あらすじとネタバレ
罠にかかったのはどっちだ
計画はうまくいってたんだ。でも、眉林(びりん)を助けるために飛び出しちゃった。そのせいで、今度は書墨(しょぼく)が矢を受けてしまう。眉林(びりん)に書墨(しょぼく)を連れて逃げろと指示する。
そこに張印(ちょういん)の奴らが乗り込んできた。床には書墨が倒れて気を失っている。張印(ちょういん)はやったぜって顔をしただろうね。でも、そいつは眉林が変装した姿だった。騙されたと知った張印はブチギレて、眉林をボコボコにする。
璟和の嫉妬、爆発
慕容璟和(ぼようけいわ)が眉林を助けに来た。彼女が怪我をしているのを見て、めちゃくちゃ怒る。なんであいつを助けるために危険な真似をしたんだって。眉林は言い返す。越秦は命の恩人よ。その言葉が火に油を注いだ。慕容璟和(ぼようけいわ)はもっとキレて、眉林に二つの選択肢を突きつける。越秦のところに行って恩返しを続けるか。それとも、俺と一緒に復讐を果たすか。どっちか選べ、と。究極の選択だね。
太子・玄烈の揺さぶり
その頃、兄の慕容玄烈(ぼようげんれつ)と祭りの火龍を眺めていた。死んだ兵士たちのために酒を捧げる。その姿に殷落梅(いんらくばい)は心を打たれる。玄烈はこのチャンスを逃さない。俺の太子妃は、最初から君だけだと告白する。ついでに、慕容璟和と眉林の仲の良さを見せつけて、彼女の心を揺さぶろうとする。でも、殷落梅は何も答えない。鉄壁だな。
犬の提灯と、暴かれた黒幕
気まずい雰囲気のまま、慕容璟和と眉林は祭りを過ごす。これは太子の監視の目を欺くための演技でもある。眉林は慕容璟和を友達だと思って、犬の形をした提灯をプレゼントする。慕容璟和は俺を犬扱いかよって、ちょっとムッとする。でも眉林が話したんだ。青州の火事の後、この犬だけが私のたった一人の仲間だったのって。それを聞いて、慕容璟和の心も少し動いたみたいだ。
場面は変わって、捕らえた張印の尋問。慕容璟和は黒幕は東宮(太子)だと言え。そうすれば命は助けてやると迫る。張印は偽の軍隊の令牌を見せられて、ついに口を割った。青州の事件には重要な証人がいる。そいつは東宮の側近、李青(りせい)だ、と。眉林は、李青(りせい)がどこかに隠されていると推理する。青州放火の主犯が慕容玄烈(ぼようげんれつ)だと聞いて、眉林は改めて誓う。あいつを倒して、みんなの仇を討つって。
書墨、死す
越秦は書墨を連れて鴻胪寺に戻った。でも、書墨は毒にやられて、もう助からない。彼は死ぬ前に、自分の本当の気持ちを越秦に伝える。あなたを故郷の西焉に帰したかった。でも、うまくいかなかった。この言葉で、越秦は慕容玄烈と青州事件の繋がりを察する。
書墨は最後の力を振り絞って頼む。雲祈(うんき)に越秦の世話をしてほしい、と。越秦の好きなものを準備していたことも明かす。俺がいなくなったら、誰も君のために用意してくれないから。そう言い残して、書墨は息を引き取った。越秦はもう、めちゃくちゃだ。子供の頃から一緒だった。主従だけど、兄弟みたいな存在だった。自分の半身を失ったようなものだ。
託された証拠と、それぞれの道
越秦は書墨を弔うための伊桑花を探す。でも、その花は大炎にはない。彼は部屋に閉じこもって、ひたすら木を彫り続ける。自分のせいで書墨が死んだと、自分を責めているんだ。眉林がそんな彼を訪ねてくる。彼を元気づけるために、伊桑花を刺繍した帯を自分で作って贈った。
二人はその帯を高い場所に飾って、書墨を弔う。少しだけ、心が安らいだみたいだ。越秦は眉林に言う。俺と一緒に大炎を出ないか。でも眉林は首を横に振る。青州の火事の後、私に他の道はないの。もう引き返せない。彼女の決意は固い。越秦はそれを理解して、書墨が命がけで残した証拠をすべて眉林に渡す。これで主導権を握れと。
眉林はすぐに慕容璟和に報告する。越秦への誤解も解こうとする。慕容璟和はあいつのことはもう責めないと約束する。でも、もう越秦と会うなと釘を刺すのを忘れない。その夜、慕容璟和は一人で池のほとりに座っていた。手には、眉林からもらった犬の提灯。彼の頭の中は、眉林のことでいっぱいだった。
感想
今回はかなり重い回だったな。特に書墨の最期は胸が痛んだよ。越秦のために尽くして、最後まで彼のことを心配してた。あんなの泣くに決まってる。越秦が悲しみで自分を責めて、部屋に引きこもる姿も見てて辛かった。主従だけど、それ以上の絆があったのがよくわかる。眉林が刺繍した伊桑花の帯で彼を慰めるシーンは、この回で唯一の救いだったかもしれない。
一方で、慕容璟和の嫉妬深さにはちょっと笑ってしまった。眉林が越秦を庇うたびにキレて、俺かあいつか選べって。まあ、王道だけどやっぱり燃える展開だよね。でも、眉林からもらった犬の提灯を一人で見てニヤニヤしてる(ように見えた)あたり、もう完全に恋する男の顔。あのツンデレ具合が彼の魅力なんだろうな。
物語も大きく動いた。青州事件の主犯が慕容玄烈だとハッキリして、いよいよ兄弟対決が本格化する予感。越秦から託された証拠を眉林と慕容璟和がどう使うのか。ここが今後のポイントになりそうだ。
つづく