いやー、今回の20話はマジで話が大きく動いたよ。今まで水面下で進んでたことが、一気に表面化してきた感じ。早速、何が起きたか話していくね。
あらすじとネタバレ
景王、ついに動く
景王・慕容璟和(ぼようけいわ)が、ついに皇帝の前で全部ぶちまけた。夜中に宮殿へ乗り込んで、炎帝(えんてい)に直訴したんだ。青州で起きた大惨事、あの真犯人は太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)だって。
太子は皇位を奪うために軍の命令書を偽造した。無関係な兵士たちを放火犯に仕立て上げた。そのせいで、10万人もの罪のない民が犠牲になった。景王はその全ての悪事を告発した。
もちろん、太子はやってないの一点張り。おまけに景王こそ皇位を狙ってるんだって逆ギレする始末。でも景王は冷静だった。事件の関係者は生きてる。証拠もあるって切り札を出した。その瞬間、ショックで炎帝(えんてい)が意識を失って倒れたんだ。
倒れる皇帝、宮中は大混乱
侍医の診断は脳卒中。でも景王は納得してない。これは太子の仕組んだ罠だと疑ってる。そりゃそう思うよな。タイミングが良すぎる。
そこへ劉忠(りゅうちゅう)が兵を率いて現れて、景王も太子も宮殿から追い出しちゃう。延明殿は完全に封鎖された。東宮、つまり太子側の連中が宮門を固めて、景王は手も足も出せない状況に追い込まれた。
ただ、一つだけ希望がある。眉林(びりん) が焉妃の侍女として宮中に残ってるんだ。彼女が景王のスパイとして、内部の情報を探ることになる。この子が本当に頼りになるんだよ。
女たちの思惑
一方、殷落梅(いんらくばい)は知らせを聞いて、叔母の殷貴妃に会いに鳳儀宮へ行く。この叔母さんが、なかなかの人物でね。
落梅(らくばい)の前で平気で景王の悪口を言う。太子は誰かに陥れられてるなんて主張する。挙句の果てには皇帝なんて、もう目覚めなくていい。太子が即位すれば殷家の安泰は約束されるって本音まで漏らす。これにはさすがの落梅もドン引き。自分の家族のどす黒い一面を見せつけられた感じだね。
太子の黒い策略
太子は本当に抜け目ない。皇帝が倒れてる間に、着々と自分の地盤を固めていく。
まず、劉忠(りゅうちゅう)に詔を読み上げさせて、自分が摂政として国の全権を握ることを宣言した。これで公然と権力を行使できるようになった。
そこへ何も知らない殷落梅がやって来る。太子は彼女に甘い言葉をささやく。君の屋敷に見張りを置いたのは、君の一族を守るためだったんだなんて、よくもまあ言えたもんだ。純粋な落梅は、この嘘をすっかり信じ込んでしまう。これからは、あなただけを信じて支えますと誓ってしまうんだ。見てるこっちが辛くなるよ。
太子の悪どさはこれだけじゃない。裏では叔母の殷貴妃を脅してる。炎帝が倒れた原因は、貴妃の宮殿で使われている香料による中毒だと。この弱みを握って、貴妃を操り、最終的には落梅を自分から離れられないように縛り付けるつもりなんだ。彼の底知れない悪意には、ちょっとゾッとする。
眉林(びりん) のファインプレーと新たな取引
この最悪な状況で、光になったのが眉林だ。彼女は偶然、太子と殷貴妃の脅迫現場を盗み聞きする。そして、問題の香粉を手に入れることに成功した。
さらに、宮中で心を閉ざしていた子顧(しこ)の信頼を得て、彼女の助けで宮殿を脱出。急いで景王のもとへ戻り、手に入れた香粉を渡した。
調べると、香料は西焉のもので、作ったのはなんと越秦(えつしん)だった。そう、あの眉林の兄だ。そこに、まるで計ったかのように越秦(えつしん)本人が景王の屋敷を訪ねてくる。
彼は景王に取引を持ちかける。香料の処方箋を渡す。その代わり、眉林を俺に引き渡せと。越秦は眉林を本当に守れるのは、この俺だけだと主張する。うーん、これもまた一筋縄ではいかない展開になってきた。
今回の感想
いやもう、太子・慕容玄烈(ぼようげんれつ)のクズっぷりが天井知らずで加速してる回だったね。殷落梅が完全に騙されて、彼に忠誠を誓うシーンは見ていて本当に胸が痛んだ。彼女の純粋さが、今はただただ危うい。
一方で、四面楚歌の景王を救ったのは、やっぱり眉林だった。彼女の機転と行動力がなかったら、完全に詰んでた。彼女が宮殿から証拠を持ち帰るシーンは、今回唯一のスカッとする場面だったな。
そこに現れたのが越秦。彼の目的もまだはっきりしない。妹の眉林を守りたいのは本当だろうけど、そのやり方がまた波乱を呼びそう。景王にとっては敵なのか味方なのか、まだ分からない不気味な存在だ。
権力を手に入れるためなら、親を毒殺することも、恋人を利用することも厭わない太子。信じていた叔母に裏切られ、恋人にも嘘をつかれる殷落梅。絶体絶命の状況で活路を見出そうとする景王と眉林。それぞれの思惑が複雑に絡み合ってて、一瞬も目が離せない。本当に濃密な回だったよ。
つづく


