慕容璟和(ぼようけいわ)の死が公に発表され、宮廷では国を挙げての葬儀が執り行われる。しかし皇太子の玄烈をはじめ、彼の死を疑う者も少なくない。一方、眉林(びりん) は深手を負った璟和を連れ、人里離れた村に身を隠していた。二人は兄妹と偽り、穏やかな日々を過ごそうとするが、村で起きた奇妙な中毒事件に巻き込まれてしまう。その頃、遠く西焉の地では、眉林の兄である越秦(えつしん)が、国の後継者の座を巡る激しい争いの渦中にいた。

「春花焔~Kill Me Love Me~」あらすじネタバレ16話

死んだはずの璟和、眉林(びりん) との逃避行

まず、慕容璟和(ぼようけいわ)は死んだことになってる。宮廷では盛大な国葬まで開かれちゃってさ。でも、もちろん生きてる。眉林(びりん) が彼を連れて、人里離れた村に隠れていたんだ。

村の医者に診てもらうと、璟和はかなり弱ってるみたい。そりゃそうだよね、あれだけの怪我だったんだから。

眉林は行方不明扱い。弟の子顧(しこ)から頼まれてたのに彼女を守れなかったって、すごく責任を感じてる。でも西焉にいる越秦(えつしん)を心配させたくないから、このことは黙ってるんだ。健気だよね。

宮廷の思惑、それぞれの悲しみ

宮廷では璟和の葬儀が真っ最中。侍女の清宴(せいえん)は、これでもかってくらい泣き真似をしてる。でも、兄の皇太子・玄烈は全然信じてない。死体を見るまでは信じないってさ。さすが、腹黒いだけあって用心深い。

炎帝(えんてい)も眉林を探させてる。青州の生き残りだから、璟和の死に何か関係してるんじゃないかって考えてるみたい。それに、玄烈も眉林を探してると聞いて、口封じが目的だろうと見抜いてる。璟和の死に玄烈が絡んでるって、もう確信してるんだよ。

それでも、炎帝(えんてい)は玄烈を罰せない。国を揺るがすようなことでもない限り、皇太子は替えられない。それが皇室のルール。父親として、皇帝として、めちゃくちゃ苦しい立場だよね。

一方、軍営にいる落梅(らくばい)もつらい。玄烈が訪ねてきて璟和のことは忘れろなんて言う。昔もらった短剣も、実は自分が璟和に頼んで渡させたものだって暴露するし。最低な男だよ、玄烈は。

でも落梅(らくばい)は強い。戦友として惜しんでるだけって言い切るんだ。そして、自ら太鼓を叩いて璟和の魂を送る。彼の来世での幸せを願いながらね。このシーンはグッときたな。

村での騒動と芽生える気持ち

村での生活も一筋縄ではいかない。猟師の衛老二(えいろうじ)って男が、山の小川の水を飲んで中毒を起こしたんだ。村人たちは伝染病だと大騒ぎ。よそ者の眉林と璟和が原因だって決めつけて、二人を柴部屋に縛り付けちゃう。

璟和は、これが玄烈の仕業だって気づいてる。毒を川に流したんだろうね。幸い、水で毒が薄まったから、命に別状はなかったけど。

村人たちが疫病払いの煙を焚き始めた。眉林は昔の青州の大火を思い出してパニックになる。璟和を連れて窓から脱出するけど、また村人に囲まれちゃう。

ここで璟和が動く。これは伝染病じゃない、毒だ。俺が治せるって宣言するんだ。村人たちが半信半疑の中、眉林が薬草を採りに行く。璟和は自分の持っていた貴重な生薬を使って、衛老二(えいろうじ)を治療する。その姿を見て、眉林は心を動かされるんだ。

無事に回復した衛老二は、眉林の美しさを見て一目惚れ。ここからが面白い。璟和の嫉妬が爆発するんだよ。村のおばさんが眉林に婚約者はいるのかって聞いても、璟和が全部シャットアウト。あからさますぎて笑える。

表向きは兄妹だから、二人は別々の部屋で寝る。でも眉林は、璟和が生薬を使い切って眠れないんじゃないかって心配する。夜、川辺でホタルを捕まえて、ホタル灯りを作ってあげるんだ。優しいよね。璟和もその気持ちに気づいて、すごく温かい気持ちになる。二人の距離がぐっと縮まった瞬間だった。

西焉では新たな動きが

その頃、遠い西焉では越秦が頑張ってた。少君(後継者)を決める選挙で、ライバルの越楚(えつそ)が不正を仕掛けてきた。でも、祝順(しゅく・じゅん)っていう神使の助けもあって、越秦が後継者に選ばれる。

納得できない越楚(えつそ)は、刀を抜いて越秦に襲いかかる。でも、王の命令でその場で殺されてしまう。こうして越秦は、正式に西焉の少君になった。ただ、将軍の明駒(めいく)っていうのが彼に不満を持ってるみたいで、こっちもまだ一波乱ありそうだね。

村では、二人の穏やかな生活が続く。璟和は、しつこく眉林に言い寄る衛老二が気に入らない。子供に頼んでズボンをずり下ろさせて追い払うなんて、やることが子供じみてて可愛い。眉林もその嫉妬に気づいてて、ちょっと嬉しいみたい。お返しに、璟和は眉林のために手袋を縫ってあげる。農作業で手が荒れないようにってさ。もう、ただのカップルだよ。

感想

いやあ、今回は見どころ満載だったね。宮廷の権力争いっていう重いテーマと、村での璟和と眉林のラブコメみたいな生活の対比が絶妙だった。今までクールで策士だった璟和が、恋する男の嫉妬心を隠せないでいるのが最高に面白い。人間味があって、すごく魅力的になったと思う。眉林もただ守られるだけじゃなくて、彼の心を癒やす存在になってる。ホタル灯りのシーンは、本当に綺麗だったな。一方で、西焉の政変や炎帝の苦悩も描かれてて、物語に深みを与えてる。ただの逃避行で終わらない、今後の大きな嵐を予感させる回だったよ。

つづく