皇太后の蕭燕燕(しょう・えんえん) は、息子の耶律隆緒(やりつ・りゅうしょ)の后を決め、国母としての務めを果たしていく。その一方で、自分自身の人生、特に韓徳譲(かんとくじょう)との関係について、ある大きな決断を下そうとしていた。そんな中、朝廷では燕燕の政治手法や徳譲の重用に反発する宗室の重臣たちが、ついに実力行使に出る。宮廷を揺るがす激しい対立が勃発し、燕燕と徳譲は命の危険にさらされる事態に。北の地では姉の胡輦にも新たな動きがあり、物語が大きく動く回となっている。

「燕雲台-The Legend of Empress-」あらすじネタバレ46話

息子の隆緒(りゅうしょ)に嫁がせる后を、蕭燕燕(しょう・えんえん) に決めた。子どもたちの世代が結婚する年頃になって、ふと気づく。俺たち、もうそんな歳になったんだな、と。韓徳譲(かんとくじょう)と見つめ合い、燕燕はこれまでの長い道のりを思った。そして、もうこれ以上待つのはやめようと心に決める。

邪魔するヤツらは容赦しない

朝廷での大ゲンカ

燕燕が徳譲を重用することに、虎古(ここ)をはじめとする宗室の重臣たちは前々から不満を持っていた。隆緒の立后をきっかけに、その不満が爆発する。彼らは朝堂に乗り込み、成長した隆緒に政権を返すよう燕燕に迫った。

燕燕は当然、激怒する。今このタイミングで自分が引退すれば、せっかく進めてきた改革が水の泡になる。国が逆戻りしてしまう。虎古は、契丹人の国を漢人である徳譲が好き勝手にしていると非難した。すると、磨魯古(まろこ)はデキている!と、とんでもないことを叫ぶ。これには徳譲も休哥(きゅうか)もブチ切れて、磨魯古をその場で牢にぶち込んだ。

息子の隆緒は、意外にも冷静だった。彼は母である燕燕の庇護がまだ必要だと宣言し、虎古たちを穏便に済ませるよう頼む。燕燕は国を安定させるという大仕事が終わるまで、私は引退しないと、その場にいる全員に強く言い放った。

命がけのクーデター

話が通じないと悟ったのか、虎古はとんでもない行動に出る。君側の奸を除くという名目で、なんと兵を率いて朝堂に現れた。燕燕も、まさかここまでやるとは思っていなかっただろう。虎古は刀を抜き、まっすぐ燕燕に襲いかかった。

その瞬間、徳譲が燕燕の前に立ちはだかる。虎古の刃は、徳譲の背中を深く切りつけた。徳譲は傷を負いながらも、その手で虎古を討ち取り、このバカげたクーデターを終わらせた。燕燕は、反乱に加わった他の者たちについては命までは取らなかった。代わりに、彼らをそれぞれの封地に追放し、生涯都に戻ることを禁じた。

最高のケジメ

燕燕は、徳譲の背中の傷を手当てする。もし彼がいなかったら、今頃斬られていたのは自分だった。いつだって、一番危険な時には徳譲がそばにいて守ってくれる。徳譲は燕燕の手を強く握り、ただそばにいられるだけで幸せだと言った。

燕燕は、徳譲を失うかもしれない恐怖をはっきりと感じていた。世間の誰もが自分たちの関係を噂する。だったら、もうその通りにしてやろうじゃないか。燕燕は、初めて自分のために生きることを決意した。

彼女は、かつて徳譲との結婚のために用意した真っ赤な婚礼衣装を再び取り出す。その衣装をまとい、文武百官を引き連れて、徳譲が住む宰相府へと向かった。徳譲のために用意した婚礼衣装を差し出し、二人はその場で宴を開く。役人たちがずらりと並ぶ前で、二人は婚礼衣装を身につけ、夫婦として立つ。

もちろん反対する者もいた。だが燕燕は契丹の女は、自分の結婚を自分で決めると一蹴する。さらに、韓一族を皇族に加え、徳譲に特別な地位を与えると宣言した。そこへ、息子の隆緒が弟や妹を連れて祝いに駆けつける。隆緒は徳譲のことを皇叔(こうしゅく)、つまり皇帝の叔父だと呼び、二人の結婚を祝福した。

その夜、二人はようやく結ばれる。幽州で愛を誓い合った若い頃が、まるで遠い昔のことのようだ。でも、今度こそ本当に夫婦になった。燕燕のこの大胆な行動に、徳譲は深く感動し、これからの人生、必ず燕燕を守り抜くと誓うのだった。

今回のエピソードについての感想

いやー、今回はマジで神回だった。ずっともどかしく見てきた燕燕と徳譲が、ついに結ばれたんだから。もう、それだけでお腹いっぱいだよ。燕燕が婚礼衣装で徳譲の屋敷に乗り込むシーンは、最高にカッコよかった。ただ待つんじゃなくて、自分で幸せを掴みに行く。これぞ国のトップに立つ女のケジメのつけ方だ。

虎古たちの反乱はやっぱり来たかって感じだったけど、徳譲が身を挺して燕燕を守ったシーンは、わかっていてもグッと来た。あれで二人の気持ちが完全に固まったんだよな。息子の隆緒が、母親の幸せをちゃんと理解して後押ししたのも良かった。いい息子に育ったじゃないか。

ただ、幸せなだけで終わらないのがこのドラマのうまいところ。最後の最後で、姉の胡輦と馬奴の不穏な話が出てきた。やっと結ばれた二人の幸せを喜びたいのに、今度は姉妹の対立が始まるのかと思うと、ちょっと切ない気持ちになる。本当に一筋縄ではいかないよな。

つづく