なあ、ちょっと聞いてくれよ。今回の『蜀紅錦』、マジで心がえぐられる展開だった。

あらすじとネタバレ

対決の結末、そして新たな裏切り

まず、インインと牛五娘(ニウ・ウーニャン)の直接対決から話は始まる。インインは馬車に乗り込んで、牛五娘(ニウ・ウーニャン)とバチバチにやり合うんだ。あんたのやることはお見通しよって感じで、先手を打ってやったと自信満々。紅花餅の代わりに茜草を使うっていう罠を仕掛けて、牛五娘がまんまと引っかかった。これで自分の勝ちだ、ってインインは思ったわけ。

でも、牛五娘は一枚上手だった。全然動じないんだよな。逆にニヤリと笑って、一枚の紙をインインに突きつける。それはなんと、趙修縁(ジャオ・シウユエン)との婚儀の招待状だった。あなたの負けよと言わんばかりの表情。インインは信じられなくて、趙修縁(ジャオ・シウユエン)本人に確かめに行くことにする。

橋の上の別れ

インインは趙修縁を橋の上に呼び出す。震える声で、結婚は本当なのかって聞くんだ。趙修縁の答えは、残酷なものだった。結婚の日取りを淡々と告げる。本当はインインを守るために、わざと冷たい態度をとってる。でも、そんなことインインには分からない。彼は、牛五娘と結婚すれば権力が手に入るとまで言うんだ。その誘惑には勝てない、って。インインは、彼が脅されているんじゃないかって食い下がる。でも、趙修縁は二人の関係を捨てたんだと突き放す。もう、見ていて辛すぎた。

涙と、仲間たちの支え

趙修縁の結婚話は、あっという間に仲間たちの耳にも入る。玉玲瓏(ユー・リンロン)なんかは激怒して、今すぐ趙修縁を問い詰めたい勢い。でも、インイン本人は気丈に振る舞うんだ。私のことは心配しないでって言って、みんなで飲もうと酒を勧める。無理してるのが痛いほど伝わってくる。

母の季徐氏(ジー・シューし)は、娘の辛さを見抜いてた。無理して飲むことはないって、優しく声をかける。飛花会の仲間たちも、みんなインインの味方だ。でも、インインは次々と杯を空けていく。今夜は酔いつぶれるまで飲もうって。その夜、母がそばに寄り添うと、ついに我慢の限界が来た。インインは子供みたいに泣きじゃくるんだ。

静かな優しさ、楊静瀾(ヤン・ジンラン)の計らい

その頃、楊静瀾(ヤン・ジンラン)はインインのことが心配でたまらない。部下の諸葛鴻(ジューグォ・ホン)は彼女は強いから大丈夫ですよなんて言うけど、楊静瀾は分かってる。インインが無理して強く見せているだけだってことを。彼はただ心配するだけじゃない。牛五娘の腹心の侍女が怪しい動きをしていることを突き止めたりもする。

そして、インインを忘憂湖に誘い出すんだ。悩み事は湖の底に沈めてしまえって。インインは、趙修縁に贈った腰牌をそっと河灯に乗せて流す。自分の気持ちに区切りをつけるように。楊静瀾は、そんな彼女を茶化して笑わせようとする。河灯代、三十文ななんて言って。その言葉が、インインに商売の新たなヒントを与えることになる。楊静瀾は剣を抜いて舞い、彼女の未来が素晴らしいものになるようにと願うんだ。この男、本当にカッコいいよな。

深夜の罠、新たな協力関係

その夜、事態は急変する。楊静瀾は覆面をして、ある山に潜入する。ところが、それは牛五娘が仕掛けた罠だった。多勢に無勢で、捕らえられてしまう。洞窟に連れて行かれると、そこには部下たちの姿も。牛五娘は、蜀紅錦を楊静瀾に差し出す。これを朝廷に献上しろ、と。そして、協力関係を示す文書に印を押すように強要する。楊静瀾は一瞬ためらうけど、出世のためだと偽って、その要求を飲むんだ。牛五娘は彼を完全には信用していない。でも、これで二人は同じ船に乗った共犯者になったわけだ。

第10話の感想

いやあ、今回は本当にキツかった。特に趙修縁の裏切りは、こっちまで胸が痛くなったよ。インインを守るためっていうのは分かる。分かるけど、あの言い方はないだろって。権力のためだなんて言われたら、誰だって信じちゃうじゃないか。インインの心が壊れちゃわないか、本気で心配になった。

でも、そんな中で楊静瀾の存在が光ってたな。彼はただ優しいだけじゃない。インインが本当に必要としていることを、的確にやってのける。忘憂湖のシーンは、彼のスマートさが際立ってた。ただ慰めるんじゃなくて、笑わせて、前を向くきっかけまで与えるんだから。彼の剣舞には、インインの未来を照らしたいっていう強い意志を感じたよ。

最後の展開も衝撃だった。まさか楊静瀾が牛五娘の手に落ちるなんて。でも、彼のことだから、これも何か考えがあってのことなんだろうな。悪に染まったフリをして、裏で何かを企んでいるに違いない。そう信じたい。とにかく、インインの恋が終わって、物語が大きく動き出した回だった。

つづく