あらすじ

村での穏やかな日々。慕容璟和(ぼようけいわ)の距離はどんどん縮まっていく。もうお互いの気持ちは隠せないところまで来ているみたいだ。一方、都では太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)が、どうしても落梅(らくばい)を手に入れたいと動いていた。そのやり方が、まあまあ強引で。二つの場所で、それぞれの恋が大きく動く回だったね。

ネタバレ感想

ここからは全部話しちゃうから、まだ見てない君は気をつけて。

ついに結ばれた二人、でも束の間

まず、璟和と眉林(びりん) の話から。璟和が厨房で餃子の餡を作ってる眉林(びりん) を手伝うんだ。もうね、その時の雰囲気が最高に甘い。眉林もドキドキしちゃって、顔を洗うフリして厨房から逃げ出すくらい。

そしたら今度は、璟和が眉林の髪をとかしてあげるとか言い出す。そこで自分の未来の王妃について語るんだけど、その条件が全部眉林に当てはまるんだよ。遠回しなようで、これ以上ないくらいストレートな告白だよね。

村の豊作の宴では、みんなに夫婦なのに兄妹のフリしてなんてからかわれる始末。眉林も婿としては満足みたいなことをポロっと言っちゃう。それを聞いた璟和が、もう我慢できないって感じで眉林を林に連れて行く。

俺のことが好きなんだろって問い詰める璟和に、眉林も私は嘘はつかないって答える。つまり、好きってことだ。蛍が舞う中でキスする二人。やっと、やっとここまで来たか!って感じ。見てるこっちがニヤニヤしちゃうよ。

太子の歪んだ愛?いや、まさかの純愛

さて、都のドロドロパート。太子・玄烈は、どうしても落梅(らくばい)が欲しい。そこで母親の殷貴妃(いんきひ)と一芝居打つ。貴妃が落梅(らくばい)を呼び出して女装させ、部屋にはなんと催情香を焚いていた。ひどい話だ。

薬のせいで抵抗できなくなった落梅の元に、玄烈が登場。計画通り事が進むかと思いきや、最後の最後で玄烈が落梅を突き飛ばした。そして、自分の太ももに簪(かんざし)を深く突き刺して、正気を保とうとしたんだ。

この行動には驚いた。力ずくで手に入れることもできたのに、彼はそれをしなかった。自分を傷つけてまで、落梅を無理やり汚すことは選ばなかったわけ。この姿に、落梅の心は完全に動かされた。今まで玄烈を拒絶していたけど、彼の本気を見たんだね。

そこに皇帝・炎帝(えんてい)がやってくる。玄烈は落梅をかばい、炎帝に落梅以外とは結婚しないと宣言する。この一件で、落梅もついに心を開いて、結婚の聖旨にはあなたの名前を書く、と玄烈に伝えた。まさか玄烈の株がこんな形で爆上がりするとは思わなかったよ。

都への帰還、迫るタイムリミット

甘い時間も束の間、璟和は都に戻らないといけない。太子を倒すという目的があるからね。彼は眉林に約束する。すべてが終わったら青州に一緒に帰ろうって。眉林は店を開いて、自分は将軍として国を守る。平穏な未来を語るシーンは、ちょっと切なかったな。

村人たちに別れを告げて、二人は都へ向かう。でも、道は険しい。炎帝は璟和が死んだことにして、事態を収めようとしている。さらに、西焉(せいえん)の少君・越秦(えつしん)が都に来る日に、太子は城門の警備を自分の部隊で固める計画だ。

つまり、普通に都に入るのはほぼ不可能。璟和と眉林は、別の潜入方法を探さないといけなくなった。二人の恋が始まったばかりなのに、すぐに大きな試練が待ってるってわけだ。

今回のエピソードについての感想

今回は二組のカップルの対比が本当に鮮やかだった。璟和と眉林の、村を舞台にしたピュアで甘い恋の成就。見ていて心が温かくなったし、ようやく素直になった二人におめでとう!と言いたくなったよ。

その一方で、玄烈と落梅の関係には度肝を抜かれた。母親まで使った卑劣な策略かと思いきや、玄烈がまさかの純愛を見せた。自分を傷つけてまで相手を守る姿は、ただの悪役じゃないことを証明したね。彼のキャラクターに一気に深みが出たし、落梅が心を開くのも納得の展開だった。

この二つのラブストーリーが同時に、しかも全く違う形で進んでいくから、物語にすごい厚みが出ている。甘さと緊張感が絶妙なバランスで、一瞬も目が離せない。璟和たちがこれからどうやって都に戻るのか、玄烈と落梅の関係はどうなるのか、本当に続きが気になる。

つづく