西焉の少君・越秦(えつしん)が都に到着し、太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)は彼を味方に引き入れようと画策する。一方、身を隠す眉林(びりん) は越秦と接触し、密かに都へ潜入する計画を立てる。宮中では、太子と殷落梅(いんらくばい)の盛大な結納の儀が執り行われ、二人の愛が頂点に達しようとしていた。しかし、その祝宴の場で、死んだはずの人物が姿を現し、すべてを根底から覆す衝撃の事態が巻き起こる。

「春花焔~Kill Me Love Me~」あらすじネタバレ19話

第19話:死んだはずの男、帰還

いやー、今回もすごかった。話がひっくり返るって、こういうことを言うんだな。早速、何が起きたか話していくぜ。

西焉からの使者と水面下の計画

まず、眉林(びりん)の一行を見つけたんだ。彼女、自分が編んだ青州結びっていう飾りを、こっそり越秦(えつしん)に投げつける。これが私、ここにいるよっていう合図なわけ。

越秦(えつしん)もすぐに気づく。でも、すぐには動けない。なぜなら、太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)がわざわざ出迎えに来てたから。二人は表面上、にこやかに挨拶を交わす。腹の中ではお互い探り合いだけどな。

太子は西焉を味方につけたくて必死だ。でも越秦は一枚上手。あなたが正式な世継ぎになったら考えますよって感じで、うまくかわす。太子の焦りっぷりを見て、越秦は確信する。ああ、景王・慕容璟和(ぼようけいわ)は死んでないなって。鋭いよな。

その後、越秦は宮殿で妹の子顧(しこ)に会う。落ち込んでる妹に眉林(びりん) は生きてる。大丈夫だってこっそり教えてやるんだ。優しい兄貴だよ。

夜になって、越秦は眉林(びりん) と二人きりで会う。都は太子の息がかかった奴らだらけで危険だと伝える。そこで、とんでもない計画を提案するんだ。明日、太子に贈る予定の西焉の馬を使う。特殊な口笛を吹くと、この馬が暴れ出すらしい。その混乱に乗じて、城に潜り込む手はずだ。眉林も、越秦が助けてくれるって分かって嬉しそうだった。早速、その口笛の練習を始めてたよ。

派手すぎる結納とまさかのサプライズ

一方、完全に浮かれてるのが太子・玄烈。愛する殷落梅(いんらくばい)のために、めちゃくちゃ派手な赤練の鎧を作らせる。部下が景王の喪中なのに、やりすぎでは?って心配するけど、太子は全く聞く耳を持たない。まあ、恋に盲目ってやつか。

そして結納の日が来た。将軍府はすごいお祭り騒ぎだ。女装した殷落梅(いんらくばい)が、これがまた綺麗でさ。太子はもうデレデレ。鎧を着れば三万の兵を率いる将軍。鎧を脱げば俺を統べる太子妃だ!なんて、みんなの前でのろけまくる。

会場が一番盛り上がった、まさにその瞬間だった。

一頭の馬が駆け込んでくる。それに乗っているのは、なんとあの赤練の鎧を着た男。死んだはずの、慕容璟和(ぼようけいわ)だった。

会場はパニックだ。そりゃそうだよな。死んだはずの人間が、主役のプレゼントと同じ鎧を着て現れたんだから。殷落梅(いんらくばい)は鹿山の事件の真相を知りたくて、すぐに璟和を追いかけていく。一人、その場に取り残された太子の姿が、ちょっとだけ哀れだったな。

それぞれの思惑

殷落梅は璟和を問い詰める。でも、納得のいく答えは得られない。彼女は悟るんだ。この兄弟の皇位争いはもう止められないって。せめて幼馴染の情で、お互いの命だけは奪わないでくれと願うしかなかった。

面白いのは、彼女が太子の元に戻ってからだ。璟和にはもう戦友としての情しかない。本当に愛しているのはあなたよって告げるんだ。それを聞いた太子は、もう大喜びで彼女を抱きしめる。この二人の関係も、一筋縄ではいかないな。

その頃、璟和は自分の屋敷に戻っていた。そこで衝撃の事実が発覚する。信頼していた部下の李青(りせい)が、実は滅ぼされた前王朝の生き残り宇文氏だったんだ。彼の目的は、慕容一族への復讐。敵は太子だけじゃなかったわけだ。

話はまだまだ終わらない。眉林の体内に仕込まれた毒が、予定より早く進行し始める。解毒に必要な雪龍須っていう貴重な薬草が、どうやら都の誰かの手にあるらしい。璟和はどんな手を使っても手に入れると誓う。

そしてラスト。璟和と太子が皇帝の前に呼び出される。皇帝は兄弟で殺し合おうとした二人を激しく叱りつける。そこで璟和が口を開く。青州の乱を引き起こした本当の黒幕は、太子ですと。ここで19話は終わり。最高の引きだよな!

第19話の感想:全部ひっくり返った!

いや、マジで声が出た回だった。璟和の登場シーンは鳥肌ものだ。死んだと思ってた主人公が、一番劇的な瞬間に帰ってくる。これぞドラマの醍醐味だよな。太子の幸せの絶頂からの突き落とされっぷりも、見事としか言いようがない。

それに、話がどんどん複雑になってきた。李青の正体とか、眉林の毒とか、解決しなきゃいけない問題が山積みだ。殷落梅が太子を選んだのも、本心なのか、それとも何か考えがあってのことなのか。ただの皇位争いだけじゃなく、色々な人間の思惑が絡み合ってて、目が離せない。完全に物語のターニングポイントになった回だった。

つづく