あらすじとネタバレ
いやー、今回も息つく暇がなかったな。景王(けいわ)も眉林(びりん) も、みんなギリギリのところで戦ってる。見てるこっちの心臓が持たないよ。
密書の行方
景王は、眉林(びりん) を本当に守りきれるのか、ちょっと弱気になってる。まあ、気持ちはわかる。相手はあの太子(たいし)だからな。
でも、眉林(びりん) はそんなこと知らない。彼女は彼女で動く。祈祷用の長生船を使って、女官の子顧(しこ)に連絡を取ろうとするんだ。子顧(しこ)に解毒薬の処方を伝える作戦。頭いいよな。
バレないように、特殊なインクで手紙を書く。乾くと文字が消えるやつだ。おまけに神農の絵を描いて、劉忠(りゅうちゅう)にしかわからないハンドサインを仕込んでおく。この一手間がすごい。
案の定、子顧(しこ)は眉林の字だと気づく。すぐに劉忠(りゅうちゅう)の元へ届けて、作戦は成功。劉忠は、皇帝が倒れたのが太子の仕業だと確信する。あとは太子にバレないように3日間、薬を投与すれば皇帝は助かるはずだった。
ここで計画が狂う。劉忠が景王に次の手を伝えようとした瞬間、太子に見つかって捕まっちゃうんだ。最悪のタイミングすぎるだろ!景王もこの知らせを聞いて、顔面蒼白。もう頼れるのは、太子妃の殷落梅(いんらくばい)しかいない。
太子の非道と殷落梅(いんらくばい)の決断
景王と眉林は、変装して殷落梅(いんらくばい)に会いにいく。彼女がその日、最後の巡回で郊外の衛所に来ることを知っていたからだ。
もちろん、太子も景王の動きを読んでる。部下の王全(おうぜん)に見張らせていた。眉林が殷落梅に手紙を渡そうとした、まさにその時、太子が登場。空気が凍るよ。
殷落梅は一瞬で判断する。手紙を火の中に放り投げた。私は太子妃。何があっても東宮の味方です。そう言い放つんだ。この演技力、たいしたもんだよ。
その後、殷落梅はこっそり景王と会う。景王は、太子が犯してきた罪の証拠を突きつける。殷落梅は、自分が信じていた男がそんな人間だったなんて、信じたくなかっただろうな。
一方、捕まった劉忠はひどい拷問を受けていた。それでも皇帝への忠義は揺るがない。太子に屈しないんだ。本当に立派なじいさんだよ。
太子が劉忠に罪状を認めさせようと脅しているところに、殷落梅が入ってくる。劉忠は最後の力を振り絞って、太子の罪を訴える。太子妃様、どうか陛下をお救いください!。
逆上した太子は、劉忠の首を絞め始める。その光景を見て、殷落梅はすべてを悟ったんだろう。彼女は剣を抜き、劉忠の命を絶った。苦しみから解放するためだ。そして、絶望した顔でその場を去る。つらすぎる決断だ。
殷落梅は太子を平手打ちする。でも、太子には後悔の色すらない。彼は殷落梅を抱きしめて、兵権の証である虎符を渡す。お前は何も知らなかったことにしろ。どこまでも自分勝手な男だよ。
景王の秘密
景王府で知らせを待つ景王の様子がおかしい。急に熱を出して倒れ込んでしまう。眉林はすごく心配する。
景王は何か隠してると眉林は気づく。でも景王は古傷が痛むだけだと嘘をつくんだ。本当は、自分が暗廠(あんしょう)の主であることを打ち明けようとしていた。そこに、清宴(せいえん)が飛び込んできて、劉忠が殺されたと報告する。タイミングが悪い。
もう時間がない。眉林は決意する。自分が皇宮に忍び込んで、子顧に解毒薬を渡すしかない、と。
出発する前、眉林は景王に石のかんざしを預ける。景王は、彼女が無事に戻ってきたら、すべての真実を話そうと心に誓う。
でも、眉林が出ていった直後、景王は意識を失って倒れる。医者の診断は衝撃的だった。景王の体内にいた水蛭(ヒル)が死んでいる。
眉林の墨脈の毒が、思ったより早く進行していたんだ。景王は彼女の命を少しでも長くつなぐため、解毒薬を見つけるために、自分の体で毒を試していた。眉林にはずっと、そのことを隠して。お前ってやつは、本当に…。
最後の賭け
眉林は堀を潜って皇宮に侵入。子顧に会い、解毒薬を渡すことに成功する。
その夜、子顧は殷貴妃(いんきひ)に、一目だけでも皇帝に会わせてほしいと懇願する。貴妃も心を動かされたのか、許可を出す。もちろん、厳しい身体検査付きだ。
でも、子顧は一枚上手だった。薬を腕に塗り込んでいたんだ。これなら検査で見つからない。
子顧が皇帝の寝所へ向かう。その頃、眉林は太子が延明殿に向かうのを目撃する。このままでは子顧が危ない。眉林は太子の注意を引くため、自ら彼の前に姿を現した。
第21話の感想
今回はもう、全員が崖っぷちに立たされてる感じがすごかった。特に殷落梅のパートは胸が張り裂けそうだったな。愛した男の罪を知って、忠臣をその手で葬らなきゃいけないなんて、どんな気持ちだよ。彼女の絶望を思うと、本当に言葉が出ない。
景王の自己犠牲にも泣かされる。眉林のために、自分の命を危険にさらして毒を試すなんて。その愛の深さには頭が下がるよ。でも、それを言わないのがまた、もどかしい。
眉林も子顧も、女性たちの覚悟と行動力が光ってた。絶望的な状況でも諦めない。知恵と勇気で道を切り開こうとする姿は、見ていて応援したくなる。物語が大きく動いて、目が離せない回だった。
つづく


