あらすじとネタバレ

南詔への道、ヤバい男の本性

いやー、今回の35話はキツかったね。ション・フォンゾーのやつ、インインを南詔に連れて行く道中、わざと馬車をゆっくり進ませるんだ。南詔の景色でも見なよなんて言っちゃって。もうこの時点で、こいつのヤバさの片鱗が見えてる。

インインは当然、一緒に連れてこられた職人たちのことが心配でたまらない。ション・フォンゾーはもう南詔に着いてるよ、会わせてやるとか言うけど、信用できるわけないよな。宿に着いたら、いきなり王妃の服を用意させてこれを着ろだもん。もちろん、職人たちの命を人質にして。やり方が本当に汚い。

インインは神様に祈るしかない。家族や友達の無事を願って、結局その服を着るんだ。悔しいだろうな。それを見たション・フォンゾーは、うっとりしちゃってさ。まるで俺の王妃だみたいな顔してるけど、インインの心は完全に死んでる。表情ひとつ変えない。

食事のシーンも最悪。インインはわざと汚く食べて、服を汚して抵抗する。でもション・フォンゾーは全然怒らないんだ。それが逆に怖い。気づいた時には、食事に薬を盛られてた。インインは体が動かなくなって、意識も朦朧としちゃう。ション・フォンゾーはそんな彼女を抱き上げて、部屋に運んでいく。

王府での駆け引きとインインの覚悟

インインが目を覚ますと、ション・フォンゾーがそばに座ってる。一番怖い状況だよな。でもあいつ、俺は卑怯なことはしない、正々堂々とお前を手に入れるとか言うんだ。どの口が言うんだか。

馬車はション・フォンゾーの屋敷、つまり王府に到着する。侍女たちが出迎えるけど、みんな噂してる。益州から神女を連れてきたと思ったら、王妃になったらしいって。そりゃ混乱するよな。

屋敷に軟禁されたインインは、抵抗の意思を示すために自分の舌を噛むんだ。それを見たション・フォンゾーは慌てて止める。そしてまた脅す。お前が死んだら、職人たちを殺すって。でもインインはもう屈しない。あなたは職人が必要だから殺さないはず。それに私は死ぬ気はない。ただ、私に近づくなって。ション・フォンゾーの好きっていう気持ちを、それは本物の好きじゃない、ただの自己満足で略奪だって、バッサリ切り捨てる。よく言った!

南詔王(なんしょうおう)との危険な取引

話はもっと大きくなる。南詔の王様が宴会を開くんだ。ション・フォンゾーが刺客に襲われたって聞いて、心配してるフリをする。腹の中じゃ何を考えてるか分からない、食えないタイプの王様だ。

ここでション・フォンゾーは、益州から連れてきた職人たちの名簿を王様に見せる。こいつらが南詔に希望をもたらしますってね。でも、ドゥー・イエンっていう別の家臣が横から口出ししてくる。じゃあ、月に50匹の錦を織らせろなんて、無茶な要求でプレッシャーをかけてくるんだ。こいつも厄介なやつだな。

王様は、ション・フォンゾーがインインに執着してることも知ってる。インインは皇帝を守る神女なんだろ?自分で選べって、インインに選択を迫るんだ。この状況を抜け出したいインインは、とんでもない賭けに出る。王様と直接取引するんだよ。1年以内に南詔錦を完成させますって。王様はその提案に乗って、証文まで作らせる。インインの度胸、半端じゃない。

絶望の工房、血に染まる誓い

ション・フォンゾーは、インインが勝手なことをしたのが気に入らない。彼女を職人たちがいる場所に連れて行く。そこで待っていたのは、地獄みたいな光景だった。

あのドゥー・イエンが、職人たちを脅してるんだ。ション・フォンゾーたちの計画を邪魔したいから。抵抗した職人を、ためらいもなく二人も殺してしまう。本当に胸糞悪い。

インインはション・フォンゾーになぜ助けない!って叫ぶ。でも、ション・フォンゾーは冷たく彼女に選択を迫るんだ。お前が自分の口で、南詔の王妃だと認めろって。職人たちを守るためには、もうそれしか道がなかった。インインは、屈辱を飲んでうなずくしかない。

ション・フォンゾーは南詔は益州とは違う。お前は俺の側にいる必要があるって言う。もうめちゃくちゃだよ。そこにまたドゥー・イエンが来て、職人たちに技術を見せろと刀を突きつける。ション・フォンゾーがなんとか止めに入るけど、状況は最悪のまま。

最後にション・フォンゾーは、インインを無理やり連れ去る。そして彼女に短剣を渡すんだ。俺を殺すか?って、彼女を試すように。インインはその短剣をション・フォンゾーに向ける。そして言うんだ。いっそ、一緒に死のうって。もう、ギリギリの精神状態だよ。

今回の感想

いやもう、ション・フォンゾーがヤバすぎる。完全に狂気の域に入ってるよな。自分の思い通りにならないと気が済まない、典型的なヤンデレタイプ。でも、ただのわかりやすい悪役じゃなくて、彼なりの理屈とかプライドがあるから、余計にタチが悪いんだ。インインを手に入れたいっていう独占欲が、国を巻き込むほどの渦になってるのが恐ろしい。

一方で、インインの強さには本当に頭が下がる。絶望的な状況に何度も突き落とされるのに、絶対に心が折れない。特に、南詔王(なんしょうおう)と直接取引を持ちかけるシーンは痺れたね。自分の知識と度胸だけを武器に、あの場で生き残るための最善手を探す姿は、ただ守られるヒロインじゃないことの証明だ。

南詔っていう新しい舞台で、ション・フォンゾーと南詔王、それにドゥー・イエンっていう三つ巴の権力争いが絡んできて、物語が一気に複雑になった感じ。職人たちが目の前で殺されるシーンは本当に辛かったけど、あれでインインはもう後戻りできなくなった。彼女がどうやってこの地獄を切り抜けるのか、目が離せないよ。

つづく