あらすじとネタバレ

職人キャンプでの対立

季英英(ジー・インイン)は、職人たちが集められているキャンプに送られてきた。これは晟豊澤(ション・フォンゾー)なりの一時的な保護措置らしい。でも、そこで仲間の陳三郎(チェン・サンラン)と気まずい感じになる。

陳三郎(チェン・サンラン)は、英英が南詔錦を織ろうとしているのが気に入らない。南詔のために錦を織るなんて、おかしいじゃないかって彼女を責めるんだ。英英は王妃になるつもりはない。でも、織り手として最高の錦は作りたいって反論する。この二人の気持ち、どっちも分かるから見ていて少しつらいな。

そこへ、このキャンプで一番厄介な男、守衛長が現れる。いきなり職人の一人、蒋じいさんを殴り始めたんだ。英英はすぐに止めに入る。南詔王(なんしょうおう)からもらった俺の客だっていう書付を見せて、守衛長に堂々と立ち向かう。この度胸はたいしたもんだ。

でも、守衛長は杜彦(ドゥー・イエン)っていう後ろ盾がいるから強気だ。お前らなんて奴隷と一緒だとまで言い放つ。それだけじゃなくて、職人たちに聞こえるように言うんだ。あいつは王妃になりたいから錦を織るんだろって。これで、職人たちの間に英英への疑いが生まれてしまう。本当に嫌なやり方をするやつだ。

虐げられる職人たちと英英の決意

朱小娘(ジューシャオニャン)に話を聞くと、守衛長の嫌がらせは今に始まったことじゃないらしい。毎日のように、誰かが殴られたり辱められたりしている。その夜も、英英たちの寝床に冷たい水がぶちまけられていた。もちろん、守衛長の仕業だ。

そんな時、桑十四郎(サン・シーシーラン)がこっそり乾いた寝具を持ってきてくれた。本当にいいやつだよ。朱小娘(ジューシャオニャン)も、この一件で彼のことを見直し始めたみたいだ。こういう極限状況だからこそ、人の優しさが身に染みるよな。

仲間たちがこんなひどい扱いを受けているのを見て、英英もついに決意を固める。あの守衛長を、ここから追い出してやると。そうだ、その意気だ!

趙修縁(ジャオ・シウユエン)の絶望と晟豊澤(ション・フォンゾー)の非情

場面は変わって、牢獄の楊静瀾(ヤン・ジンラン)。晟豊澤は、趙修縁(ジャオ・シウユエン)に楊静瀾(ヤン・ジンラン)の様子を探りに行かせる。そこで趙修縁は、晟豊澤の口から衝撃の事実を聞かされるんだ。

自分の家族が、牛将軍(ニウしょうぐん)によって皆殺しにされたこと。そして、趙家には南詔と内通していたという濡れ衣が着せられたこと。それを知った趙修縁は、その場で泣き崩れる。これはあまりにも過酷だ。

晟豊澤は、そんな趙修縁の心をさらに折りにくる。自分にひざまずかせて靴を磨かせ、徹底的に尊厳を奪う。挙句の果てには、楊静瀾に渡す食事に毒を盛るよう命令するんだ。その毒は依存性があって、楊静瀾を意のままに操るためのものらしい。こいつのやることは、本当に人の心がない。

英英の逆転計画、始動

さて、英英の反撃が始まる。彼女はまず、晟豊澤の部下である赤虎(チー・フー)に協力を求めた。計画はこうだ。もうすぐ中秋節だから、職人たちで絨花(じゅうか)という飾り物を作って売る。その儲けで、みんなでささやかにお祝いをしよう、という名目だ。

この話に、案の定、金に汚い守衛長が食いついてきた。うまい儲け話だと思って、自分も一枚噛もうとする。完全に英英の仕掛けた罠にはまっているとも知らずに。

この計画は、赤虎(チー・フー)を通じて晟豊澤の耳にも入っていた。晟豊澤にしても、杜彦(ドゥー・イエン)の息がかかった邪魔な守衛長を排除できる。利害が一致したことで、晟豊澤もこの計画を承認するんだ。

中秋節の決着

そして中秋節の当日。職人たちが集まっていると、予想通り守衛長が乗り込んできた。王を欺いた罪で、全員斬り捨ててやる!と息巻いている。

でも、そこへ英英が呼んでおいた晟豊澤が颯爽と登場する。形勢は一気に逆転だ。赤虎が、守衛長が私腹を肥やしていた証拠を突きつける。守衛長は言い逃れもできず、罰として杖で50回打たれることになった。

でも、英英はそれだけじゃ収まらない。やられた分はやり返すと言って、これまで虐げられてきた蒋じいさんたちと一緒に、守衛長を袋叩きにするんだ。このシーンは本当にスカッとした!

一件落着の後、英英は晟豊澤に職人たちの待遇改善を強く要求する。晟豊澤はそれを受け入れるが、一つ条件を付けた。南詔に留まり、錦を織り続けること。やはり、一筋縄ではいかない。

新たな関係と未来への誓い

晟豊澤は今回の件を南詔王(なんしょうおう)に報告する。王は英英の胆力と知恵を買い、織物に関する一切を晟豊澤に任せることにした。晟豊澤は中秋節の祝いの席に残ろうとするが、英英はそれをきっぱりと断る。この祭りは、本来なら故郷の益州で祝うものだからと。その言葉には、彼女の強い意志がこもっていた。

晟豊澤が去った後、英英は職人たちを集めて宣言する。ここで最大の尊厳を勝ち取り、必ずみんなで故郷に帰ると。その言葉に、職人たちは心を一つにする。疑心暗鬼だった彼らが、今は完全に英英をリーダーとして認めたんだ。

感想

いやー、今回はマジでスカッとした回だったな。前半の守衛長の胸糞悪い嫌がらせが続いただけに、後半の逆転劇は見てて気持ちよかった。英英の頭のキレる作戦も見事だったし、ただやられるだけじゃなくて、ちゃんとやり返すところが最高だ。特に、今まで虐げられてきた職人たちが、みんなで守衛長を殴るシーンは溜飲が下がったよ。一方で、趙修縁のパートは本当に辛い。家族を皆殺しにされた上に、非道な晟豊澤に屈しなきゃいけないなんて、地獄すぎるだろ。この光と闇の対比が、ドラマを深くしてるんだよな。英英が職人たちのリーダーとして覚醒していく姿は、これからの展開をますます楽しみにしてくれる。彼女がどうやってこの逆境を乗り越えて、みんなを故郷に連れて帰るのか。目が離せないよ。

つづく