あらすじとネタバレ

インイン、新たな商機に飛びつく

飛花会(ホワ・シアンロン)の仕事を良くしようと、インインは皆に絹の見分け方を教えてた。でも、店の若い衆は牛将軍(ニウしょうぐん)に睨まれるのを怖がって、すっかり意気消沈してる。インインはそんなの気にしない。もっとでかいことを考えてるからね。

そんな時、景気のいい噂が耳に入る。蕃商、つまり外国の商人が、大金を使って錦の品評会を開いてるらしい。これにインインはピンときた。ちょうどその頃、友達の朱小娘(ジューシャオニャン)が親の決めた見合いが嫌で家出してきて、インインを頼ってきた。彼女を元気づけるのもかねて、二人でその怪しい品評会に乗り込むことにしたんだ。

謎の商人、ション・フォンゾー

品評会の会場はすごい熱気。そこで百年の歴史を持つ錦が出てきた。皆が価値を吟味する中、インインはズバリと言い放つ。この錦の価値はゼロよってね。会場は騒然。でもインインは冷静だった。これは偽物じゃない。だけど、百年も前の品じゃないことを見抜いたんだ。

この品評会を主催していたのが、晟豊澤(ション・フォンゾー)っていう謎の男。彼はインインの度胸と鑑定眼に感心して、自分の屋敷に招待する。普通なら警戒するところだけど、インインは面白がってついて行く。こういうところが彼女のすごいところだ。

それぞれの思惑

ション・フォンゾーの屋敷は、本物の骨董品で埋め尽くされてた。インインは彼にビジネスの提携を持ちかける。でも、ション・フォンゾーはこれはただの趣味だと言って、あっさり断る。だけど、彼の部下との会話を聞くと、どうやら違うみたい。インインを利用して、益州の錦ビジネスに参入するのが本当の狙いらしい。こいつ、なかなかの食わせ物だ。

その頃、ヤン・ジンランは別の場所で動いていた。彼は殺された役人、沈錦官(シェン・ジングワン)が死ぬ間際に何か手がかりを残したはずだと信じていた。そして、ついに彼の墓を掘り返すという、とんでもない行動に出る。その執念が実って、遺骨から暗号のような模様を発見した。これは督運官(とくうんかん)の異動命令書の一部だった。ヤン・ジンランは、これを手に節度使に会う決意を固める。

権力に潰される正義

話はまた別の方向へ。腕利きの職人である于殊(ユー・シュウ)が、工房を手放さざるを得ない状況に追い込まれていた。インインは飛花会が出資する共同経営を提案する。ション・フォンゾーは工房の買収を狙う。

でも、そこに牛五娘(ニウ・ウーニャン)が横から口出ししてきた。彼女は于殊の息子を人質にとり、工房を趙家の錦王に売るように脅したんだ。本当にやり方が汚い。結局、于殊は息子の安全を考えて、泣く泣く工房を手放す。権力が絡むと、まっとうな商売なんてできない。インインは悔しさを噛みしめる。

でも、ただじゃ転ばないのがインインだ。彼女は于殊の息子、于溪(ユー・シー)に会う。そこで、ション・フォンゾーと鉢合わせ。囲碁でション・フォンゾーを負かしたインインは、于溪から父親が一番大切にしているという古紋錦画を見せてもらう。これが、次の逆転の一手になるかもしれない。

感想

いやー、今回は話がめちゃくちゃ動いたね。インインの商売人としての才能と度胸がすごかった。謎の商人ション・フォンゾーとの出会いは、これから物語が大きく動き出す予感がしてワクワクする。彼が敵なのか味方なのか、まだ全然わからないのが面白いところ。腹の探り合いがたまらないよ。

一方で、ヤン・ジンランの捜査パートは見ていて息をのんだ。正義のためとはいえ、墓を掘り返すなんて常軌を逸してる。でも、それだけの執念がないと、牛将軍(ニウしょうぐん)みたいな巨悪には立ち向かえないってことなんだろうな。彼の覚悟が伝わってきた。

一番見ていて辛かったのは、職人の于家が権力に潰される場面。牛五娘(ニウ・ウーニャン)のやり方は本当にえげつなくて、胸が痛んだ。真面目にいいものを作っている人が報われないのは、やっぱり悔しい。インインが権力が絡むと商売は汚くなるって嘆く気持ちがよくわかる。

でも、最後にインインが手にした古紋錦画が希望の光に見えた。これがどうやって、ション・フォンゾーの野望やヤン・ジンランの捜査と繋がっていくのか。それぞれの物語が複雑に絡み合ってきて、本当に目が離せない展開になってきた。

つづく