あらすじ

いやー、今回はマジで心えぐられる回だったよ。

越秦(えつしん)が急いで宮殿に戻った。でも、もう遅かった。西焉王は息子が女に狂ってると大激怒。越秦(えつしん)を部屋に閉じ込めちゃうんだ。

その頃、慕容璟和(ぼようけいわ)と一緒に西焉に向かってた。道の途中に白い冥銭が撒かれてるのを見つける。不吉な予感しかしない。そこにいた人々が泣きながら言うんだ。月昆侖(眉林(びりん)は月と共に沈んだって。

それを聞いた慕容璟和(ぼようけいわ)の顔色が変わる。一人で花林に突っ込んでいった。そこにあった墓を、鞭でめちゃくちゃに掘り返す。中から眉林(びりん) を運び出すんだ。もう、正気じゃない。

ネタバレ

狂気の果ての真実

慕容璟和は眉林の死を信じられない。彼女の遺体を背負って、自分の屋敷に帰る。完全に生気を失って、目がうつろなんだ。

そこから三日間、彼は狂気の行動に出る。眉林の遺体と一緒に街を歩く。船に乗る。食事もするし、同じベッドで寝る。まるで彼女がまだ生きているみたいに振る舞うんだ。街の人たちはドン引きだよ。景王は完全に狂っちまったって噂が広がる。

彼は何日も屋敷に閉じこもる。ずっと独り言を言ってる。ガリガリに痩せこけても、眉林の体を離さない。埋葬することも許さない。

でもある時、眉林の体から血が滲み出てくる(返血)。それを見て、彼はついに彼女の死を認めるしかなかった。自分のせいだって、自分を責め続ける。解毒薬が間に合わなかったからだって。

彼は自分と眉林に婚礼衣装を着せる。遅すぎた結婚式を二人だけで挙げるつもりなんだ。そして、彼女の隣で石のかんざしを自分の首に…。もう、一緒に死ぬ気満々だよ。

そこに越秦が飛び込んでくる。彼はなんと、鎖から逃れるために自分の片腕を刀で断ち切ってきたんだ。執念がすごい。慕容璟和は邪魔されて、越秦をボコボコに殴る。男二人が壮絶な殴り合いを始めたその時、部下が叫ぶ。眉林様の遺体が消えました!。

二人はピタッと動きを止める。慕容璟和は気づく。あの血は死人のものじゃなかった。眉林は生きている!彼は狂ったように街中を探し回る。でも見つからない。彼は悟るんだ。眉林は自分を恨んでる。もう会いたくないんだって。

眉林の賭け

実はこれ、全部眉林の計画だった。彼女は竹の釘で自分の血脈と気を封じてたんだ。七日間だけ、完全に死んだように見える仮死状態になる秘術。ア伊とア耶がそばで見守る中、眉林はなんとか目を覚ます。体はすごく弱ってたけどね。

雪龍鬚は四ヶ月後にまた咲く。だからまだ助かるチャンスはあるって仲間は言う。でも眉林は分かってた。自分の命は、あと四ヶ月も持たないって。

すれ違う二人

二日後、眉林は街を歩いていた。青州がどんどん良い場所になっていくのを人々が話しているのを聞く。彼女は少しだけ安心する。父さんと母さんに顔向けできるって。

その時、彼女は見てしまう。慕容璟和が、毎日婚礼衣装を着て街をさまよっている姿を。

眉林は藍滄江のほとりにいた。川の水を見つめて、涙を流す。残りの三ヶ月の命。このまま生きていく意味はあるのかって。ふと、亡き母の声が聞こえた気がした。彼女は夜空の星を見上げて、ふっと幸せそうに微笑むんだ。

その姿を、橋の上の慕容璟和がじっと見ていた。涙を流しながら。

眉林がその場を去ろうとする。慕容璟和は急いで後を追う。そこで聞こえてきたのは、眉林と仲間たちの会話。彼女は名前を花娘子と変えていた。新しい人生を始めようとしてる。

慕容璟和は静かにその言葉を聞いていた。それでいいって心の中でつぶやく。もう誰も彼女の邪魔はしない。そう言うと、彼は寂しそうに背を向けて去っていくんだ。

今回の感想

いや、もう何て言ったらいいんだよ、これ。感情がぐちゃぐちゃになる。慕容璟和の行動は、完全にホラーの領域。愛する人の遺体と三日間も生活するとか、普通じゃない。でも、それだけ彼の絶望が深いってことなんだよね。彼の狂気と悲しみが痛いほど伝わってきて、見てるこっちの胸が苦しくなった。

一方で、眉林の仮死作戦。頭が良すぎて怖い。でも、そこまでしないと逃げられないっていう状況が、あまりにも切ない。やっと自由になれたのに、残された命はわずか。このやるせなさはキツい。

そして越秦。腕を断ち切るとか、こっちの愛も重すぎる。みんながみんな、必死なんだよな。

最後のすれ違いシーンは、このドラマの真骨頂だと思った。お互いの姿を捉えてるのに、声はかけない。いや、かけられない。彼女の新しい人生を願って身を引く慕容璟和の背中が、もう…。愛してるからこそ離れるっていう選択が、一番つらいやつ。本当に見ごたえのある回だった。

つづく