染物師の季英英(ジー・インイン)は、有力者である牛五娘(ニウ・ウーニャン)から協力を持ちかけられる。その誘いを断ったことで、インインは牛五娘の屋敷に監禁されてしまう。牛五娘は、伝説の染料蜀紅色を再現するようインインに強要する。さらに彼女は、インインの恋人である趙修縁(ジャオ・シウユエン)にも罠を仕掛け、趙家ごと取り込もうと画策する。修縁もまた、家の命令で牛五娘との縁談を進められ、板挟みの苦境に立たされる。絶体絶命のインインを救うため、仲間たちがついに動き出す。
「蜀紅錦~紡がれる夢~」あらすじネタバレ8話
今回の『蜀紅錦』第8話、ちょっと息つく暇もなかったよな。マジで濃密な回だったから、さっそく語っていこうぜ。
第8話囚われの姫と黒幕の女
牛五娘(ニウ・ウーニャン)の甘い誘い
物語は、インインが街を歩いているところから始まる。そこに玉縁(ユー・ユエン)っていう女が現れて、牛五娘(ニウ・ウーニャン)様が会いたがってるって言うわけ。絨花の注文っていうウソを信じて、インインはついて行っちゃうんだよな。
で、その牛五娘っていうのが今回のキーパーソン。この女、マジでヤバい。最初は女性の地位向上のために協力しようなんて、もっともらしいことを言うんだ。益州の織物業界を牛耳って、インインと修縁の結婚も後押しするし、季家の名誉も回復させるって。うまい話には裏があるって典型だよな。インインは、牛五娘の母親の姿を見て、何かを感じ取ったみたいだ。きっぱりとあなたみたいな人にはならないって断る。よく言った!
監禁と脅迫
でも、話はここで終わらない。断られた牛五娘は、秒で態度を豹変させる。登記簿みたいな書類を突きつけてインインを脅し始めるんだ。この時、インインは気づく。こいつが、あの花掌櫃(かしょうき)のバックにいた黒幕だってことに。
インインが帰ろうとすると、あっさり捕まって部屋に監禁。マジで展開が早い。そして蜀紅色を染め上げろって無茶な要求をされる。完全に悪役のムーブだよ。でも、インインもただじゃ転ばない。お父さんに手紙を書くフリをして、助けを求める暗号をこっそり仕込むんだ。この機転はさすがだよな。
牛五娘の次なる一手
牛五娘のヤバさは、その執念深さにある。自分の縁談がうまくいってないこともあってか、今度はインインの恋人、趙修縁(ジャオ・シウユエン)に狙いを定める。修縁を個室に呼び出して、いきなり自分の仮面を外して顔の傷を見せるんだ。普通なら同情を引こうとする場面だろ? でも彼女は違う。あなたに惚れたとか言い出すんだよ。完全にホラー。修縁はドン引きして逃げ出すんだけど、これも全部、牛五娘の計算通り。修縁が自分に偏見を持たない男だと見抜いて、趙家ごと利用しようって魂胆なんだ。
絶望の連鎖
インインは部屋で、救助が来ないことに焦りを感じてる。そこに、例のばあやが入ってきて、インインを鞭で打ち始めるんだ。マジで見てて辛いシーンだった。インインは赤い染料に触れてしまって、過去のトラウマがフラッシュバック。恐怖で動けなくなってしまう。
一方、趙家も大ごとになってた。修縁のおじいさんが、牛五娘との縁談を勝手に進めてたんだ。趙家のためだの一点張りで、修縁の気持ちなんて完全無視。修縁は自分の手を傷つけてまで抵抗するけど、じいさんは聞く耳を持たない。四面楚歌ってこのことだよな。
命がけの対峙
クライマックスは、牛五娘が仕組んだ脱出劇。わざとインインを逃がして、弓兵に狙わせる。その光景を、修縁に見せつけるんだ。権力で人を支配する様を、これでもかと見せつける。
修縁はインインを助けるために、とっさに箸で牛五娘を人質に取る! でも、牛五娘は一枚上手だった。インインが別の侍女を人質に取ると、彼女はためらうことなくその侍女を射殺させるんだ。人の命を何とも思ってない。その非情さに、インインも修縁も凍りつく。
結局、インインはまた捕まって地下牢へ。万事休すかと思われたその時、楊静瀾(ヤン・ジンラン)たちが牛府に乗り込んできた! ギリギリのタイミングで仲間が到着したわけ。でも、牛五娘は静瀾の前で、部下の玉縁(ユー・ユエン)を罰する芝居を打ってごまかそうとする。この女、どこまで食えないんだか。
感想
いやあ、今回の牛五娘は強烈だったな。ただの悪役じゃない。頭がキレるし、行動に一切の迷いがない。自分の目的のためなら、平気で人を駒として使い、切り捨てる。あの非情さと計算高さは、見ていて鳥肌が立ったよ。特に、侍女をあっさり見殺しにしたシーンは、彼女の人間性の欠如を物語ってた。
インインが本当に可哀想でならなかった。監禁されて、鞭で打たれて、過去のトラウマまでえぐられて。赤い染料を見て動けなくなる姿は、こっちまで胸が苦しくなったよ。
修縁もつらい立場だよな。愛する人を守りたいのに、家のしがらみと、とんでもない女に絡め取られていく。おじいさんの頑固さも、状況を悪化させてるだけ。
全体的に重くて救いのない展開だったけど、最後に静瀾たちが駆けつけてくれたのが唯一の光だった。彼らがどうやって、この狡猾な牛五娘と渡り合っていくのか。そこが今後の見どころになるんだろうな。
つづく