あらすじ(ネタバレあり)
殷落梅(いんらくばい)、失恋確定。そして新たな決意
まず、殷落梅(いんらくばい)の話からだ。炎帝(えんてい)から好きな男と結婚していいよっていう最強の切り札、賜婚の聖旨をもらったんだ。彼女はもちろん、慕容璟和(ぼようけいわ)の元へ直行する。昔の約束を果たしてほしい、私と結婚してくれって、まっすぐに告白した。
でも、璟和の返事はマジで残酷だった。お前は戦友だ。恋愛感情はない。俺が特別なのは眉林(びりん) だけだって、バッサリ。いや、正直すぎるだろ! 殷落梅の心がバキバキに折れる音が聞こえたよ。
その頃、兄の慕容玄烈(ぼようげんれつ)は、殷落梅が璟和に嫁ぎたがってるって聞いてブチギレ。弟への殺意をむき出しにしてた。こっちの兄弟も複雑だよな。
舞台は鹿山での春猟に移る。殷落梅は、狩りに全く身が入らない璟和の姿を見て、自分への拒絶を改めて痛感する。そんな彼女に、玄烈が声をかけるんだ。狩りで一番になれば、結婚を先延ばしにできるって。しかも、お前の選択を尊重するとまで言う。いつもは横暴な玄烈が見せた優しさに、殷落梅も心を動かされる。
そして、二人の目の前に、伝説の赤狐が現れるんだ。見ると永遠に愛されるっていう、あの狐が。皮肉だよな。殷落梅は璟和との思い出と、彼の今の態度を天秤にかけて、ついに決心する。この報われない恋は、もう終わりにするって。
璟和と眉林(びりん) 、まさかの共闘?
一方の璟和と眉林(びりん) 。こっちも大変だった。眉林は璟和を避けるために、男装してこっそり西山の鉱山へ向かう。璟和も、玄烈の陰謀を逆手に取って、行方不明になったフリをして同じく鉱山を目指す。目的は李青(りせい)を見つけることだ。
狩場で、璟和は眉林の姿を見つける。貴族にからまれてる眉林を助けたはいいけど、そこに偵察中の殷落梅が通りかかるんだ。まずいと思った璟和は、計画のために眉林に芝居を強要する。草むらでイチャついてるフリをしたんだ。これを見た殷落梅は、璟和の堕落っぷりに完全に失望して去っていく。璟和、お前ってやつは…。
その後、璟和は玄烈が放った刺客に襲われる。護衛がなんとか撃退したけど、状況はかなりヤバい。
崖落ちからのサバイバル、そして本音
眉林は鉱山へ向かう途中で、玄烈のヤバい会話を盗み聞きしてしまう。璟和の身を案じて、彼の後を追うんだ。
案の定、璟和は崖っぷちで刺客に追い詰められていた。もうダメかと思った瞬間、眉林が彼の手を掴む。でも、勢い余って二人とも崖下の深い淵へ真っ逆さま。なんとか一命は取り留めたけど、今度は璟和が眉林をかばって毒蛇に噛まれちまう。
もう、眉林は彼を置いていけない。毒で動けない璟和を連れて、山中の小屋へ避難する。ここで璟和が、プライドずたずたになる事件を起こす。毒で体が麻痺して、失禁しちゃうんだ。屈辱で怒り狂う璟和。見てるこっちが辛くなる。
夜、湯船に浸かる璟和に、眉林は屏風越しに話しかける。そこで璟和が、ついに本音を吐露したんだ。昔、3年間も足が動かなかったこと。その経験が自分を歪ませて、眉林みたいに真っ直ぐな善人ではいられないこと。青州事件の真実を暴くためなら、自分の命さえ投げ出す覚悟だって。彼の背負ってきたものの重さが、ひしひしと伝わってきたシーンだったな。
感想
今回のエピソードは、登場人物たちの感情が激しくぶつかり合ってて、見ごたえがあったな。特に殷落梅の恋の終わり方が本当に切なかった。ずっと一途に璟和を想ってきたのに、あんな形で振られて、おまけに彼の堕落した姿まで見せつけられるなんて。でも、玄烈の意外な優しさと赤狐の出現をきっかけに、彼女が新しい一歩を踏み出す決意をしたのは、少し救われた気がする。彼女には幸せになってほしいよ、マジで。
一方で、璟和の不器用さも際立ってた。計画のためとはいえ、殷落梅を傷つけ、眉林を巻き込んで、どんどん孤立していく。でも最後の告白で、彼がただの冷酷な人間じゃないことがよく分かった。過去のトラウマと復讐心に縛られて、苦しんでるんだよな。毒蛇に噛まれて失禁するシーンは、彼の絶対的なプライドが崩壊する瞬間で、象徴的だった。ここから彼と眉林の関係がどう変わっていくのか。二人がただの敵じゃなくて、お互いを理解し始めるきっかけになるのかもしれない。
つづく


