なあ、今回の『四方館』、見たか? 前半はラブコメ全開で笑えるのに、後半は急にサスペンスっぽくなって、温度差で風邪ひきそうだったぜ。
あらすじとネタバレ
じゃ、さっそく本題に入ろうか。
元莫(げんばく)、両親の死の真相に一歩近づく
まず元莫(げんばく)の話から。あいつ、ついに焉楽国の使者・康雲海(こううんかい)に両親の死について切り込んだんだ。康雲海(こううんかい)が言うには、16年前、元莫の両親は焉楽の公主を守ろうとして無面人っていう謎の暗殺集団に殺されたらしい。
でも、元莫はこの話を鵜呑みにしてない。康雲海がまだ何か隠してると踏んでる。その通り、康雲海は緑洲の領有権問題が片付くまで大雍に居座るつもりみたいだ。こいつも食えない男だよな。
一方で、元莫は今回の手柄で出世して、王昆吾(おうこんご) の補佐役になった。まあ、順調で何よりだ。
尉遅華(うっちか)のお見合い大作戦
さて、今回の主役は完全に尉遅華(うっちか)だった。彼女の親父さん、鄂国公(がくこくこう)が娘のために婿探しを始めちゃって、屋敷に武芸者を集めてお見合いパーティーを開くんだ。
これにうんざりした尉遅華は好きな人がいる!って嘘をついて家出。で、どこに行ったと思う? なんと元莫の家に転がり込んだんだ。ちゃっかりしてるよな。
でも、ただ居候するわけじゃない。無面人の捜査資料を手に入れてやるって元莫に持ちかける。元莫もこれで即OK。利害が一致したってわけだ。
とんだとばっちりの王昆吾(おうこんご)
この尉遅華の嘘のせいで、とんだ迷惑を被ったのが王昆吾。街を歩いてたら、尉遅華のお見合い相手だった男たちに絡まれちまう。みんな、王昆吾が尉遅華の想い人だと勘違いしてるんだ。笑えるよな。
そこへ安修義(あんしゅうぎ)が登場。王昆吾に尉遅華に気安くするなみたいなことを言う。なんと、安修義(あんしゅうぎ)は尉遅華のことが好きだったんだ。幼馴染らしい。これで関係がややこしくなってきた。
結局、王昆吾は尉遅華を助けるため、鄂国公(がくこくこう)のところへ行って自分が想い人ですって嘘の説明をする羽目に。これで尉遅華は自由の身になった。
新たな事件の発生
自由になった尉遅華が四方館のメンバーを招いて宴会を開く。そこで謎の暗殺組織無面人の首領白衣客(はくいきゃく)の話題が出る。こいつは誰も顔を知らないヤバい奴で、王昆吾の部下も何人か殺されてるらしい。
宴会の帰り道、一行は息子を探す目の見えない老婆に出会う。ここから話がガラッと変わる。
同じ頃、戸籍のない人々(黒戸)が次々と失踪する事件が起きていた。老婆の息子もその一人だった。調査を進めると、彼らが紅蓮閣っていう怪しげな集会に参加していたことがわかる。
元莫、阿術(あじゅつ)、王昆吾、尉遅華の4人は、さっそくこの集会に潜入。教祖の紅蓮大仙が信者たちを騙している現場を目撃する。王昆吾がそのイカサマを暴こうとするんだけど、逆にやり込められて大恥をかいちまう。カッコつけようとして失敗する、残念なイケメンぶりが最高だった。
感想
今回はマジで緩急がすごかった。前半は尉遅華と王昆吾、それに安修義まで絡んだ四角関係?でニヤニヤしっぱなし。特に尉遅華の行動力は見てて気持ちいい。親父のお見合い地獄から逃げ出すために家出して、元莫の家に転がり込むなんて、なかなかできることじゃない。王昆吾がとばっちりで勘違いされるシーンは声出して笑ったよ。あいつ、どんどん不憫で面白いキャラになっていくな。
後半は打って変わって、失踪事件と怪しい宗教団体の登場で一気にサスペンスフルな展開に。このギャップがたまらない。無面人と白衣客(はくいきゃく)っていう本筋の謎に、どうやってこの紅蓮閣が絡んでくるのか。元莫の推理が冴えわたるのが楽しみだ。シリアスな謎解きと、キャラクターたちのコミカルなやり取りのバランスが絶妙で、一瞬も目が離せない回だった。
つづく