染絲会を立て直すため、季英英(ジー・インイン)は織物の腕を競う大会斗芳菲への出場を決意する。しかし、参加するには高額な資金と有力者の推薦という大きな壁が立ちはだかった。兄の季耀庭(ジー・ヤオティン)は家族のため、プライドを捨てて工房で働き資金集めに奔走する。一方、英英は推薦人を探して街を駆け回るが、なかなか見つからない。そんな中、ある人物の紹介で会うことになった趙家の当主から、一筋縄ではいかない難題を突きつけられてしまう。同じ頃、錦官の楊静瀾(ヤン・ジンラン)は、亡き母を巡る家族との確執から、周囲を巻き込む騒動を起こしていた。

「蜀紅錦~紡がれる夢~」あらすじネタバレ4話

崖っぷちからの挑戦

仲間との再出発

季英英(ジー・インイン)はみんなを集めてお祝いをした。糸を洗う場所の問題が片付いたからだ。これはまだ第一歩にすぎない。彼女は次に斗芳菲(とうほうひ)という大会に出るつもりだ。自分たちの染物の腕を見せつけて、染絲会の名前を売り、注文を取りたい。でも、仲間の中には不安がる者もいた。そんな危険な賭けには乗れないと、何人かが抜けていった。英英は彼らを止めなかった。いつでも戻ってきていいと、笑顔で送り出した。盛大郎(ション・ダーラン)たちは英英を信じて残った。彼女ならきっと何かを成し遂げてくれると信じている。

立ちはだかる二つの壁

斗芳菲に参加するには、お金と推薦人が必要だ。陳三郎(チェン・サンラン)がそのことを心配する。兄の季耀庭(ジー・ヤオティン)が言った。金は俺が何とかする英英も続いた。推薦人は私が見つける残りの仲間たちは、自分たちの最高の糸を準備することになった。

それぞれの戦い

兄・耀庭のプライド

花想容(ホワ・シアンロン)は主人の牛五娘(ニウ・ウーニャン)に報告していた。嫘祖祭(れいそさい)の準備は万端だけど、季英英(ジー・インイン)の存在が気に食わない、と。牛五娘(ニウ・ウーニャン)は言い訳を聞きたくない。うまく英英を手なずけろと命じるだけだった。

その頃、兄の耀庭は小さな工房で働いていた。お金を稼ぐため、プライドを捨てて織機に向かう。周りの職人たちは、元名家の息子をあざ笑った。工房の主人はわざと、父・季帰南(ジー・グイナン)が使っていた織機を彼に割り当てた。嫌がらせなのは分かっている。

英英、推薦人を探す

英英は于(う)氏の屋敷を訪ねた。そこはかつて季家の屋敷だった場所だ。父が織物をしていた光景が目に浮かぶ。彼女はここの主人、于殊(ユー・シュウ)老人に推薦人になってほしかった。でも、于家も借金を抱え、跡継ぎもいない。于老人は自分の身さえ危ういと、頼みを断った。英英は諦めて別の場所へ向かおうとする。その時、于老人の孫娘・于溪(ユー・シー)が彼女に斗彩球という飾り物を渡してくれた。彼女の人柄を信じてくれたのかもしれない。

趙修縁(ジャオ・シウユエン)が、英英が推薦人を探していると聞きつけた。彼は自分の祖父に会わせようと提案する。趙家の当主だ。趙家の当主は、最初英英を良く思っていなかった。でも、彼女が刺繍した織物を見ると、その才能を絶賛した。そして、一つの条件を出す。古い絹糸を売りさばくことができたら、斗芳菲の推薦人になってやろう、と。

複雑に絡み合う人間模様

楊静瀾(ヤン・ジンラン)の孤独な怒り

玉玲瓏(ユー・リンロン)という女性が、英英に忠告した。趙のじいさんは本気で助ける気なんかない。孫の修縁を織物の世界に引き戻すための口実だよ、と。英英も、当主に下心があることは分かっていた。でも今は、目の前の問題を解決するしかない。

二人が話していると、外が騒がしくなった。錦官の楊静瀾(ヤン・ジンラン)が、派手に街を練り歩いている。玉玲瓏(ユー・リンロン)が教えてくれた。今日は楊静瀾(ヤン・ジンラン)の母親の命日なのだと。

玉玲瓏(ユー・リンロン)は、楊静瀾の元義理の姉だった。二人とも楊家の厳しいしきたりが嫌いで、昔、祠堂で一緒に罰を受けているうちに友人になったらしい。楊静瀾はわざと親戚一同を実家に呼び集めた。父・楊聚賢(ヤン・ジューシエン)の慈悲深い父親ぶりを、みんなの前で皮肉るためだ。親戚たちは彼の無礼な態度に眉をひそめる。でも、錦官という彼の今の地位を恐れて何も言えない。楊静瀾は、父が別の女を娶ったせいで母は死んだと信じ、父を深く憎んでいた。父は一族の前で息子を叱りつける。楊静瀾の怒りはさらに燃え上がった。

新たな出会いと過去のつながり

玉玲瓏は楊家の話をしながら、酒場で酔いつぶれていく。そこへ、やけ酒をあおりに楊静瀾もやってきた。兄の耀庭が英英を迎えに来て、玉玲瓏と初めて顔を合わせる。英英は二人が飲みすぎるのを見かねて、酔い覚ましの薬だと嘘をついて何かを飲ませた。

その時、英英はひらめいた。あの古い絹糸を売る方法だ。あれで巾着を織ればいい。

耀庭は工房で織物を完成させた。主人は彼の腕を褒め、他の職人たちを罰した。そのせいで、耀庭は逆恨みされて殴る蹴るの暴行を受ける。ボロボロになりながら、彼は父が使っていた織機を見つめた。そして主人に懇願する。どうか、この織機を私に売ってください

祭りの日に渦巻く陰謀

嫘祖祭の波乱

嫘祖祭の当日。多くの人々が集まっている。趙家の当主が、楊家の錦官と錦王を褒めそやす。当の楊静瀾は、わざと祭りに遅れてきた。錦王は、楊静瀾が織物の神である嫘祖を敬っていないと不満を漏らす。その頃、英英の元に一枚の紙が届いた。花想容からの脅迫めいた言葉が書かれていた。

第4話の感想

今回は、英英と兄の耀庭、それぞれの場所での戦いが描かれていて見ごたえがあったな。特に耀庭が、かつて父が使っていた織機の前で、プライドを捨てて働くシーンは胸が締め付けられた。同僚に殴られても、家族のために金を稼ごうとする姿にはグッとくるものがある。

楊静瀾のキャラクターも一気に深まった。ただの嫌味なエリートじゃなくて、母親の死を巡る深い悲しみと父親への激しい怒りを抱えていたんだな。彼の行動が、これから物語にどう影響してくるのか、すごく気になる。

そして、玉玲瓏っていう新しいキャラもいい。サバサバしていて、英英の味方になってくれそうだ。彼女と楊静瀾の過去のつながりも面白いし、そこに耀庭がどう絡んでくるのかも楽しみだ。

問題が解決したかと思えば、すぐに次の壁が立ちはだかる。最後の脅迫状も不穏だし、本当に息つく暇がない。でも、この逆境を英英がどう乗り越えていくのか、そこがこのドラマの面白いところだよな。

つづく