が一気に動いた回だったな。燕燕と徳譲のテントのシーンは、見てるこっちがドキドキしたよ。燕燕の大胆さ、すごいよな。普通、あんなこと言えないって。でも、徳譲が彼女の勇敢さに惹かれてるっていうのもよく分かった。

一方で、長女・胡輦の選択は重い。妹のためとはいえ、愛していない男の妻になる決断をするなんて。太平王も、ただの権力者かと思いきや、胡輦に対しては純粋な気持ちがあるみたいで、ちょっと意外だった。彼の孤独も垣間見えた感じ。

次女の烏骨里は、もう完全に恋に溺れてて、周りが見えてない。見てて少しイライラするけど、まあ、ああいう時期もあるか。姉妹それぞれが、自分の愛のために動いてるのが印象的だった。

政治的な駆け引きも複雑になってきたけど、今回はやっぱり三姉妹の愛の形がメインテーマだったと思う。特に、最後の燕燕の嫉妬シーン。あれで彼女のただ強いだけじゃない、女の子らしい一面が見えて、すごく良かった。

つづく