追われる身となった慕容璟和(ぼようけいわ) 。小屋での束の間の休息もつかの間、兄・玄烈の非情な追手が迫る。玄烈の忠臣・楊鎮(ようちん)は、主君を守るため悲しい決断を下す。一方、璟和は敵の目を欺くため、大胆な陽動作戦を決行。しかし、その戦いの中で大きな犠牲を払うことになる。山中へ逃げ込んだ二人を、玄烈は水源を断つという過酷な手段で追い詰めていく。極限状態の中、二人の絆が試される。

「春花焔~Kill Me Love Me~」あらすじネタバレ14話

いやー、今回の14話はマジで息つく暇もなかったな。追う者と追われる者の攻防が激しすぎて、こっちまでハラハラしっぱなしだったよ。早速、何が起こったか話していこうか。

逃亡生活と迫る追手

夜、小屋で休む璟和(けいわ)と眉林(びりん) 。璟和は地べたで寝てたんだけど、悪夢にうなされてた。それを見た眉林(びりん) が、さっと外から山茄草っていう薬草を持ってきて、焚いて落ち着かせてやるんだ。本当にできた子だよな、眉林(びりん) は。

その頃、宮廷では兄の玄烈(げんれつ)が動いてた。父である炎帝(えんてい)が西山鉱場へ兵を動かしに行く。でも玄烈は、弟の璟和を殺す気満々だ。部下の楊鎮(ようちん)を足止めするように命令する。

そこに、璟和の忠実な部下、清宴(せいえん)が潜入。楊鎮はわざと鉱夫の暴動を起こして時間を稼ごうとする。清宴はそのドサクサに紛れて、重要人物の李青(りせい)を連れ出すことに成功。楊鎮はそれをしっかり目撃してた。暴動が収まった後、殷落梅(いんらくばい)はこれ、お前が仕組んだだろって楊鎮の企みをあっさり見抜く。頭がキレるよな、彼女は。

忠臣の覚悟と悲しい結末

楊鎮は、このままだと自分の主君である太子・玄烈に迷惑がかかると考えた。だから、全部の罪を一人で被る覚悟を決めたんだ。部下の孫通(そん・つう)に偽の帳簿を渡す。自分が金儲けのために捕虜を不正に売買してたと、朝廷に報告するように頼んだ。そして自分は自害する、と。

孫通は必死に止める。でも楊鎮の決意は固かった。太子が身分に関係なく学べる場を作ってくれたおかげで、馬小屋番の息子だった自分がここまで出世できた。その恩に命で報いる、って言うんだよ。ここは本当に泣けるシーンだった。そして楊鎮は、計画通り自ら命を絶った。

この報告を受けた玄烈は、心を痛めてた。でも、弟への追撃は緩めない。むしろ、忠臣を失ったことで、さらに非情になった感じがする。

陽動作戦と失われた命

清宴は追手に囲まれて、璟和に助けを求める。ここからの璟和の策がすごい。わざと自分の居場所を敵に知らせるんだ。部下の龐奇(ほうき)に、玄烈が捜索に使っていた鷹(海東青)を射殺させる。これで自分たちが鐘山にいるとバレる。敵の主力を自分たちに引きつけるための、大胆な陽動作戦だ。

案の定、玄烈は罠にかかって追ってきた。璟和と眉林は一緒に戦う。でも、相手の数が多すぎる。絶体絶命のピンチで、部下の龐奇が璟和をかばって何本も矢を受けて死んでしまうんだ。彼の忠義もすごかった。

そこに清宴が駆けつけて、なんとか璟和と眉林を逃がすことに成功。玄烈が現場に着いた時には、部下たちの死体と、璟和が落とした指輪だけが残ってた。

絶体絶命のサバイバル

璟和はさらに策を巡らせる。清宴に別の場所で狼煙を上げさせ、玄烈の注意をそっちに向けた。その隙に、自分と眉林は険しい山道を進む。

山の途中で、二人は少しだけ本音を語り合う。眉林は死を待つカラスが嫌いだと言う。璟和は負けるのが一番怖いと告白した。戦で負ければ、部下が死ぬ。将軍として素早く勝つことこそが、部下への最大の優しさなんだ、と。彼の背負ってるものの重さが伝わってくるよな。

でも、玄烈も甘くない。二人の逃走ルートを読んで、上流から毒物を流して水源を断つっていう、えげつない手に出た。これで飲み水がなくなった。璟和は昔、4日間飲まず食わずで生き延びた経験があるから、今回も乗り越えられると自分を奮い立たせる。眉林も、最後まで一緒に耐えると誓う。二人の間に、本物の絆が生まれ始めてるのがわかる。

一方、宮廷では炎帝が息子の失踪をひどく心配していた。玄烈と殷落梅を呼びつけて、何があっても璟和の安全を確保しろ、と命令する。父親としては、息子たちに殺し合いなんてしてほしくないんだろうな。

今回の感想

いやー、今回は本当に濃かった。特に楊鎮の忠義と死には胸を打たれたよ。主君のために命を捧げる覚悟、すごすぎる。彼の死が、皮肉にも玄烈をさらに非情な道へと追い立てていくのが見ていて辛いな。

璟和と眉林の関係も、ただの偽装夫婦じゃなくなってきた。極限状態でお互いの弱さを見せ合うシーンは、二人の距離がぐっと縮まった瞬間だった。璟和が負けるのが怖いって本音を漏らしたのには驚いたけど、彼の将軍としての責任感の表れなんだよな。

アクションもすごかったけど、龐奇が死んだのはショックだった。璟和の部下たちが次々と犠牲になっていくのは、本当に心が痛む。玄烈の非情さも際立っていて、兄弟の対立がもう後戻りできないところまで来てるのがよくわかった回だった。

つづく