燕雲台 第8話あらすじとネタバレ
太平王(たいへいおう)の猛アタックと胡輦の覚悟
太平王(たいへいおう)こと罨撒葛、あの男、本当に抜け目がないよ。胡輦が妹のために自分を罰したと聞いて、わざと背中の傷を見せつけて同情を誘うんだ。見舞いに来た胡輦は、その痛々しい姿に思わず目をそむける。罨撒葛はここぞとばかりに胡輦の手を握って、お前のためならこの傷も惜しくないなんて言う始末。
世の女性が憧れる太平王が、なんで自分にだけこんなに執着するのか。胡輦は不思議に思う。でも罨撒葛は本気だ。お前以外の女は目に入らないと言い切り、高価な真珠の耳飾りを贈って、蕭家に求婚しに行くと宣言する。胡輦もただ流されるだけじゃない。真心には真心で応えると釘を刺すんだ。この姉ちゃん、芯が強い。
屋敷に帰ると、そこには韓徳譲(かんとくじょう)と楽しそうに話す燕燕の姿が。自分の置かれた状況との差に、胡輦の表情は曇る。燕燕は姉の様子がおかしいことにすぐ気づくんだ。罨撒葛からもらった耳飾りを握りしめているのを見て、何かあったと察する。無理しないでと声をかけるけど、胡輦は妹に心配かけまいと、一人で部屋にこもってしまう。
その後、罨撒葛は再び胡輦の前に現れる。胡輦が耳飾りをつけていないのを見て、静かにプレッシャーをかける。俺が目をつけた女は、俺だけのものだと。その帰り道、胡輦はついに覚悟を決める。贈られた耳飾りを、自分の手でつけたんだ。家族のため、妹のため、自分の人生を差し出す決断をした瞬間だった。
喜隠の執念と蕭家の苦悩
一方、諦めの悪い男がもう一人。趙王の喜隠だ。彼は烏骨里との結婚を諦めきれず、皇族で最も敬われている長老の屋質大王(おくだいおう)に泣きついた。烏骨里を心から愛していると訴え、なんとか仲介役を引き受けてもらう。
屋質大王(おくだいおう)自らが蕭家を訪れたことで、親父の蕭思温(しょう・しおん)も無下には断れない。これまで強硬な態度だったけど、さすがに長老が出てくると検討しますとしか言えなかった。これで蕭家は、太平王と喜隠という二人の厄介な男から同時に求婚されるという、最悪の板挟み状態になった。親父さんの心労は計り知れない。
耶律賢(やりつけん) の想いと政治的な一手
蕭家の娘たちが政略結婚の道具にされようとしている。その報せは、耶律賢(やりつけん) の耳にも入っていた。彼は心を痛める。特に、天真爛漫な燕燕のことが頭から離れない。夜も眠れず、ただひたすらに彼女の肖像画を描き続けるんだ。
そんな耶律賢を心配して、韓徳譲(かんとくじょう)が見舞いに訪れる。耶律賢は燕燕のことはおくびにも出さず、蕭思温(しょう・しおん)に会いたいとだけ告げる。蕭家が二つの縁談で苦境に立っている今こそ、自分たちの同盟が揺るぎないことを示す必要があると考えたんだ。
韓徳譲の計らいで、耶律賢は蕭思温と密会する。耶律賢は、二つの縁談を承諾するよう蕭思温に伝えた。そして、この結婚で自分たちの協力関係が壊れることはないと約束する。この言葉に蕭思温は安堵し、病弱に見えるこの皇子の器の大きさに改めて感心する。耶律賢はただ燕燕を想うだけの男じゃない。すでに次の一手、その先を見据えている。
第8話の感想
今回は蕭家の姉妹、特に長女・胡輦の自己犠牲が胸に突き刺さる回だったな。自分の恋心よりも、一族の安泰と妹のしでかしたことの尻拭いを優先する。その覚悟を決めて耳飾りをつけるシーンは、見ていて本当に辛かった。次女の烏骨里は相変わらず恋愛脳で、その対比がまた長女の悲壮感を際立たせる。
太平王のグイグイくる感じと、喜隠のネチネチした執念。この二人にロックオンされた蕭家の親父さんは、まさに針のむしろだろう。そんな中、耶律賢がただの病弱なプリンスじゃないってところを見せつけてきた。燕燕への想いを募らせながらも、冷静に政治の局面を読んで、蕭思温を安心させるために動く。この男、底が知れない。燕燕と韓徳譲の純粋な恋が、ドロドロした政略結婚の現実との対比で、より一層輝いて見える皮肉な展開だった。
つづく