西焉の将軍・明駒(めいく)は、大炎との開戦を強く望んでいた。彼の策略により、眉林(びりん)が拉致されてしまう。慕容璟和(ぼようけいわ)は二人を救出するため、危険を承知で敵地へと向かう。一方、複雑な立場にいる越秦(えつしん)は、愛する人を守るために苦渋の決断を迫られる。それぞれの思惑が交錯する中、ついに西焉が宣戦布告。青州の街に危機が迫る。慕容璟和と青州の民は、この絶体絶命の状況にどう立ち向かうのか。
「春花焔~Kill Me Love Me~」あらすじネタバレ30話
眉林(びりん)、まさかの拉致
西焉の将軍、明駒(めいく)は大炎と戦争がしたくてたまらない。でも、肝心の西焉王は長生きすることにしか興味がないみたいだ。国政なんてそっちのけで、かなり頼りない。
その頃、眉林(びりん)のために薬を煎じていた。そこに殷落梅(いんらくばい)が訪ねてくる。前の事件で眉林に助けられたお礼と、軍営への誘いだ。眉林はもう昔の私じゃないと断る。今は花娘子として静かに暮らしたいんだ。でも、国を守る時が来たら戦う、と力強く宣言する。この二人の女性、本当にカッコいい。お互いを認め合って、もっと早く出会いたかったね、なんて話していた。
まさにその時だった。黒い服の男たちが突然押し入ってきた。家を燃やすぞと脅されて、眉林と殷落梅は捕まってしまう。相手が西焉の人間だと分かっていたけど、青州の民を守るためには逆らえなかった。
越秦(えつしん)の苦しすぎる決断
一方、越秦(えつしん)は部屋で一人、絶望していた。愛する人が次々と自分から離れていく運命を呪っている。見ていて本当に辛い。
明駒(めいく)は、この状況を利用する。慕容璟和(ぼようけいわ)は、眉林たちが拉致されたのは明駒の仕業だと見抜いた。越秦に開戦を決意させるための罠だと。
案の定、明駒は越秦の前に現れて、眉林の居場所を教える。再会した越秦は、眉林に過去を謝罪した。眉林は彼を責めない。でも、越秦は殷落梅を人質にとって、眉林を自分のそばに留めようとする。なんてこった。
越秦は明駒と取引をする。青州攻めに協力する代わりに、殷落梅を青州へ返せ、と。表向きの理由は、殷落梅を餌にして慕容璟和を暗殺させるため。明駒は、越秦が恋敵を消したいだけだと解釈して、この提案を受け入れた。越秦は裏で慕容璟和に連絡を取る。明日、流翠江で人を迎えに来いと。
崖からのダイブ!二人の愛が再び
慕容璟和は、罠だと分かりつつも軍を率いて流翠江へ向かう。刺史として、殷落梅を見捨てるわけにはいかない。越秦は、慕容璟和一人で来るように要求する。緊張が走る中、慕容璟和は殷落梅を連れて帰ることを選んだ。
殷落梅が無事に解放されて、眉林はホッとする。その瞬間、越秦がこっそり眉林に匕首を渡した。自分を人質にして逃げろ、という合図だ。彼はやっぱり、眉林を助けたかったんだ。
でも、眉林はもう逃げ場がないと悟る。彼女が選んだのは、崖から飛び降りることだった。それを見た慕容璟和が、本当にすごかった。一瞬のためらいもなく、彼女の後を追って崖から飛び込んだんだ!二人とも川に落ちて、なんとか命は助かった。
この一件で、眉林の心にあったわだかまりが、やっと消えた。彼女は自ら慕容璟和にキスをする。部下たちも、その光景を見て二人の復縁を心から喜んでいた。青州に戻った夜、眉林は慕容璟和にお願いをする。これから何があっても、私のために自分を傷つけないでと。二人の絆が、また一つ深まった瞬間だ。
ついに開戦、青州の危機
西焉王は、新しい大祭司の嘘をすっかり信じ込んだ。青州の聖山こそが長生の地だという話を。そして、明駒に青州を攻めるよう命令を下す。
王宮を出た越秦は、すぐに明駒の兵に囲まれてしまった。傷心で錯乱しているというめちゃくちゃな理由で、自由を奪われる。
その頃、眉林は亡くなった息子のことを想っていた。慕容璟和が優しく彼女を慰める。そこに、清宴(せいえん)が血相を変えて飛び込んできた。西焉が宣戦布告してきたんだ。
明駒はいきなり山に火を放つという非道な手を使った。火は青州の街にまで迫り、一部の家が焼けてしまう。人々はパニックに陥った。でも、眉林が立ち上がる。みんなで威北軍と一緒に山火事を食い止めよう!と。その声に、衛老二(えいろうじ)をはじめとする街の男たちが奮い立った。俺たちも軍に入れてくれ!青州は俺たちが守る!と。青州の民の心が、一つになった。
今回の感想
いやー、今回はマジで神回だった。越秦の動きが切なすぎる。眉林を助けたいのに、立場がそれを許さない。わざと冷たく突き放して、裏ではこっそり逃がそうとするんだから。彼の苦しみが伝わってきて、胸が痛むよ。でも、一番の見どころはやっぱり慕容璟和だよね。眉林が崖から飛び降りた瞬間、ためらいゼロで後を追う姿には痺れた。あれぞ愛だろ。その後の和解のキスシーンも最高だった。やっと二人の心が通じ合ったんだなって。最後の、西焉の非道な攻撃に対して青州の民が一つになるシーンも熱かった。
つづく


