長年の悲願だった父の冤罪が晴らされ、季家はようやく平穏を取り戻すかに見えた。しかし、娘・季英英(ジー・インイン)の身を案じる母・季徐氏(ジー・シューし)は、彼女を危険から遠ざけるため、ある計画を実行する。その行動が、季英英と楊静瀾(ヤン・ジンラン)の関係に思わぬ溝を作ってしまう。一方、楊静瀾は事件の真相を解明するため、一人で危険な南詔へ向かうことを決意する。母の想い、そして愛する人を守りたいという気持ちが、二人を皮肉にもすれ違わせてしまう。

「蜀紅錦~紡がれる夢~」あらすじネタバレ20話

今回は『蜀紅錦~紡がれる夢~』の第20話について話そうか。もうね、今回はとにかくヤンジンランとインインの二人がじれったくて、もどかしくて、見てるこっちがあーもう!ってなっちゃう回だったよ。

じれったい!すれ違う二人の心

やっと晴れた父の冤罪

まず、季家の話から。長かったよ、本当に。インインのお父さん、季帰南(ジー・グイナン)の無実がやっと証明されたんだ。諸葛鴻(ジューグォ・ホン)が街の広場で高らかに読み上げて、季家の名誉は回復。悪者だった杜宇(ドゥ・ユー)の一家は財産を没収されて、その財産は季家に返還された。これで一件落着、めでたしめでたし。

お母さんの季徐氏(ジー・シューし)は、父さんのお墓の前でインインに釘を刺す。もう危ないことしないでちょうだいって。まあ、親心としては当然だよね。でも、インインは違う。彼女は父に誓うんだ。ヤンジンランと一緒に、この錦の世界に平和を取り戻すって。その会話、お母さん、しっかり聞いちゃってるんだよなあ。

母の策略と楊静瀾(ヤン・ジンラン)の苦悩

ここからがお母さんの本領発揮。インインを危険から遠ざけたい一心で、ヤンジンランを家に招待するんだ。表向きは娘を助けてくれてありがとうって感謝を伝えるため。でも、本題はそこじゃない。娘にお見合いをさせようと思うの。あなたも一緒に相手を見てくれない?なんて言い出す。ヤンジンランとしては俺じゃダメですかって言いたいところだよ。でも、お母さんは畳み掛ける。娘に安定した暮らしをくれて、面倒事から遠ざけてくれる人なら、母親としてすぐにでも結婚を許すわこれ、ヤンジンランには無理な相談だ。彼は事件の渦中にいるんだから。結局、彼は何も言えなくなる。お母さんの気持ちも痛いほどわかるから、もう彼女を危険な目には遭わせませんって約束するしかなかった。男として、これはキツいよ。

突き放されたインインの想い

ヤンジンランは、一人で南詔へ調査に行くことを決意する。危険な旅だ。そんな彼の元に、インインがやってくる。新しく完成した織物禾穗流波錦の一部を、彼のために作った金色の飾りにして持ってきたんだ。最高の贈り物じゃないか。でも、ヤンジンランはそれを受け取らない。盟友としての気持ちが重すぎるなんて言って、冷たく突き放す。インインからしたら、意味がわからないよね。なんでそんなこと言うの?って。本当は好きだから危険に巻き込みたくないんだよ。でも、その本心を言えない。不器用すぎるだろ!インインは怒って、傷ついて、その場を去ってしまう。見てるこっちが切なくなるシーンだった。

走れインイン!丘の上の別れ

翌日、インインはヤンジンランがもう出発したことを知る。ここからの彼女はすごかった。馬車で後を追いかけて、山道で先回りするんだ。丘の上から、遠くを行くヤンジンランの姿を見つける。ヤンジンランも彼女に気づく。彼は、帰れって合図を送る。でも、心の中では待っていてくれって叫んでる。その想いが伝わったのか、インインは丘の上から大声で叫ぶんだ。待ってる!言葉はなくても、二人の心は確かにつながった。最高のシーンだったよ。

それぞれの思惑

主役二人が切ないドラマを繰り広げている裏で、周りも動いてる。趙修縁(ジャオ・シウユエン)は牛将軍(ニウしょうぐん)から実権を奪って、いい気になってる。謎の男、晟豊澤(ション・フォンゾー)は、この趙修縁(ジャオ・シウユエン)と手を組もうと画策中だ。どうやら于家の織物の技術を狙ってるみたいで、不穏な空気が漂ってる。物語は、二人の恋模様だけじゃなく、きな臭い方向にも進んでいきそうだ。

今回の感想

いやあ、今回は本当にヤンジンランとインインのすれ違いに尽きる回だったね。お互いを想っているのに、素直になれない。特にヤンジンランの不器用さが際立っていた。好きだからこそ、守りたいからこそ突き放すっていうのは、恋愛ドラマの王道だけど、やっぱり胸が締め付けられるよ。

インインのお母さんの気持ちもわかるんだ。娘に平穏な人生を送ってほしいっていうのは、どの親も願うことだろうし。でも、ちょっとやり方が強引じゃないか?って思っちゃうよね。結果的に、二人を引き裂く原因を作ってしまったわけだから。

でも、最後の丘のシーンは本当に良かった。インインが必死に彼を追いかけて、声の限り叫ぶ姿にはグッときた。言葉を交わさなくても、お互いの気持ちが通じ合った瞬間だったと思う。あの疾走感と切なさは、しばらく忘れられないな。周りのキャラクターたちも怪しい動きを見せ始めて、物語に厚みが出てきた感じがする。

つづく