韓徳譲(かんとくじょう)の毒殺未遂事件をめぐり、ついに真相が明らかになる。 ある侍女の告白によって、事件の黒幕が特定され、朝廷は大きな衝撃に包まれる。摂政皇后として、蕭燕燕(しょう・えんえん) は国を揺るがす罪を裁くため、厳しい決断を迫られる。この一件は、ただでさえ複雑な蕭家の三姉妹の関係に、さらなる深い亀裂を生じさせることになる。その一方、宮中では皇帝・耶律賢(やりつけん) の私生活に大きな変化が起きていた。燕燕は、皇后として、そして一人の女性として、新たな試練に直面する。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ40話
ついに明かされる毒殺事件の黒幕
韓徳譲(かんとくじょう)の毒殺未遂事件、ついに犯人がわかったぞ。やっぱり黒幕は、あの耶律喜隠(やりつきいん)だった。
事の発端は、侍女の蘭哥(らんが)の前に現れて、すべてを告白したことだ。喜隠の屋敷の者に銀貨100両やるから酒を届けてくれと頼まれたらしい。もちろん、毒が入っているなんて知らなかった。彼女のせいで友人の青哥(せいか)が死んだと思い込み、ずっと隠れていたんだ。
その頃、朝廷では大騒ぎ。摂政皇后の燕燕(えんえん)が捜査を進めるもんだから、虎古(ここ)をはじめとする皇族たちがやりすぎだ!と猛反発。そこに耶律賢(やりつけん) が現れて燕燕をかばうんだけど、話は平行線。
まさにその時、胡輦が蘭哥を連れて登場。蘭哥の証言で、事件の構図が一気に明らかになった。喜隠は、かつて韓徳譲(かんとくじょう)を仲間に引き入れようとして失敗した。その口封じのために、韓徳譲(かんとくじょう)を殺そうとしたんだ。さすがの喜隠も、これには言い逃れできない。あっけなく捕らえられてしまった。
姉妹の絆、それぞれの決断
喜隠が捕まったことで、またしても姉妹の間に亀裂が入る。
次女のウ骨里(うこつり)は、息子の留礼寿(りゅうれいじゅ)を連れて燕燕に夫の助命を乞う。でも、燕燕は会おうともしない。当たり前だ。何度も裏切られてきたんだからな。
ウ骨里は次に長女の胡輦を頼る。胡輦は本当に板挟みで気の毒になる。ウ骨里に喜隠は絶対にそんなことしないと何度も言わせて、ようやく重い腰を上げた。妹のため、燕燕に情けを乞いに宮殿へ向かう。
燕燕も鬼じゃない。胡輦の顔を立てて、喜隠の死罪を免じ、祖州への終身流罪という判決を下した。これが燕燕なりの、ギリギリの落としどころだったんだろう。
喜隠の終わらない野望
だけど、当の喜隠はまったく反省していない。流刑地へ送られる前、ウ骨里には宮中の連中と仲良くしておけ。いつか出られるかもしれないと言い含める。
一方で、息子の留礼寿にはとんでもないことを耳打ちする。燕燕の信頼を得て、力をつけろ。そしていつか、俺を助け出し、皇位を奪い返せと。この子は父親の野心を受け継いでしまった。ウ骨里がこの事実を知らないのが、また悲劇を予感させる。
皇帝の裏切りと皇后の涙
事件が一段落したと思ったら、今度は宮中で新たな火種が生まれる。
ウ骨里が、まるで嫌がらせのように燕燕に告げ口をするんだ。陛下には寵愛する玉簫(ぎょくしょう)という女性がいて、その人が懐妊したらしいですよと。自分が皇后なのに、夫の新しい子供のことを最後に知らされる。これはキツい。燕燕の衝撃は計り知れない。
夜、耶律賢(やりつけん) が燕燕のもとを訪れて謝罪する。燕燕は、彼が他の誰かを愛したこと自体は責めなかった。ただ、自分に隠し事をしていたことが許せないと涙を流す。2人の間には、国を治める同志としての信頼があったはずだ。それが揺らいでしまった。
それでも燕燕は、皇后としての務めを果たす。玉簫を正式に妃として認め、耶律賢(やりつけん) が寂しくないように、彼のすぐそばの宮殿に住まわせることを許可した。この強さと脆さこそが、蕭燕燕(しょう・えんえん) という人間の魅力なんだろうな。
迫る最期の時
物語は一気に終盤へ向かう。玉簫は無事に男の子を出産し、薬師奴(やくしど)と名付けられた。耶律賢の体調は、日に日に悪化していく。
彼は自らの死期を悟り、腹心の休哥(きゅうか)を呼び出す。そして、彼を国の最高位である大于越(だいうえつ)に任命し、燕燕と皇太子の文殊奴(もんじゅぬ)を支えるよう後事を託した。
最後に、耶律賢は燕燕に14年間の感謝を伝える。彼の命の灯火が、今にも消えそうだ。
このエピソードの感想
いやあ、今回は本当に心が揺さぶられたよ。特に燕燕の立場になると、胸が張り裂けそうになる。国政を一手に担い、反逆者を裁いたかと思えば、夫の裏切りを知らされる。皇后としての仮面の下で、彼女が流した涙の重さを考えると、言葉を失う。耶律賢の行動は、病で弱っていたとはいえ、あまりにも身勝手だ。彼なりの愛情表現だったのかもしれないが、燕燕への敬意が欠けているように見えた。
そして、ウ骨里と息子の留礼寿。この親子の存在が、今後の大きな嵐を予感させる。ウ骨里の盲目的な愛が、結果として息子を歪んだ道へと進ませてしまった。姉妹の絆はもはや修復不可能なところまで来ていて、ただただ切ない。胡輦の心労も限界だろう。権力は、かくも人を孤独にするのかと思い知らされた回だった。
つづく