なあ、今回の38話、マジで感情のアップダウンが激しすぎたから、ちょっと聞いてくれよ。

あらすじとネタバレ

中秋節の夜、それぞれの恋模様

まず、南詔で中秋節を迎えた季英英(ジー・インイン)たちの話から。みんなで月餅を囲んで、故郷をしのぶ。いい雰囲気だよね。

ここで動いたのが、朱小娘(ジューシャオニャン)だ。桑十四郎(サン・シーシーラン)に、ついにストレート告白!驚いて固まる桑十四郎、ぎこちなくキスしようとしたら、まさかの平手打ち!もっと優しくしてよって言いながら、今度は自分からキスするんだから、彼女、最高にカッコいいよ。

一方、季英英(ジー・インイン)は月を見ながら、楊静瀾(ヤン・ジンラン)を想う。彼を月に例えて、その身を案じている姿が切ない。そこに現れたのが、南詔の慕蘭(ムー・ラン)は彼女に月餅を分けてあげて、二人の間に少しだけ友情が芽生える。慕蘭は自分は南詔の人間だからと複雑な胸中を明かし、お礼に香囊を渡すんだ。

地獄の益州、牛将軍(ニウしょうぐん)の狂気

場面は変わって、益州。こっちはもう地獄だよ。牛将軍(ニウしょうぐん)とかいうヤツが、職人たちに無茶苦茶な重税をかけて、みんな泣き寝入り状態。

季英英の父、季耀庭(ジー・ヤオティン)が、これじゃイカンと立ち上がる。諸葛鴻(ジューグォ・ホン)や楊静山(ヤン・ジンシャン)と合流して、牛将軍に直談判しに行くんだ。でも、そこにはすでに先客がいた。于殊(ユー・シュウ)だ。

于殊も職人たちの窮状を訴える。季耀庭たちもそれに続く。こんなやり方じゃ、いずれ蜀錦は作れなくなりますよって、正論をぶつけるんだ。牛将軍は、昔、蜀錦の家の人間にバカにされたとか、どうでもいい自分語りを始める。そして話はわかったみたいな顔で、貢物を減らすことに同意したかに見えた。その次の瞬間、刀を抜いて于殊を斬り殺した。目の前で人が殺されるのを、季耀庭たちはただ見ていることしかできなかった。于殊は自分の家の錦を握りしめて死んでいく。もう、言葉もないよ。

楊静瀾(ヤン・ジンラン)、起死回生の交渉

その頃、囚われの楊静瀾(ヤン・ジンラン)は薬の禁断症状で地獄の苦しみを味わっていた。晟豊澤(ション・フォンゾー)は、それを笑いながら見て、計画を吐けと迫る。楊静瀾は俺の計画は、ここから出ることだとだけ答える。強い男だよ。

ここで楊静瀾が仕掛けた罠が発動する。晟豊澤(ション・フォンゾー)が節度使殺しの罪で弾劾されるんだ。もちろん、楊静瀾が裏で手を引いていた。彼はこれを交渉材料に、晟豊澤(ション・フォンゾー)に取引を持ちかける。

  1. 辺境の乱を収める(これも楊静瀾の自作自演)。
  2. その代わり、桑十四郎と一緒にここを出せ。
  3. 牛将軍と結託してるって認める手紙を書け。
  4. そして一年間、季英英に指一本触れるな。

この条件を晟豊澤は飲むしかない。楊静瀾の頭脳戦、見事だよ。

束の間の再会、そして旅立ちへ

交渉が成立し、楊静瀾は季英英と会うことを許される。でも、それは遠くからお互いの姿を確認するだけ。楊静瀾は剣の飾りを、季英英は腕輪を見せ合って、無事を伝え、別れを告げる。短いけど、二人の絆が伝わってくるシーンだった。

そして、楊静瀾と桑十四郎は、ついに南詔を脱出。大唐の国境で彼らを待っていたのは、楊静林(ヤン・ジンリン)だった。彼はすでに関所を通るための手配を済ませていた。兄さんのやり方、感服しましたと楊静林(ヤン・ジンリン)は言う。益州を守りたい気持ちは、二人とも同じなんだ。

今回のエピソード、ぶっちゃけどうだった?

いやー、今回は甘いシーンとエグいシーンの落差がすごかった。桑十四郎と朱小娘(ジューシャオニャン)の恋がついに実ったかと思えば、益州では牛将軍がとんでもない非道ぶりを見せつける。于殊があんなにあっさり殺されるなんて、衝撃的すぎたよ。あのシーンは、権力の前では正論なんて無力だっていう現実を突きつけられたみたいで、かなりヘコんだ。

でも、その絶望的な状況をひっくり返したのが楊静瀾だよね。薬で苦しみながらも、冷静に晟豊澤を追い詰めていく交渉術は鳥肌ものだった。ただ強いだけじゃない、彼の知略と覚悟が光る回だったと思う。季英英との束の間の再会も、言葉はないけどすごくエモかった。お互いを信じてるのが伝わってきて、こっちまで胸が熱くなったよ。やっと南詔から脱出できて、物語が大きく動き出した感じだね。

つづく