青州の新しい役人として現れたのは、なんと慕容璟和(ぼようけいわ) は西焉の少君妃という立場を崩さず、彼と距離を置こうと努める。二人の心がすれ違う中、青州では西焉人に対する民衆の反発が強まっていく。誤解を解くため、一人で危険な鉱山へ向かった眉林。彼女はそこで仕掛けられた罠にはまり、崩落した洞窟に閉じ込められてしまう。暗闇と絶望の中、眉林を助けに現れたのは、彼女が最も会いたくないはずの人物だった。

「春花焔~Kill Me Love Me~」あらすじネタバレ25話

再会、そしてすれ違う心

眉林(びりん) が刺史府の庭で紅果樹を見つける。この木を見て、誰が新しい刺史かピンときたみたい。でも、実際に慕容璟和(ぼようけいわ)の顔を見たら、やっぱり固まっちゃうよね。そりゃそうだ。

驚いたのは、慕容璟和(ぼようけいわ)の関係。前みたいにバチバチやり合ってない。むしろ、辺境貿易のことでは意見が一致してて、協力ムード。国同士の関係を良くするには、商売から始めるのが一番だって、二人とも分かってるんだ。

ただ、その場の空気に耐えられなくなった眉林(びりん) は、外の空気を吸いに出ていく。すぐに慕容璟和(ぼようけいわ)が追いかけてきた。彼は修理した石のかんざしを眉林(びりん) に渡そうとする。

でも、眉林はそれを受け取らないんだ。直しても、ひび割れは消えないって。二人の間にできた溝と同じだ、と。自分はもう、かつての和親美人の眉林じゃない。少君妃なんだってはっきり言う。このセリフ、重いよ。

捨てられた簪と、それぞれの決意

その後、眉林は両親のお墓へ行く。心の中を打ち明けて、あの石簪を墓石の上に置いた。過去との決別だね。

眉林が去った後、慕容璟和が現れる。彼が簪に手を伸ばそうとした瞬間、越秦(えつしん)が登場。余計なことを考えるな、と釘を刺す。雪龍鬚(せつりゅうしゅ)の花が咲くまであと一月もない。眉林の毒が解けたら、彼女自身がどうするか決めることだ、と。越秦(えつしん)、意外とフェアな男じゃん。

眉林は、つい後ろを振り返ってしまう自分の癖に気づく。こういう癖も、少しずつ直していかないとって思うんだ。一方、物陰から二人を見ていた慕容璟和も決意を固める。これ以上、眉林に辛い思いはさせられないってね。

青州での新たな波乱

場面は変わって、青州。阿伽(あか)の香りの店燕来香館がもうすぐオープンする。彼女は越秦や眉林、景王(慕容璟和のことだね)を森でのイベントに招待した。

ここでまさかの人物が登場。昔、眉林と慕容璟和を追ってた衛老二(えいろうじ)。彼は二人を見失った後、青州に流れ着いて阿伽の店で働いてたんだ。

イベントは、目隠しで香り袋を探すゲーム。案の定、眉林と慕容璟和が同じ香り袋に手を伸ばしちゃう。気まずい空気が流れる。そこに衛老二がやってきて、眉林を刺史府の人間だと勘違い。彼女が少君妃だと知って、めちゃくちゃ驚いてた。

その頃、宮廷では炎帝(えんてい)が頭を悩ませていた。大臣たちが戦争か和平かで大ゲンカしてる。そこに子顧(しこ)がお菓子を持ってくるんだけど、急に気分が悪くなる。診察の結果、なんと妊娠が判明。炎帝の毒を解いたせいで体が弱ってるから、出産は大変だろうって。でも子顧(しこ)は、大炎に新しい家族ができるって喜んでる。強い女性だ。

陰謀と崩落事故

青州では、またトラブルが発生。おばあさんが阿伽の香り袋には毒がある!って騒ぎ出す。子供に発疹が出たって。元々、民衆は西焉人を快く思ってない。この一件で怒りが爆発して、慕容璟和まで襲われる始末。

眉林が青州人としてその場をなんとか収める。民衆の誤解を解く方法がある、と。

この騒ぎの裏には、西焉の主戦派・明駒(めいく)がいた。彼は辺境貿易を潰したい。民衆を装って鉱山の近くで妨害工作をしてたんだ。

眉林は民衆の敵意を和らげるため、虫除けの香を持って一人で鉱山に入る。ところが、明駒が事前に仕掛けていた爆薬が爆発。鉱山が崩落して、眉林は中に閉じ込められてしまう。

最悪なことに、白い蛾の大群に襲われて、眉林は一時的に目が見えなくなる。壁を手探りで進むしかない絶体絶命の状況。

その時、知らせを聞いた慕容璟和が助けに駆けつける。彼は眉林の目を布で優しく覆うと、彼女の手をしっかりと握った。そして、一歩一歩、洞窟の外へと導いていくんだ。

今回の感想

いやあ、今回は本当に切なかった。お互いにまだ想い合ってるのがバレバレなのに、立場が邪魔をする。慕容璟和が直した簪を渡すシーン、ちょっと期待しちゃったけど、やっぱりダメだったね。眉林の私は少君妃っていうセリフが、心にズシンときたよ。越秦が意外と話の分かる男だったのは、ちょっとした救いかな。

後半の鉱山崩落からの救出劇は、もう王道だけど最高だった! 目が見えなくなった眉林を、慕容璟和がヒーローみたいに助けに来る展開には、やっぱり胸が熱くなる。言葉を交わさなくても、手を取って導く姿だけで二人の絆の深さが伝わってくる。すれ違ってばかりの二人だけど、本当に危ない時には、やっぱりお互いが一番の頼りなんだなって再確認させられた回だったな。

つづく