次女・ウ骨里の死から3年の月日が流れた。太后となった蕭燕燕(しょう・えんえん) は、宰相・韓徳譲(かんとくじょう)の助けを得て国を治めていたが、姉・胡輦との心の溝は埋まらないままだった。 朝廷では、漢人である韓徳譲の台頭を快く思わない皇族たちが反発を強める。 燕燕は彼らの前で韓徳譲の権威を示すため、宮中で盛大な誕生日の宴を計画する。 一方、北の国境を守る胡辇は、傷心を抱えたまま、湖畔で一人の野性的な青年と運命的な出会いを果たす。
「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ45話
ついに冀王妃が毒をあおって退場。これで、ウ骨里の件は一区切りついた。でも、姉妹の心はバラバラになったままだ。
3年後の世界
物語は、一気に3年後に飛ぶ。
蕭燕燕(しょう・えんえん) は、太后としてバリバリ国を動かしている。でも、心の中にはずっと姉たちとの別れが突き刺さったままだ。特に長姉の胡輦(これん)とは、公務の連絡しか取り合わない。完全に冷え切った関係。
そんな燕燕をずっと支えているのが、韓徳譲(かんとくじょう)だ。彼は今や宰相。毎年ウ骨里の命日には、燕燕の心を落ち着かせるための香を贈っている。もう、この二人の絆は誰にも壊せない。
ただ、朝廷はまだ安定していない。燕燕が軍の力を中央に集めようとしたせいで、耶律虎古(ここ)みたいな皇族の重鎮たちがめちゃくちゃ反発している。虎古たちは、漢人である韓徳譲(かんとくじょう)が宰相なのも気に入らない。何かと突っかかってくる。
そこで燕燕は、一つの手を打つ。韓徳譲(かんとくじょう)の誕生日に、宮中で盛大なパーティーを開くことにしたんだ。これはただのお祝いじゃない。この国の実権は誰が握っているのか韓徳譲は、私が守る特別な存在だってことを、反発する連中に見せつけるためのショーでもある。
北の地で、胡辇に春が来た?
一方、北の国境を守る胡辇。夫の太平王(たいへいおう)を亡くし、妹たちとも離れて、彼女はずっと一人だった。
ある日、湖のほとりで馬の世話をしている若い男と出会う。彼の名は、撻攬阿鉢(たつらんあはつ)。馬が暴れて落馬した胡辇を、彼が助けたのがきっかけだ。
この撻攬阿鉢、ちょっと変わってる。皇太妃である胡辇の正体を知っても、全然態度を変えない。それどころか、彼女を小胡辇なんて呼ぶ。その呼び方に、胡辇は亡き夫の太平王を思い出してしまう。
次の日、胡辇は彼の部落を訪ねる。そこでは、男たちが勇気を示すための競馬競争が行われていた。撻攬阿鉢も参加し、見事に一番になる。そして、勝者の証である花輪を、なんと胡辇の頭に飾ったんだ。俺が一番心惹かれたのは、君だってわけ。
二人は一緒に馬を走らせ、広い草原で心を通わせる。胡辇は、自由奔放な彼にどんどん惹かれていく。そして、彼に自分の近衛になってほしいと頼むんだ。撻攬阿鉢は、胡辇のために自由を捨て、彼女と一緒に都へ行くことを決める。
宮廷じゃ、まだ火種がくすぶってる
その頃、都では虎古が若い皇帝・隆緒(りゅうしょ)を焚きつけていた。母である燕燕と、宰相の韓徳譲が親密すぎる、と。でも、隆緒はもう子供じゃない。父である先帝・耶律賢(やりつけん) の遺言をしっかり守っていた。韓徳譲は父も同然だ。二度とそんなことを言うなと虎古を一喝する。頼もしくなったもんだ。
そして、韓徳譲の誕生日パーティーが開かれる。燕燕は、皇帝である隆緒に、臣下である韓徳譲へ祝いの言葉を述べさせる。これは、普通じゃありえないことだ。案の定、虎古は怒りで箸を叩きつける。
さらに燕燕は、とんでもないプレゼントを贈る。これまで皇族が管理してきた精鋭部隊斡魯朵(オルド)の兵符だ。つまり、軍の指揮権を韓徳譲に与えたんだ。虎古は外戚に兵権を渡すなど!と猛反対する。でも、燕燕は先帝も彼に兵を預けたと一蹴。韓徳譲は、その重い兵符を受け取った。
この宴で、もう一つの恋が生まれていた。隆緒が、国舅の娘である菩薩哥(ぼさつか)に一目惚れしたんだ。
息子の言葉が、燕燕の心を溶かす
宴の後、燕燕は息子の隆緒と二人で話す。皇后選びのことだ。隆緒は、正直に菩薩哥が気になっていると打ち明ける。
話は、燕燕自身のことに移る。隆緒は、母にこう言ったんだ。父上の遺言を覚えていますか。母上には、自分の心に従って生きてほしいと。そして、続けた。もし母上が韓徳譲を想っているなら、二人が結ばれることを俺は望みます。たとえ天下のすべてが反対しても、俺は母上の味方です。
息子のまっすぐな言葉に、燕燕の心は揺れる。これまで国のこと、子供たちのことばかり考えてきた。自分の幸せなんて、後回しにしてきた。でも、一番の理解者が、すぐそばにいたんだ。
このエピソードの感想
いやあ、今回はすごかった。3年という月日が流れて、物語が大きく動いた回だったね。
まず、胡辇の新しい恋。太平王とは真逆の、野性的で自由な男・撻攬阿鉢。傷ついた彼女の心を癒やす存在になるのか、それとも新たな嵐を呼ぶのか。正直、ちょっと危なっかしい感じもする。でも、彼女がまた誰かを愛そうとしているのが、なんだか嬉しい。
そして、ついに来た!って感じの燕燕と韓徳譲の関係。これまでずっと、お互いを想いながらも立場が邪魔をしてきた。でも、息子の隆緒からの、あの力強い後押し。これはもう、進むしかないでしょ。天下が反対しても俺は味方だなんて、最高の殺し文句だよ。隆緒、本当にいい男に育った。
ただ、虎古みたいな反対勢力がいるから、すんなりとはいかないだろうね。でも、こういう敵役がいるからこそ、ドラマは燃える。燕燕がどうやって彼らをねじ伏せて、自分の幸せと国の安定を両立させるのか。見どころは、そこだね。
つづく